磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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高知新聞ブックレットNo.4 高知の被爆者

2008年03月15日 | 読書日記など
『高知新聞ブックレットNo.4 高知の被爆者
  未来への伝言 付録 中国新聞
    労働組合発行「ヒロシマ新聞」』
     岡村啓佐・著/高知新聞2007年

高知でもヒロシマを伝えることをされています。これは日本だけではありません。YouTubeにいっても、Hiroshima Day(ヒロシマの日)で検索してみると、一杯あります……。これらの力も一つにすればいいものを……。ご当地、広島・長崎に拘っていたら、リーダーシップもとれませんね。



セミをとった子どもが爆死したという……。下「」引用。

「広島では、朝礼で校庭に並んだ子どもたちが、長崎では木に登って蝉(せみ)を取っていた子どもが、そのまま爆死(ばくし)しました。」

2005年もアメリカなどの核保有国は逃げていたという……。下「」引用。

「二○○五年五月、世界は、核兵器廃絶の重要な機会を逃しました。
 核兵器の廃絶に合意し、その実行を任務としていた核不拡散条約(NPT)再検討会議で、最大の保有国アメリカなどが、自国の核だけは「安全保障」のためだと勝手な言い分に固執したからです。
 しかし、新たな核拡散の危険を防ぐには、既存の核大国が自分勝手をやめ、全面禁止に踏み切るしかないことを世界はすでに見ぬいていました。
 同年十二月、国連総会は核保有国に対してあらためて核廃絶の「明確な約束」の確認を求める新アジェンダ連合の決議を、一五三対五の圧倒的大差で可決しました。それはNPT会議の成功を妨げた勢力がどれほど少数の孤立したものであるかを明らかにしました。」

理解している人たちが一人でも多く増えていくことを望みます。

そういえば、昨年は安倍総理でしたね……。下「」引用。

「そして二○○七年五月十四日、国民の二○%の賛成で憲法改正を可能にする「国民投票法」が多くの疑義を残したまま与党によって強行し成立。また、集団的自衛権行使に向けて憲法解釈変更にも着手するなど、危険な動きが急速に強まっています。」

憲法九十九条についても書かれてありました。下「」引用。

「憲法九十九条には、天皇・国務大臣(こくむだいじん)・国会議員・裁判官・その他の公務員はこの憲法を守らなければならないとしています。憲法は国民が守るべき法律ではなく、国民が国家に守らせるべき法です。つまり憲法は国家権力に歯止めをかけ、国民の人権を不当に侵害したり、再び戦争などの過ちを起こさせないために歯止めをかけているのが憲法です。」

時代遅れではないと書かれてあります。下「」引用。

「日本国憲法は「時代遅れ」どころか、泥沼化(どろぬまか)するイラク戦争や、「北朝鮮」の核開発問題の解決を考えるとき、戦争や武力の威嚇(いかく)では絶対解決しないことを教えています。」

「新しいものを追うばかりに、あまりにも古いものになる……」
--ありえることですね……。

「戦前」を作り出そうとしている人たちもいます。
--「あの悲惨な第二次世界大戦があったのに、そんなことをする人はいない!」
第一次大戦後には同様のことが言われていました。
--そして、彼らは弱者のことを考えるでしょうか?
自分だけが生き残れればいいのではないでしょうか?
--戦争は究極の差別。

こういう考え方もあるのだと思いました。下「」引用。

「「自分にできることは何もない」と考えるのと「私にもできることがある」と考えるのでは天と地の違いがあることを教えてくれる話です。」

--高知在住・湯浅智恵(ゆあさちえ)さんの証言。
「平和なのでしょうか、今-被爆者として思うこと-」
--湯浅さんは、当時熊本師範学校の本科生で、長崎の三菱電機工場で勤務。
--高射砲に備え付ける最新式の機械をつくると言われたという……。

「お母さん」と言って亡くなっていかれたそうです。下「」引用。

「ところが、全然「天皇陛下万歳」なんて言って死なないです。みんな死ぬ時は「お母さーん」とか「ちくしょー」とか「助けてー」などで、「お母さん」というのが多かったですね。」

ある本では「天皇陛下万歳!」。
--軍人が音頭をとっていたという。
死ぬときも強制される社会……。

そして、強制連行された朝鮮人の被爆者への差別。下「」引用。

「私たちが防空壕の中で、朝鮮人労働者の人たちの治療をしに行こうとすると、軍医さんが「そっちはいいよ。こっちから」って言うんです。「何でかな」と初めは思っていましたが、友達が「あそこは朝鮮人の人たちだけが入っている列だから、しなくてもいいよということだから」と言うから「何でかな」と一瞬思いましたが「あ、そうか。朝鮮の人だからしなくてもいいのか」という風に思っていました。」

「やけどがはしる」という表現は的確なような気がします。下「」引用。

「負傷者はきつい太陽にさらされて「やけどがはしる」と悲痛な声をあげる。」



高知の被爆者








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