磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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平和学 ------理論と課題------ 講座 平和学I

2006年10月17日 | 読書日記など
『平和学 −理論と課題− 講座 平和学I』
   日本平和学会編集委員会・編/
     早稲田大学出版部1983年

平和は一人で、あるいは学者だけでできるものではない。
でも、学問は大切なものだと思います。



1973年、日本平和学会というのができたという。

ネットで捜してもありました。
日本平和学会

この当時の会長は下のように書かれています。下「」引用。

「ところで今、日本平和学会編集委員会の数年にわたる企画が実ってこの講座が刊行できることになったことは私の喜びである。ここに日本の有力な平和研究者が結集して、今日の平和学とは何であるかを示している。それりは広く市民の関心をそうにちがいない。また多数の若者を「平和研究」にひきつけるのではないだろうか。もしもまた平和学の体系について、方法について異説を抱く人があるとすれば、ぜひ論争をおこしてほしい。それこそが、日本の「平和研究」を、在来の学問のように輸入の空論に止まらせない最も重要な刺激となるだろう。それによって日本平和学会もさらに飛躍して、第二、第三の講座を送り出したいと私の期待はふくらむのである。   日本平和学会会長 福島新吾」


論争かあ……。
そんな争いをして平和はくるのか?

ジョン&ヨーコを、
平和の基本としている
ボクには、どうもイヤだなあと思う。

論争も必要かもしれないが、
そんなことは、あまり大切ではない
としか思えません。


「構造的暴力」のことが書かれてありました。
単に戦争が行われていないことを、
平和とはやはり呼べないとボクも思います。

今、北朝鮮の核実験のことで大騒ぎしていますが、
アメリカを代表とする核大国の「構造的暴力」を考えた方がいいと思う。

広島・長崎でアメリカが原爆を投下したことは、
人道の罪にたいする大きな罪であり、
その地点から立ち返らないと、
本当の意味での平和はもどってくるわけがありませんね。

核のことは、どうしようもないと思う。

そして核保有国は、北朝鮮も含めて、どの国も犯罪者予備軍と考えるべきではないでしょうか?

アメリカや核大国などの、
力による見せかけだけの
平和では本当の平和ではないと
思います。


「歴史的平和教会」のことが書かれてありました。下「」引用。

「クエーカー(フレンド)派、メノナイト派、ブレザレン派などのキリスト教勢力の役割も無視できない。彼らの主張する非暴力、非戦、良心的兵役拒否、軍事費(税の一部)支払い拒否などの運動と実践は、平和研究にも少なからざる影響を与えた。北米を代表する平和研究者のラポポート、ポールディング夫妻、ニューカム夫妻などがクエーカー教徒であるのも偶然ではない。また、これらの宗派系の大学や神学校における平和研究は旺盛である。」


ヒロシマを助けてくださった人たちですね。

「軍産複合体」のことが書かれてありました。
それから、学者たちのことをもっと書かれて欲しかったです。

第一『学者なくして、核兵器なし!』

第二『学者なくしても、平和運動あり!』

この二つの命題をといていただきたいものですね。


【本日('06/10/17)のラジオ】

IAEAの関係者が、今、核を持ちたがる国が2、30に増えてしまい、IAEAは管理する予算はないと声明を発表したそうです。

アメリカが公平と正義にのとって、自国の罪を過去からきちんと認めていかなければ本当の平和は来ないように思えます。

また、中東では欧米のなしてきたことを、認めない限りは終わる可能性はやはり少ないように思えます。





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