あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 230 朝は広告のチェック! また、こちらの世界ではない、あちらのオカネスキー。 広告をみて、青鉛筆でしるしをつけている。 この茜はあちらの世界の茜であるから、これは見慣れた風景である……。 「やすいわ! バターは買いでありんす!」 底値というやつだなあーと茜は思う。 オカネスキーは倹約家だから、こういうこともしっかりやっている。 「バターの値上げも天下りのせいだったのでありんす! 政治の貧困で、日本に住む者はひどいめにあっているでありんす!」 「まったくだね……。こんなことにまで、天下りの影響があっただから、驚きだったよ」 「そうよ、ブッシュたちの悪政で、石油はあがる、物価はあがる、悪政で大変よ!」 「1円を笑うものは1円になく……」 茜はモーニング・ティーを飲みながらはなした。 「そうでありんす! 人間もいっしょでありんす! こんなつまらない人と、人をバカにしていると、大変なことになるでありんす!」 「そうだなあー、オカネスキーのいうとおりだろう……」 父、つまりこの世界では母のような、この茜の父。 こちらの世界でいえば、母のようなオカネスキーといると落ち着くのである。 「それにしても、超むかつくわね!」 「何が?」 「大型店の規制をとっぱらったことよ。ところが、最近、それで大きくなった会社が、ガソリンの値上げで、支店を40店舗もつぶしたのよ」 「ああ、そういうニュースがあったね。郊外に大型店をだしていたんだよね」 「大型店の規制なんて、世界の環境問題を考える人たちからみていて、時流に逆らうことだったのよ」 「日本だけ、時代遅れのことをしたんだよね。その影響もあって、駅前の商店街はシャーター通りがふえたって話しだったね」 「そうよ、人間的な歩いてお買い物を楽しめる環境を破壊したのよ。それも、その会社は野党元党首の華麗なる一族よ」 「まったく、人のことを考えない、愚かな人たちだね。そんな人たちにも政治はまかせておきたくないものだ……」 「環境はもはや、安全保障の問題なのよ。口だけ偉そうに環境問題をいっていても、信用できないわ!」
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