磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原発・放射能子どもが危ない

2011年11月23日 | 読書日記など
『原発・放射能子どもが危ない』
   小出裕章、黒部信一・著/文芸春秋2011年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「放射能にもっとも弱いのは、細胞分裂が活発な子どもたちだ。低線量被曝は「ただちに」健康に影響は与えない。しかし……。十年後、二十年後に後悔しないために、今、知っておくべきこと。反骨の原子物理学者とベテラン小児科医による決定版。」



外国に住む人から……。下「」引用。

「つい先日も外国から住む方から、「私たちの見ているテレビでは、Fukushimaはまったく良くなっていないと聞かされている。日本では奇妙な収束ムードがあるらしいがどういうことなのか?」と質問されました。利害関係のない外国のテレビのほうが、冷静に事実を伝えているのです。日本のテレビを見ていると、事故は収束に向かって着々と進んでいるような印象を受けるかもしれませんが、決してそんなことはないのです。」

「悪夢」をわかっていない日本人。下「」引用。

「これまで、政府と東電がマスコミを使ってどれだけのウソや隠蔽を繰り返してきたのかは、みなさんもう充分に気がついていると思うのですけれど、それでも楽観的な見通しを持っている人がたくさんいるのに驚かされます。まだこの悪夢を、本当にわかっていない方が多いのではないかと思うのです。」

地震で破損していた。下「」引用。

「また、2号機の圧力制御室(サブレッションチェンバ)で水素爆発が起きましたが、格納容器は窒素で満たされており本来水素爆発は起き得ないのです。起きたということはそこに酸素があったということであり、つまり地震で破損していたということです。」

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「子どもを守る小児科医として」 下「」引用。

「2011年7月17日、私は、『はじめてであう小児科の本』(福音館書店)などの著書でしられる小児科医の山田真先生たちと、福島駅から程近い福祉・文化総合施設「福島テルサ」にいました。山田先生は「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」代表でもあり、私たちは「福島子ども健康相談会」の相談窓口に、医師として出席していたのです。-略-」

人口密集地では被害者数は多い。下「」引用。

「たとえば、福島から放出された放射能がチェルノブイリの6分の1だとしましょう。すると、チェルノブイリだったら1万人に1人で死んだが、福島の場合は6万人に1人、つまり被害は6分の1ですむ、ということではないのです。
 簡単にいってしまえば、同じ広さの地域に同じ量の放射線が降ったとすれば、そこに住む人「それぞれ」の確率的影響は同じです。しかし、人口密度が倍違えば、死者の数も倍になる、というわけです。ですから、日本のように人口密度が高い国では、必然的に被害者数が増える、ということになります。」

「将来妊娠したとき、胎児に異常が出ることも」下「」引用。

「-略-チェルノブイリ事故は25年前の出来事で、当時まだ小さな子どもだった女性が、今では子どもを産んでいるのですが、骨などに奇形をもつ子どもが生まれる例が増加しているのです。
 現在妊娠していなくとも、親の被曝が子どもに遺伝的に影響を与える可能性は、被曝した親本人が癌になる確率の5分の1程度だといわれています。
 放射性セシウムは生殖器にも影響を及ぼしますが、女性の場合は、現在妊娠していなくても、将来妊娠した場合に影響が出ることがあります。男性の精子ではその都度作られるのですが、卵子は卵母細胞という卵子のもとになる細胞を、生れた時にすでに200万持っているわけです。思春期になるとそれが一個ずつ成熟して、毎月排卵されるという仕組みです。-略-」

--半減期3種類。
・「物理学的半減期」
・「生物学的半減期」
・「実効半減期」

「国民よりIAEAへの報告を優先」 下「」引用。

「原子力安全委員会が3月26~30日に福島県いわき市、川俣町、飯舘村の0~15歳までの1080人を対象に行った被曝調査では、全体の45%の子どもたちが甲状腺に被曝していることがわかりました。-略-
 しかし、これでもまだ、実際の被曝より相当低い数字なのです。-略-
 さらに、結果の公表は3カ月以上も経った7月に入ってからでしたが、実際は5月には調査結果が出ていたのでした。しかし政府はそれを公表せず、国民より先にIAEA(国際原子力機関)に「福島の子どもたちの甲状腺被曝の調査を行った」ことを報告していたのです。いったいどちらが大切だというのでしょうか。」

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ターニャ。下「」引用。

「チェルノブイリ原発事故から10年。ターニャは足の痛みを訴えたが、それを事故と結びつける人は誰もいなかった。やがて体中に痛みが広がり、精密検査を受けてはじめて、甲状腺癌が体中に転移しているとがわかった。すでに脳にまで転移しており、ターニャはこの撮影から2カ月後に亡くなった(撮影 : 広河隆一)。」

マスクで防ぎきれるものではない。下「」引用。

「まず、放射性ヨウ素はガスのような気体として飛んできますから、呼吸をすれはマスクの目など簡単に通過してしまいます。セシウムについても、0.01~0.1ミクロンの粉塵にくっついて空中に舞っているわけです。スギ花粉の大きさが20~40ミクロンですから、花粉用のマスクではあまり役に立ちません。もちろん、しないよりしたほうがいいのですが、マスクで防ぎきれるものではありません。
 放射能事故が起きた場合に、濡れたハンカチや濡れたマスクを口を覆って避難するように、といわれますが、マスクの目を水分が埋めて粉塵を通さない効果は期待できます。」

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「責任をとうろとしない日本という国」 下「」引用。

「足尾銅山事件、水俣病、カネミ油症、イタイイタイ病……。日本では大きな公害事件が何度もありましたが、国は決して責任を認めようとはしないばかりか、常に企業を擁護し、経済発展のためといって国民を犠牲にしてきたのです。」

「子どもを疎開させるのも有効な方法」

「Q 野菜は洗えば安心でしょうか?」 下「」引用。

「A ボロボロになるまで洗ってもセシウムはほとんど残る(小出)」

長く苦しむ……。下「」引用。

「Q 福島の子どもたちはみんな被曝してしまったのでしょうか?
A 全員が病気にるわけではないが、長く苦しむ人が出る(黒部)」

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