磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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軍国日本の興亡-日清戦争から日中戦争へ- 中公新書1232

2009年11月27日 | 読書日記など
『軍国日本の興亡-日清戦争から日中戦争へ- 中公新書1232』
   猪木正道・著/中央公論社1995年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「明治維新後、日本は数十年にして近代民族国家としての自立に成功した。この近代化は同時に軍国化にほかならず、日本は帝国主義の時代に参加して日清・日露戦争に勝利した。しかし、国際社会の一員として世界各国と協力し、互いに主権と独立を守るという精神は次第に忘れられ、日本は軍国主義化の色彩を強めていく。軍部は立憲国家の枠を越えて独走、日本は国際的孤立化に陥った。大東亜戦争あるいは太平洋戦争とは自爆戦争にほかならなかった。」



--村山政権を批判。
村山首相を平和主義とはボクは思えない……。

京大の講義をもとにしたという。

用語「軍国主義」。下「」引用。

「軍国主義すなわちMilitarismという言葉は、一八六○年代のプロイセンで、軍備の拡充を批判する意味で用いられた。定義してみれば、軍事力ないし軍事的価値を過度に重視する思想および体制だといえよう。
 プロイセンの軍備拡充をめぐる政争の中から生れたことが示しているように、軍国主義の概念は高度の政治性を持っており、宣伝的・煽動的な傾向を帯びていた。
 軍国主義は戦争を賛美し、国家および社会において軍人および軍事力に特権的・優越的な地位を与え、政治、経済、社会、文化のあらゆる領域を軍事化しようとする。」

これはありえないでしょう……。下「」引用。

「英国のインド統治は、インド人の生活と文化への介入を極力避けたので、英国人はインド人からそれほど嫌悪されず、かえって畏敬される場合さえあった。」

そう思わせるマインド・コントロールがあるとして、それは民主主義の理念からも反する。
積極的平和は、構造的暴力をなくしていくこと!

日英同盟廃棄。下「」引用。
 
「米国は、日英同盟が日本の膨張政策を助けているとして、英国に廃棄を求めた。日英両国は、日・英・米・仏の四ヵ国条約の成立とともに、同盟関係を終了することに決した。こうして、一九○二年一月三○日、ロンドンが調印され、何度も更新のうえ二十年間日本外交の機軸でありつづけた日英同盟は幕を閉じ、日本の国際的孤立時代がはじまる。」

「滝川事件」 下「」引用。

「国際連盟を脱退した日本政府は、その直後、京都大学の滝川幸辰(ゆきとき)教授に弾圧を加えた。前年一○月に中央大学で行った「トルストイの刑法観」と題する講演で滝川教授が、社会は犯人に対して報復的態度で臨む前に犯罪の原因を究明すべきだ、と説いたことに対して、司法当局が文部省に処分を求めたのが発端であった。一九三三年に入ると、帝国議会で滝川教授の著書『刑法読本』が槍玉に上げられた。姦通罪を廃止すべきであるという主張が日本の国体に反するというのであった。-略-」







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