妹たちへの手紙

『妹たちへの手紙』
　　　中山千夏・著/国土社1984年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。
「政治と私とカンケイない－－ことはない！
オトナになってそう気づきました。たしかに学校では
しくみを習ったハズだけれど……選挙権がくるまえに、
だれかがわかりやすく「私にカンケイあること」として
政治を話してくれればよかったのになあ、と私は思いました。
その思いが私にこの手紙を書かせました。読んだあなたが
「ふうん、政治って、そんなにムズカシィ話じゃないのね！」
と思ってくれたら、とてもうれしいのだけれど……。」



あなたの手に人類の未来があるという……。下「」引用。
「－略－あなたが世界の進路を決めることになる。タダの社会人やタダのお母さんになったとしても、あなたの手に人類の未来はある。」

しかし、刹那主義の若者たちは放棄している……。
だけど、これはボクの若いころも同様……。
ボクの世代は老年期に今の老人よりも泣くことになるだろう……。

男と女……。下「」引用。
「反対に、女から教えれたり、やしなわれたり、女にしたがったりする男は、たいてい、男らしくないといわれます。
　女の場合は、ちょうどそのぎゃく、男に対していばらない女が女らしいというわけです。
　これは、しぜんにあたられえた「らしさ」でしょうか？」

男にしろ、女にしろ、いばる人は嫌われるとボクは思います。
－－民主主義の社会には害悪であると思います……。
開けていない人だと思います……。

「2部　「民が主役」であるからには
みんなが心得ておかなければならない
民主主義のはなし」

しかし、放棄した人が多いですね。
－－小沢氏を支持する人たちも放棄したのも同然ですね。
個人崇拝は民主主義の理念にはないとボクは思う……。
一人ひとりの力をまとめあげる、指揮者がリーダーだとボクは思っている。
－－多くの人たちの力をなくした自民党政治……。自殺者は10年連続3万人以上……。
民主党も同様のものを求めている……。

自衛隊……。下「」引用。
「戦争はしない、という憲法を持っているのは、いわゆる大きな国のなかで日本だけです。－略－軍隊、自衛隊を持っているだから、この貴重な憲法も実行されていないわけです。」

身体障害者、精神障害者、水俣病、原爆病、在日朝鮮人……。

政府が応援……。下「」引用。
「一九六六年から電気会社は原発を始め、日本政府はそれを応援しています。」

事実は政府が応援ではなく、政府主体である。
電気会社は奇妙なシステムであるし、民間企業とは思えない。
その上で、電気会社の幹部は損をしないから、政府の命令をきいているだけにすぎない。
－－専門家なら、原子力が危険であり、高価であるとは理解できるはずだし、チェルノブイリ級事故が起きた場合、国ですら保証もできない。こんなものを民間企業なら推進できない。
－－もちろん、まともな国家ならば、原子力は止めるものだ……。

繰り返し書きます。
「公害と原発のあるところに民主主義はない」








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