磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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北の被爆者-被爆四○年に憶う-

2008年04月01日 | 読書日記など
『北の被爆者-被爆四○年に憶う-』
   板野井富貴子、他(著)/
     北海道平和委員会(編)/
       北海道平和委員会1985年

長崎医大卒で、軍医だった人が、ビルマで生体解剖させられたのが原因で自殺したということが書かれてありました……。




「函館原水爆禁止「折鶴一万羽運動」で北海道新聞に名前が出てびっくり」
--そんな小タイトルの文章もありました。

アカザを食べて」という文章がありました。下「」引用。

「北海道にもたくさんあるんですけど、アカザという草があるんですよね。原爆が落ちた時にはみんなやけてしまって、木も草も七○年はえないっていっていたんですけど、すぐはえたんです。アカザというのが……。アカザを取ってきては、寺町という所は坂の上なんですね、そこの坂を十三の時に、てんびん棒で、バケツをてんびん棒にかけて、オオハタという海まで汲みに行くんですけど、何キロありますかね、坂を越えて登って超えてオオハタのとこまで、そこの海はきれいだったですね。そこからてんびん棒に汲んで、それをかついで坂を登って下ってきて、家に帰ってから、マキを燃やしてその塩水を煮つめて、アカザをゆでて食べていたんですね。そしたら、それを何日か続けていたら、トイレがとかにくまっ青だったですね。」

「函館は長崎に似ている」と書かれてありました。
--どちらも港町?

いろいろな会がありますね……。下「」引用。

「平和レンガの函館の会(「北海道ノーモア・ヒバクシャ会館を建てる函館の会」)の総会は四月の十八日でしたか。そこで運動資金と運動を広く知ってもらうために、「絵はがき」を俺につくれということになったでしょう。」

このことは、北海道新聞の函館版に記事になったようです。

会館は建ったようです。すごい!

▼2005年8月18日「北海道ノーモア・ヒバクシャ会館」(萬崎 由美子)

肥田医師が講演されたとう。下「」引用。

「函館の方の慰霊祭は八月九日に、昨年に続いて二回目をおこないました。昨年の二月に「中央被爆者相談事業講習会」というのが函館で開催されて、中央相談所理事長の肥田舜太郎医師と函病副院長の今谷英男先生が講話してくれたんです。北海道各地の被爆者と一緒に函館の被爆者が久方振りに集りました。」

「十勝おりづる会」の方の文章がありました。
--平和を考える夏2003というのがネットの記事であります。

自殺した兄……。下「」引用。

「兄は広島の前は軍医としてビルマの戦線に派遣されておりました。そのビルマでイギリス軍と戦った時に、イギリス軍からぶん取った薬を持っておりました。-略-その兄は昭和二十年に亡くなりました。実は兄はビルマにいたとき生体解剖させられたということを、昨年死んだおばが教えてくれたんです。」

親孝行なやさしい兄だったという。
村医になり、評判もよく、村の人たちが家を建ててくれている途中。
妻を故郷に帰した、その日に自殺されたという……。









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