磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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072誤爆

2006年05月29日 | Ra.
ラヂオアクティヴィティ[Ra.]
第一部ブロック・バスター

四、インスタント・カーマ

072誤爆



それは、本社の住所になっていた。
茶色の封筒を破ると、本は新聞紙にくるまれていた。

それを取って輝代が読む。
「核ミサイル、故障で「戦闘状態」に。ロシア予算なく老朽化米紙報道CIAが報告。【ワシントン】十二日付けの米紙ワシントン・タイムズは、ロシアの核ミサイルが老朽化のためにしばしば故障。スイッチが「戦闘状態」に入り、米国に向けて発射寸前の状態になることが米中央情報局(CIA)機密報告書からわかったと報じた」

これはいったい、どういうことなのだ。
「これは、今日の新聞じゃないな……」と勉。

勇気はそれを見て、ゾッとした。
「どうしたんだい?」

マイクは勇気の顔をのぞきこんだ。勇気は新聞記事を訳して話した。
「それは、以前のニュースだね……」

だけど、そんなに古いニュースではない。
核兵器だなんて、それもアメリカに向けられているなんて、マイクはぞっとした。
ロシアから愛を込めて……、そんなものを贈られては困る。
いや、憎しみか……。
いや憎しみでもないだろう……。
単なる管理ミスということだろう。

「核管理はできているのだろうか?」
「戦争をする理由がなくても、原爆なんて、放りこまれたら、戦争になってしまうよ」
勇気は不満顔だった。

「まさか! そんな子どもじみたことがあるものか……。国の責任者という人たちには理性があるものだ。そうでなければ、責任者にはなれないだろう」
そんな理想的なことを、博士は考えていた。

「もしものことだよ……」
マイクは眉間に皺を寄せてぶつぶつと話していた。広島のことではなく、最愛のアメリカのことである。

「もしものことね……。この新聞記事なら、起こりえるということを危惧しているのよ……」
ミス・ホームズは顎に手をおいていた。

「本当の理性があったら、核兵器だって、処理しているだろう……。それに、製造さえもしていなかっただろう」
行者は目を閉じた。

彼が国家の責任者なら、すぐにでも核兵器を処理していることだろう。
しかし、それだけでも、もう生やさしいことではなくなっているということを、ほとんどの者は知らない。








閑話休題

ヒューマン・エラーは必ず起きるものですね。
核兵器にだけこれは、適用されないということでもない。

老朽化だけではないように思えますね。
しっかりとした監理といっても、
人間はミスをするものですね。

こんなものを持っているから、
思い上がって、無茶苦茶な
外交を展開していく。

それだけでなく、
その国の国民もそのようなものがなければ、
福祉や医療などにその大金も
使われて、もっと社会は豊かになる
と主張する人たちの意見が本当と
思えて仕方がない。


もし、この地球を愛するなら

上のビデオでは、米軍が模擬演習のデータを実戦と
間違えて、もう少しで核爆弾を破裂させていた
ところだったと話されていました。








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