ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




いちかわ西洋館俱楽部。千葉県市川市新田5-6
左:2006(平成18)年2月11日、右:2007(平成19)年4月8日

京成本線市川真間駅の南、住宅街に残されている洋館で、小さなコンサートホールやギャラリーに貸し出されている。『千葉県>文化財>西洋館倶楽部(渡辺家住宅)』によると、「東京株式取引所の仲買人であった丸水渡辺商会の店主・渡辺善十郎により、日本家屋の母屋に隣接するゲストハウスとして建てられたもの」で、「昭和2年(1927)建築の木造3階建ての洋館」。ベイウインドウ状に張り出した玄関ホール、その上のバルコニー、正面以外の3面は「破風の拝みを押さえた袴腰型切妻破風を中心とする屋根」、側面軒先の千鳥破風、などを外見の特徴としている。内部も建築当時の照明器具などが残されているという。いちかわ西洋館俱楽部の開館は1997(平成9)年で、同年、国の登録有形文化財に登録された。
いちかわ西洋館倶楽部 ホームページ』には、オーナーである渡辺氏がこの館の歴史について寄稿されていて、興味深いエピソードが語られている。関東大震災で深川の邸宅が被災したため、市川に1000坪の敷地を求めて別荘を建てたらしい。当時の総武線は両国までで、都内に通うのは不便だと、じきに深川へ戻ってしまったとか。東久邇宮盛厚王が国府台陸軍野重砲連隊の将校として赴任すると、この西洋館が殿下の宿舎に借り上げられた。戦時中には空き家となっていて、敷地内に焼夷弾が落ちたものの大事には至らなかったという。

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