『日本を破滅させる!原発の深い闇 2 国民の被曝を隠蔽する政官財メディアの犯罪 別冊宝島 1821 nonfiction』
佐藤文昭・編/宝島社2011年
「小出裕章 ロングインタビュー 「冷温停止」「除染」という言葉に誤魔化されてはいけません」 下「」引用。
「福島第一原発事故に関連した報道で、新聞テレビが盛んに使っている「冷温停止」と「除染」。底の抜けた原子炉で冷温停止はありえない。除染しさえすれば、人々がそこに帰れるわけがない。「事故収束ムード」に騙されてはいけない。」
「イザという時に役に立たなかった「原発事故対策」の数々」 下「」引用。
「明石 僕らが『サンデー毎日』で事故シュミレーションをやった翌年の02年のことでほすが、日本原子力研究所(現在は日本原子力研究開発機構に再編」の東海研究所が「原子力安全性研究の現状」というレポート(上の資料)を出しているんです。ご存じでしたか。-略-早い話、日本で原発事故が発生した際に、周辺住民に健康被害が及ぶのかどうかを検討したものですが、彼らの結論は、炉心への注水が失敗しようが、全交流源喪失(ステーション・ブラックアウト)が起きようが、たいしたことはないというものでした。
小出 そうですね。-略-この手の計算は昔からたびたび行われているのですが、全部はずれている。彼らが言うには、計算してみても破局的事故なんて起きないし、起きるとしても可能性はまったくないに等しく、そんなものを想定すること自体がバカげているとして、無視してきたわけです。しかし、現に事故は起こってしまった。-略-」
告発を受理していない東京地検特捜部……。下「」引用。
「明石 私は7月、作家の広瀬隆さんとともにそんな「放射線の専門家」らを東京地検特捜部に刑事告発(-略-)しましたが 、正式に告発を受理したとの連絡はまだありません。不受理の場合は告発状が返送されてくるはずですが、まだ返ってきていませんので、日本警察の名誉挽回のためにも厳正な捜査が行われていると信じたいものです。」
巨大タンカーと汚染水は地下へ。下「」引用。
「小出 汚染水の量を減らすためには、とにかく汲み出すしかかなった。私は3月末から、「巨大タンカーを連れてきて、そこに汲み出せ。汚染水に関してはタンカーしか逃れる道はない」と言ってきたんです。今でもそれしか方法がないと思っています。
その頃から出演しているラジオ番組「たね蒔きジャーナル」(MBSラジオ)の中で、田中真紀子さんをはじめとした何人もの国会議員と話をしてきました。私は彼らに、放射能汚染を汲んだタンカーを東電の柏崎刈羽原発(新潟県)まで走らせ、柏崎刈羽の廃液処理装置で処理すべきだと提案したのです。
ただタンカーを使うにしても問題はたくさんあって、タンカーに放射能汚染水を入れたら、そのタンカーは二度と使えなくなる。それから、「放射線業務従事者」ではないタンカーの乗務員を被曝させてしまう問題もある。一番の問題は、放射能汚染を満載したタンカーを航行させるとなると、国際的な条約や法律の規制がある。これらの問題を突破し、解決することこそが政治の役割であり、やってほしいと彼らに言ったのですね。
そうしたら、田中真紀子さんも含めた全員が「やります、やります」と、今すぐにでもやりますという返事をしてくれたんですよ。でも、誰も何もやってくれない。
今、汚染水が減っているように見えるのはり、地下に漏れているからなんです。」
今も汚染を拡大させていることでしょうね……。インチキ政府はどこまでも、ペテンを続ける……。
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「土壌検査が58地点だけだなんて行政の怠慢以外のなにものでもない!」下「」引用。
「農家がそう思うのも当然で、土壌検査は県内全域で58地点にすぎなかった。-略-」
「広瀬隆が斬る! 年間被曝線量を操る「被曝マフィア」の闇」 下「」引用。
「福島を苦悩させる「年間20ミリシーベルト」は誰が決めているのか?
すべてはアメリカの水爆実験から始まった。キュリー夫人の時代に気づいた放射線の危険性は、核シンジケート、国際原子力マフィアの手で、ないがしろにされてきたのだ。日本の専門機関「放医研」「放影研」「日本アイソトープ協会」も無縁ではない。-略-」
「ICRPの“金主”は国際原子力マフィア」
「長崎大の山下教授は健康被害のもみ消し役」
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「広島・長崎の医者たちが福島の被曝を闇に葬ろうとしている」
「日本医師会はなぜ福島県民の被曝に沈黙する?」
【関連記事】福島被曝者よりも自らを守る日本医師会と厚労省
「原子力産業と医者の世界は放射線を通して裏でつながっている」
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「やらせ官庁「経産省資源エネルギー庁」原発推進PRの全手口」
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「原発推進NPOの顧問は原子力委員会の元委員」 下「」引用。
「元気ネットと原子力行政の密接な関係はほかにもある。元気ネットの前身組織の代表者を務め、現在は顧問の松田美夜子氏が07年1月から約3年間、原子力政策の司令塔である原子力委員会の委員を務めているのだ。-略-」
「野田政権-経産省の大罪 原発再稼働! 原子力ムラ栄えて日本が滅ぶ 日本経済再生を邪魔する電力利権」 下「」引用。
「野田首相が米国で宣言した原発再稼働。東電は生き残り、電力会社と財界の“癒着”も温存されたままだ。農協、医師会、電力……独占事業の権益構造にメスを入れなければ、日本経済の新しい成長エンジンは育たない!」
「米国やフランスでは軍が原子力の規制に人材を供給している」
「協力会社を見捨てようとした東電」 下「」引用。
「しかも3号機が爆発し、2号機も爆発寸前となった14日、彼らは思考停止に陥り、『協力会社』などそっちのけで、あろうことか現場社員に第一原発からの撤収命令を出そうとしたんです。-略-」
「連絡を取れない69人は、幽霊作業員だった」 下「」引用。
「東電が頑なに口を閉ざした作業員の行方不明問題は、3カ月後の6月20日夜、意外なところから噴き出した。厚生労働省が「福島第一原発で3月に緊急作業に当たった作業員のうち、内部被曝量の身測定者は125人。このうち69とは連絡が取れていない」と発表したのである。-略-
それにしても、この「69人」とは誰なのか、その疑問に応える現場作業員の証言が出てきた。
「原発事故発生後にやってきた“幽霊作業員”とみられています。というのは、累積の被曝線量が、限度の年間250ミリシーベルトを超えても働きたいという“訳あり”の人たちが多くいたからなんです。暴力団筋の金貸しに手を出した人などですね。東電は作業員の被曝チェックなんて、『協力会社』に丸投げでしたから、もう見て見ぬふり。東電が率先して安否確認などするはずもありませんでした」」
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「現職道知事は経産省と電力会社の“傀儡” 北海道電力「泊原発3号機”を再稼働させたカネと票」 下「」引用。
「原発再稼働の突破口となった柏原発3号機。政府がこの血に白羽の矢を立てた背景には、あまりにも“生臭い”カラクリがあった!-略-北海道電力からダミー献金を受けていた高橋道知事--知事の資金管理団体の会長はなんと北電の顧問だった!」
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「関電社員との飲み食いで地元議員の多くがズブズブの関係に」
「解放同盟のドンが関電から受け取った協力金は24億との証言」
「米国の安全保障政策と切り離せない原発輸出」下「」引用。
「つまり、日本の原発輸出は単なる経済政策として掲げられているのではない。野田首相が国連演説で述べるまでもなく、2年も前から国際公約となっていたのであり、しかもそれは、米国の核戦略と表裏一体のものとして行われているのだ。-略-いち早く米国のフトコロに飛び込んでいた東電や東芝など産業界も同様かもしれない。
問題は、それらすべての目論見が、JBICを通して使われる国民の血税を担保としているということだ。
歴代首相の重ねてきた「国際公約」を反故にするのは簡単ではなかろうが、リスクまみれの原発輸出に、税金が湯水のように使われるのを黙って見ている手はない。
政府はいますぐ、原発輸出のスキームからJBICを外すべきだ。」
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目 次
佐藤文昭・編/宝島社2011年
「小出裕章 ロングインタビュー 「冷温停止」「除染」という言葉に誤魔化されてはいけません」 下「」引用。
「福島第一原発事故に関連した報道で、新聞テレビが盛んに使っている「冷温停止」と「除染」。底の抜けた原子炉で冷温停止はありえない。除染しさえすれば、人々がそこに帰れるわけがない。「事故収束ムード」に騙されてはいけない。」
「イザという時に役に立たなかった「原発事故対策」の数々」 下「」引用。
「明石 僕らが『サンデー毎日』で事故シュミレーションをやった翌年の02年のことでほすが、日本原子力研究所(現在は日本原子力研究開発機構に再編」の東海研究所が「原子力安全性研究の現状」というレポート(上の資料)を出しているんです。ご存じでしたか。-略-早い話、日本で原発事故が発生した際に、周辺住民に健康被害が及ぶのかどうかを検討したものですが、彼らの結論は、炉心への注水が失敗しようが、全交流源喪失(ステーション・ブラックアウト)が起きようが、たいしたことはないというものでした。
小出 そうですね。-略-この手の計算は昔からたびたび行われているのですが、全部はずれている。彼らが言うには、計算してみても破局的事故なんて起きないし、起きるとしても可能性はまったくないに等しく、そんなものを想定すること自体がバカげているとして、無視してきたわけです。しかし、現に事故は起こってしまった。-略-」
告発を受理していない東京地検特捜部……。下「」引用。
「明石 私は7月、作家の広瀬隆さんとともにそんな「放射線の専門家」らを東京地検特捜部に刑事告発(-略-)しましたが 、正式に告発を受理したとの連絡はまだありません。不受理の場合は告発状が返送されてくるはずですが、まだ返ってきていませんので、日本警察の名誉挽回のためにも厳正な捜査が行われていると信じたいものです。」
巨大タンカーと汚染水は地下へ。下「」引用。
「小出 汚染水の量を減らすためには、とにかく汲み出すしかかなった。私は3月末から、「巨大タンカーを連れてきて、そこに汲み出せ。汚染水に関してはタンカーしか逃れる道はない」と言ってきたんです。今でもそれしか方法がないと思っています。
その頃から出演しているラジオ番組「たね蒔きジャーナル」(MBSラジオ)の中で、田中真紀子さんをはじめとした何人もの国会議員と話をしてきました。私は彼らに、放射能汚染を汲んだタンカーを東電の柏崎刈羽原発(新潟県)まで走らせ、柏崎刈羽の廃液処理装置で処理すべきだと提案したのです。
ただタンカーを使うにしても問題はたくさんあって、タンカーに放射能汚染水を入れたら、そのタンカーは二度と使えなくなる。それから、「放射線業務従事者」ではないタンカーの乗務員を被曝させてしまう問題もある。一番の問題は、放射能汚染を満載したタンカーを航行させるとなると、国際的な条約や法律の規制がある。これらの問題を突破し、解決することこそが政治の役割であり、やってほしいと彼らに言ったのですね。
そうしたら、田中真紀子さんも含めた全員が「やります、やります」と、今すぐにでもやりますという返事をしてくれたんですよ。でも、誰も何もやってくれない。
今、汚染水が減っているように見えるのはり、地下に漏れているからなんです。」
今も汚染を拡大させていることでしょうね……。インチキ政府はどこまでも、ペテンを続ける……。
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「土壌検査が58地点だけだなんて行政の怠慢以外のなにものでもない!」下「」引用。
「農家がそう思うのも当然で、土壌検査は県内全域で58地点にすぎなかった。-略-」
「広瀬隆が斬る! 年間被曝線量を操る「被曝マフィア」の闇」 下「」引用。
「福島を苦悩させる「年間20ミリシーベルト」は誰が決めているのか?
すべてはアメリカの水爆実験から始まった。キュリー夫人の時代に気づいた放射線の危険性は、核シンジケート、国際原子力マフィアの手で、ないがしろにされてきたのだ。日本の専門機関「放医研」「放影研」「日本アイソトープ協会」も無縁ではない。-略-」
「ICRPの“金主”は国際原子力マフィア」
「長崎大の山下教授は健康被害のもみ消し役」
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「広島・長崎の医者たちが福島の被曝を闇に葬ろうとしている」
「日本医師会はなぜ福島県民の被曝に沈黙する?」
【関連記事】福島被曝者よりも自らを守る日本医師会と厚労省
「原子力産業と医者の世界は放射線を通して裏でつながっている」
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「やらせ官庁「経産省資源エネルギー庁」原発推進PRの全手口」
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「原発推進NPOの顧問は原子力委員会の元委員」 下「」引用。
「元気ネットと原子力行政の密接な関係はほかにもある。元気ネットの前身組織の代表者を務め、現在は顧問の松田美夜子氏が07年1月から約3年間、原子力政策の司令塔である原子力委員会の委員を務めているのだ。-略-」
「野田政権-経産省の大罪 原発再稼働! 原子力ムラ栄えて日本が滅ぶ 日本経済再生を邪魔する電力利権」 下「」引用。
「野田首相が米国で宣言した原発再稼働。東電は生き残り、電力会社と財界の“癒着”も温存されたままだ。農協、医師会、電力……独占事業の権益構造にメスを入れなければ、日本経済の新しい成長エンジンは育たない!」
「米国やフランスでは軍が原子力の規制に人材を供給している」
「協力会社を見捨てようとした東電」 下「」引用。
「しかも3号機が爆発し、2号機も爆発寸前となった14日、彼らは思考停止に陥り、『協力会社』などそっちのけで、あろうことか現場社員に第一原発からの撤収命令を出そうとしたんです。-略-」
「連絡を取れない69人は、幽霊作業員だった」 下「」引用。
「東電が頑なに口を閉ざした作業員の行方不明問題は、3カ月後の6月20日夜、意外なところから噴き出した。厚生労働省が「福島第一原発で3月に緊急作業に当たった作業員のうち、内部被曝量の身測定者は125人。このうち69とは連絡が取れていない」と発表したのである。-略-
それにしても、この「69人」とは誰なのか、その疑問に応える現場作業員の証言が出てきた。
「原発事故発生後にやってきた“幽霊作業員”とみられています。というのは、累積の被曝線量が、限度の年間250ミリシーベルトを超えても働きたいという“訳あり”の人たちが多くいたからなんです。暴力団筋の金貸しに手を出した人などですね。東電は作業員の被曝チェックなんて、『協力会社』に丸投げでしたから、もう見て見ぬふり。東電が率先して安否確認などするはずもありませんでした」」
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「現職道知事は経産省と電力会社の“傀儡” 北海道電力「泊原発3号機”を再稼働させたカネと票」 下「」引用。
「原発再稼働の突破口となった柏原発3号機。政府がこの血に白羽の矢を立てた背景には、あまりにも“生臭い”カラクリがあった!-略-北海道電力からダミー献金を受けていた高橋道知事--知事の資金管理団体の会長はなんと北電の顧問だった!」
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「関電社員との飲み食いで地元議員の多くがズブズブの関係に」
「解放同盟のドンが関電から受け取った協力金は24億との証言」
「米国の安全保障政策と切り離せない原発輸出」下「」引用。
「つまり、日本の原発輸出は単なる経済政策として掲げられているのではない。野田首相が国連演説で述べるまでもなく、2年も前から国際公約となっていたのであり、しかもそれは、米国の核戦略と表裏一体のものとして行われているのだ。-略-いち早く米国のフトコロに飛び込んでいた東電や東芝など産業界も同様かもしれない。
問題は、それらすべての目論見が、JBICを通して使われる国民の血税を担保としているということだ。
歴代首相の重ねてきた「国際公約」を反故にするのは簡単ではなかろうが、リスクまみれの原発輸出に、税金が湯水のように使われるのを黙って見ている手はない。
政府はいますぐ、原発輸出のスキームからJBICを外すべきだ。」
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