磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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社会教育-月刊社会教育- 2012-3

2012年08月16日 | 読書日記など
『社会教育-月刊社会教育- 2012-3』
   谷口郁子・編/国土社2012年

特集名 東日本大震災から一年 社会教育の原点-生きるとは、学ぶとは



「収束宣言」……。下「」引用。

「東京電力福島第一原発事故による被災した自治体の復興にいたっては、昨年一二月野田佳彦首相が「収束宣言」したが、収束どろこか原発の原子炉内の状態もいまだ分からず、除染という難問題を抱え、ふるさとに戻ることのできない追われた民が数万人にのぼっている。
 東日本大震災は私たちのこれまでの暮らしの仕方について、エネルギー供給のあり方について、そして自然と人間の関係について反省を迫るものとなった。」

千葉悦子・館長 下「」引用。

「筆者は福島県男女共生センターの館長も務めているが、後述するビックパレットの女性専用室設置にセンターとして関与することになり、ビッグパレットの状況を知ることとなった。」

「被曝の日々を生きる--福島県の子どもたちが直面している問題と支援にの課題」吉野裕之、佐藤幸子。

自己判断とストレス。下「」引用。

「国も県も「現状でただちに影響はない」とする放射線量であるが、個々の子どもたちの体質や生活環境によって生じる差は千差万別。誰も補償してくれないこの重大な違いをどのように受け止めるか。“自己判断”に任されている現状は恐怖そのもの。それがストレスとして圧し掛かってくる。」

【プチ疎開 顏の見える関係性をいかした疎開の提案】 下「」引用。

「個々の家族だけでは実現の難しい避難・疎開。子どもたちも友人関係を断ち切ってこの地を離れたいわけではない。そこで、子ども同士・保護者同士が友人である関係性をいかし、相互に協力し合いながら疎開生活を営む形式を提案したい。いわば、自主的に下宿や寮を営む形式といえようか。お世話係りの保護者が交代し、手の足りないところに地域のボランティアさんが助け舟を出してくださる。学生さんが遊び相手や勉強のサポートに来てくれる。そんな顏と顏の見える新しい自助プラス互助の関係が出来ればと思っている。」

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「世界的な連帯を求めて -アメリカでの訴えと交流-」 下「」引用。

「-略-アメリカは、「フクシマから学ぶ」と議員も規制委員会の委員も、私たちの訴えに親身になって耳を傾けてくれたが、「安全な原発など一つもないことを学んでほしい」という点になると言葉を濁した。どこの国も、原発を富めることには消極的だ。」

「信頼できない福島県の医師」 下「」引用。

「-略-心配する親に向かって、「これは、放射能の影響ではない」と言い切る福島県の医師に対して、既に多くの母親たちは不信感をいだき始めている。当初の政府対応の間違いから、政府を信用できなくなってしまったことと同じことが医療の現場で起こっている。一度失った信頼関係を、取り戻すのは容易ではない。」

「福島の障がいをもつ人のおかれている問題」藤岡毅。

南相馬市・医療スタッフ。下「」引用。

「これらの残った人をサポートする人がいない。医師で残ったのは眼科、産婦人科だけ、福祉面では「ぴあ」が残っただけだった。利用者が残っているから残らざるを得ない。残った職員は三人。
 六月になり、ようやく支援員が戻ってきた。福祉サービスはほとんどない。医療も福祉も課題が山積みにもかかわらず支援の手がない。二四時間車いすで二週間そのままだった人もいた。
 福祉サービスを担っているスタッフは女性が多いが、そのスタッフには子どもがいるため戻る人は少ない。OT(作業療法士)やPT(理学療法士)はいない。医療も福祉も課題が山積み。マンパワーも足りない。搬送途中で亡くなったり、医療が受けられず亡くなったりした人が、どれだけいるのか計り知れない。高齢者や障がい者だけでなく、もそこを支える世代にも疲れが出てきている。」

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