磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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老朽化する原発-技術を問う-

2009年09月11日 | 読書日記など
『老朽化する原発-技術を問う-』
   原発老朽化問題研究会・著/原子力資料情報室2005年

原発ではなく「化学プラント」といわれる敦賀1号の延長された。
--それも、きちんと話し合われたような感じを受けない……。



2004年には、脱原発という委員が2人(原子力委員会32名中)いるとか……。

美浜原発死傷事故の原因は老朽化……。

延長をねらう国、「高経年化」。下「」引用。

「-略-現在、日本では53基の原発が運転されています。そのうちの9基は30年以上の年令です。そろそろ廃炉という時期です。しかし、国は40年から60年へと延命をはかっています。そのために、国は「維持基準」なるものを作りました。-略-国は「老朽化」という表現は嫌い、「高経年化」と言っています。いままでの事故、トラブルから判断すると、そんなことが可能とはとうてい思われません。-略-」

大本営のようですね。「撤退」を「転進」……。

この本の要点。
1 老朽化すすむ原発
2 原発の材料劣化
3 高経年化という虚構
4 設計技術からみた維持基準の意味
5 近代技術の性格と事故
6 柏崎刈羽からの現地報告 

柏崎刈羽原発の老朽化。下「」引用。

「柏崎刈羽で最初に老朽化を実感したのは、2002.8.23のプルサーマルが計画されていた3号シュラウドのひび割れ発表です。-略-」

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廃炉といっても。今後20~30年かけて、解体撤去! 

廃炉でも、そうとうお金もかかりそうですね……。

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「表1.14 シュラウド損傷事故一覧」
--こんなにあるのか……。

化学プラントとしてつくられた敦賀1号。下「」引用。

「なんと、当時、化学プラントや発電用ボイラーの機器に適用された法規なのです。構造法規的に言うなら、敦賀1号原発は、ときおり大爆発を起こす化学プラント(たとえば脱硫塔などの石油精製施設)や発電用ボイラーとまったく同レベル、ということになります。」

東電福島第一1号、2号、関電美浜2号、中国電力島根1号も。

敦賀原発1号機延長 平成28年まで 国内初の40年超


LBB(Leak Before Break : 破断前漏洩)。下「」引用。

「-略-すでに美浜3号の事故で確認してきたように、配管の壊れ方といのうは一律ではなく、LBBなどまったく成立しない形で、いきなり配管が破れて周囲にいた作業員が死亡するようなことが現実に起きてしまいました。-略-」

「維持基準よりも元の設計がおかしい」 下「」引用。

「原子力プラントにおける多くの損傷事例から見ますと、維持基準よりむしろ元の設計そのものに問題があると考えられます。設計上想定していなかった欠陥や損傷を、維持基準で評価することだけで乗り切ろうとすることは、泥縄式の対策にすぎません。」








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