磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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150変身舞妓

2006年08月15日 | Ra.
ラヂオアクティヴィティ[Ra.]
第二部・国境なき恐怖

九、京都議定書

150変身舞妓






「京都は今も、外国の方が来られて、京都を好きになってくださって、住んでおられる方がけっこうおられますよ」

「そうですね。フランス人でシェフの方とかが、町屋を改装して、フランス料理店をつくってくれていますよ。京都はごちゃごちゃしていますけど、そこがまた生きた街として愛してくださっていますよ」

「新しい物好きの京都人ですから、そんなお店も味さえ良ければ流行ります」
「実は、本日の夕食はそのフランス料理のお店で、トレビアンです」
と勉は楽しそう。やはり予定はわかっていたほうが楽しい。

目の前には高瀬川が流れている。
「この川を題材にして、森鴎外は小説を書いたのでしょう」と、李。

「よく知っているね。ここは昔、物を運ぶための水路だった。もちろん、人がつくったものだったけどね……」
「浅い川ね」

「それで充分だったそうだよ」
フランス人のシェフが顔を見せてくれる。東京は川を埋めたり、蓋をしたりしたというのに、京都の人たちはそれをしなかった。とても素敵な景色だと思う。

「今日は、皆様」
「ソフィーさんは、フランス人だよ」
「いかがでしたか?」

「すごく、美味しかった。まるでフランスにいる気分にひたれたわ」
「でも、景色はこてこての日本ですねえ」
「フランス料理は京都にも似合います」
と、シェフ。

「ええ、似合いますよ。美味しいです。京野菜も使用されていましたね」
「京野菜は素晴らしい素材です」

「さすがフランス人、わかってらっしゃる」と、勇気。

「そうや、本日は、変身舞妓さんの予定になっていますよ」
「変身舞妓って何なの」

「舞妓さんの格好をするのですよ」
「わあー、舞妓さんになれるの、私体験してみたい。着物きてみたいわあー」

「ナンシーちゃんなら、似合うだろうなあー」
「バーバラもきっと似合うだろうなあー」

「でも、日本にはいないさ。バーバラは特殊メイクの方が似合うと思うけどなあー。さすが女優志望だよ」
「あ、いやなことを思い出させてくれるなあー」

「悪い、悪い、マイク、大笑いだったなあー」
変身舞妓とは別名・舞妓体験ともいわれ、お茶屋さんをしていた人たちや、写真屋さんがはじめたところなど、いろいろあるそうだ。

「マイクも、舞妓変身しない」と、ミス・ホームズがからかう。

「マイクには似合わないわよ。勇気の方が似合いそうよ」

「案外、行者の方が似合いそうだよ」
「そんなことはないさ」

「あのね、別に男が女装をすることは犯罪ではないし、ゲイが悪いわけでもない。そんなことでからかうのは、よくないね。低俗だよ」

「勇気に言われているようじゃ、仕方がないなあー。でも、楽しいことだろうから、騒ぐ気持ちもわかってくたれたまえよ」
「男にはサムライがあるよ」








閑話休題

戦争がないことを祈りたいと
ボクは思っています。

ラジオでは、
中国からひきあげてきた
女性が切々と
語られていました。

このことも忘れたくありませんね。

争いよりも、
やはり平和の方が
いいと思います。









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