磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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岩波ブックレットNO.94 平和を学ぶゼミナール-課題と資料-

2006年10月01日 | 読書日記など
『岩波ブックレットNO.94
   平和を学ぶゼミナール-課題と資料-』
       大田堯・小岩井増夫/岩波書店1987年

高校生などのことも書かれてあります。
政治関連の団体などがずる賢く、
利用されないでいただきたいと思う。



平和の「勃発」を防ぐシステムというのは、
おもしろい表現だと思いました。下「」引用。

「そこで、両国の巨大な軍隊は力を合わせ、おたがいへの敵意と恐怖とがなくならないようにしむけ、平和の「勃発(ぼっぱつ)」を防いでいるのだと皮肉ってもいます。」
 つまり、双方にある相手にたいする「潜在的脅威」が、軍隊の無用の長物化を防ぐだけでなく、それをささえる巨大産業の肥大化をゆるしています。それに自国の権益に固執する政府は、軍事優先こそが国を愛するゆえんであると説き、軍事支出に疑いをもつことは、利敵行為であり、巨額な軍事支出に賛成することこそが、愛国的な行為であると信じこませるのだといっています。」



原爆瓦の学習では、原爆瓦をバーナーでつくるそうです。
それで、どんなすごい熱だったか理解するそうです。


平和ゼミナールの高校生たちは、全国の高校生たちに向けて、
つぎの十二の行動を提起したそうです。同。

「1.ヒロシマの日(八月六日)とナガサキの日(八月九日)を平和学習の日にしよう。
2.八月六日午前八時十五分と八月九日午前十一時二分を、黙祷(もくとう)、ダイ・インなど、各自ができる範囲のやり方で平和への決意を表わそう。
3.ヒロシマ・ナガサキを訪ねて、被爆の実相を自分の目で見て学習しよう。
4.戦争体験、被爆体験を聞きとり、聞き書きしよう。
5.各地の戦争遺物、戦争遺跡の発掘・保存運動を起こそう。
6.核兵器のしくみとその威力、戦争が起こるしくみとその惨禍、そして核兵器や戦争をなくす方法などについて理解する学力を、あらゆる教科の学習を通して獲得しよう。
7.とりわけ日本と世界の近・現代史を学習しよう。
8.平和を願う若者の心を表現する詩、作文、音楽、演劇などをつくろう。
9.格兵器廃絶と平和への願いを、クラス、クラブ、生徒会の非核・平和宣言としてまとめ、発表し、非核宣言運動に参加しよう。
10.日本国憲法、非核三原則の意義と現状について学習し、その成果を学校や地域で発表し、地域化の運動をすすめよう。
11.非核・平和宣言の内容を、詩や歌、絵画、演劇などの文化活動として表現し、若者の反核・非核・平和の文化をつくりだそう。
12.高校生の非核宣言や五十字メッセージを世界の青年に送り、若者の国際的連帯の輪を広げよう。
(高校生平和ゼミナールの活動は、『高校生の平和ハンドブック』平和文化、一九八六年に紹介されています。)」


このようなことを高校生がしても、
政治団体や宗教関係などが自らの組織を拡大するために、
悪用をしないでいただきたいものですね。

〈偶発核戦争の危機〉1980年6月3日のことが
書かれてあります。同。

「北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)のコンピューターがソ連からの核ミサイル攻撃警報を発し、全米が対ソ核戦争の臨戦態勢に突入しました。これは、三分後に誤報とわかりましたが、七九年一月から八○年六月までにアメリカがミサイル攻撃を受けたとの誤信号が、じつに一四七回発生したといいます(米上院報告書)。「偶発」がほんものの核戦争になる可能性は、けっして小さくありません。核兵器を積んだ飛行機の墜落や、原子力潜水艦の衝突などの事故も、たびたび発生しています。」

全国に被爆者の方たちが住んでおられます。



チェルノブイリ事故も平和学に関係するのではないかと、
話題になったそうです。




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