磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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週刊朝日 2012-6-8

2012年06月12日 | 読書日記など
『週刊朝日 2012-6-8』
    河畠大四・編/朝日新聞出版2012年



「東電内部メール独占入手! 福島第一原発「2号機は再臨界する」」 下「」引用。

「-略-書いたのは、東京電力の技術系社員で、東電の同僚社員と原子力機関の要職を勤めたこともある原子力専門家に長文のメールを送信していた。日付は今年4月から5月にかけて。東電は3月26日、2号機格納容器に内視鏡を挿入し、水位を測った。約3.5~4メートルを想定していたが、実際は60センチしかなかった。格納容器の下部にあるリング状の圧力抑制室が、破損して水が漏れているのではないかという見方が広がった。ちなみに5月22日には、1号機の格納容器の水位も40センチであると報じられた。
 メールは、2号機の水位についてこう書いている。〈60センチという水位は、格納容器や圧利抑制室に非常に甚大な損傷が生じていることを端的に示している〉
 あいまいな言葉遣いに終始する東電本社の会見とは裏腹に、断定調だ。
 メールが指摘する「甚大な損傷」とは、原子炉内の燃料棒が溶け、格納容器のコンクリート底部を侵食した状態を指している。」

「新たな発熱源が炉内に存在?」 下「」引用。

「〈注水量からすれば、今の温度は高すぎるとの見方もできる。この温度になるためには、崩壊熱が400~500キロワットの放熱量を要すると計算できる〉
 計算上、崩壊熱は300キロワット程度に下がっているはずなのに、水温が下がらない--つまり、崩壊熱とは別に、“新たな発熱源”があるのではないのか。そうメールは指摘しているのだ。原因に関しても、
〈再臨界で新しい熱源ができていることも、決して無理な想定ではない〉
 などと書かれている。冷却がうまくいっていない。燃料の一部がたまった水の上にあるなど、想定できる条件はいくつもある。メールは、あらゆる可能性に触れた後、こんな衝撃の言葉が並んでいる。
〈格納容器の内部がかわらない現状を踏まえると、再臨界が絶対にないと言い切ることはできない〉
 と、再臨界の可能性が否定できないというのだ。あらためて指摘しておくが、このメールを書いているのは、東電の技術系社員だ。しかし現在まで、そうした危険性について東電が警告を発した形跡はない。-略-」

「4号機は本当に大丈夫なのか? 東電が「安全」を宣言する愚」 下「」引用。

「もし再び大地震が起き、プールの冷却機能が失われる事態になれば、核燃料がメルトダウンを起こし、とてつもない量の放射性物質が大気中にまき散らされる。その量は、世界中で過去に行われた核実験の際に放出された総量に匹敵する--。-略-
 だが4号機の危険性を早くから指摘する元スイス大使の村平光平氏は、
「東電が言う安全を信じる人などいません」
 と断言する。」

イタリアの環境団体……。下「」引用。

「イタリアの環境団体は5月18日、日本政府にフクイチの燃料プールから使用済み燃料を緊急に取り出すことを求める声明を出し、賛同者を募り始めた。要求に、こんな項目がある。
〈東電の手に余ることが示された福島原発事故を収拾させるため、国連の支援の下、広範な権能を与えられた国際的な組織を設けること〉
「世界は自分たちの生活を脅かすリスクとして4号機問題をとらえています。日本が単独で、まして事故を起こした東電に解決を任せるべき問題ではありません」(村田氏)
 -略-
 国や東電が信頼を回復する唯一の道は「安全」を演出することではなく、危機が自らの手に余ると認め、リスクを一刻も早く取り去るための知見を世界に請うことではないか。」

村田光平元駐スイス大使が野田首相に送った書簡

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「高すぎる電力買い取り価格は「原発回帰」の罠ではないのか?」 下「」引用。

「電力の買い取り価格を高く設定することは、自然エネルギー参入事業者を増やし、脱原発を確実にするといわれている。しかし高すぎる買い取り価格は逆に、その地に合った自然エネルギー開発の動機を低下させ、適者生存の摂理を破壊し、新エネルギー全体の否定につながり、やがて世論を原発回帰へと向かわせるのだ。
 経産省の狙いは、ここにあるのだと思う。-略-」

「断水の陰に放射性物質!? 首都圏“から騒ぎ”のトホホ」 下「」引用。

「フタを開ければ、こけれらは完全なガセ。水質汚染に詳しい東北大大学院の須藤隆一教授は、こう語る。「放射性物質が原因でホルムアルデヒドが発生した可能性はまずない。そもそもそれを隠したいなら、ホルムアルデヒド検出も隠さないと意味がないでしょう。いまは皆が放射能に過敏な時期です。憶測から行動すると、無用なパニックが起こりかねません」
 もっとも、こうした反応も致し方ないのかもしれない。実際に断水の憂き目にあった流山市の会社員男性(37)が語る。
「原発事故の時の国の姿勢を見ていると、公表を鵜呑みにできない。もっと良くない原因を隠しているのでは
、と勘繰ってしまう」
 むしろ信用しろというほうが無理な話か。」

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