goo リュウセンの写真日記

自分の思ったことをストレートに携帯やコンパクトデジタルカメラの写真をアップしながら、可能なかぎり毎日書き綴る私日記です。

尾瀬の携帯事情

2007-10-30 21:17:15 | うんちく・小ネタ

尾瀬への携帯電話基地局設置については、当初からその是非を巡って、いろいろと賛否両論が出されました。
しかし、2002年の夏頃、NTTドコモが一部の場所に携帯電話基地局を開局してからは、あまりこの手の議論は見られなくなりました。
そして、NTTドコモ以外の事業者も次々と尾瀬に携帯電話の基地局を建設しました。
ただし、現在、使えるのは、群馬県側は大清水と鳩待峠の500m以内やアヤメ平、至仏山、燧ケ岳の山頂、電波状態のよいときの山の鼻などの一部に限られます。
福島県側は、群馬県側と同じような場所の御池や沼山峠でも圏外です。七入でやっと、通じるようになります。

さて、2007年8~9月現在、再び尾瀬のど真ん中でも通じるようにとのことで携帯電話基地局建設に関する論議が活発になっているようです。
先日、TBSの「噂のチャンネル」が取材を行っているようです。
私もインタビューを受けてしまいましたが、おそらく放送には写らない事と思いますけど…。

この便利な携帯電話、尾瀬のど真ん中ではまだ、圏外なことが多いです。
しかし、尾瀬のど真ん中で携帯が使えるようになった方がよいのでしょうか。

私は自然保護の団体の一員でありますため、立場上、反対なのですが、個人的には自己責任でどちらでもいいと思います。

アンテナを立てること事態、自然保護に反する、また通話時の声や着信音などの音で、尾瀬の静かな自然が阻害されるなど、反対の方々も多いです。
賛成の方々は、遭難や山小屋到着遅延などの緊急時の連絡手段として、有効だと主張しています。
確かに、圏内であれば、こういうときの連絡に便利です。
年間で約80件程度の遭難や遭難まがいのことがあるというデータもあります。それに間違いは無いです。

ただ、私個人的には、尾瀬のど真ん中では仕事などの連絡ができない圏外でよいと思います。

尾瀬のシーズンになると季節電話という無線公衆電話が設置されます。
しかし、無線なので、天候に左右され、雨や曇の日などは電波が雲にさえぎられ電話がかからない場合もあります。
山小屋の大部分には電話がありませんので、無線で交信します(業務用無線)。

もし万が一、旅行会社経由で尾瀬にきて、急な予定変更をしたい場合や緊急時には、山小屋の人に相談してください。

とにかく、何らかの方法で山小屋に連絡が取れれば、いいわけです。
かつては、無線で連絡をしていたわけですから・・・。

できれば、尾瀬全体では原則圏外で山小屋の近くなどはやむを得ないとして、一部の地域以外では、携帯が使えない方がいいですね。

ここを訪れる皆さん方はどう思いますか?200610_2


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
基本的には反対ですが、どうしてもというのならば... (リュウセン)
2007-10-30 21:20:34
山小屋の屋根当りに目立たない小さなアンテナを立てる程度ならば、やむを得ないのかも知れませんが・・・どうでしょうか?
たった1人で行動することが多く、危ない思いをし... (スウィング)
2007-11-03 18:25:43
尾瀬原で、大きな声で携帯で会話をするのを聞くのはイライラしますが、安全の為なら仕方がないと思います。
個々人で、尾瀬くらい外界から邪魔されたくない、という人は、電源オフにしておけば良いかと思います。「尾瀬は携帯つながるようになったと聞いたけど・・・」と仕事関係の人に言われても、「場所によるよ」ということで、たまたま回線の弱い場所にいたから、と後から言い訳すりゃあ、済むことです。
尾瀬保護財団が反対なようで、現在、すぐに各山小... (リュウセン)
2007-11-04 21:46:02
いずれは目立たない形でのアンテナ設置になりそうですね。
尾瀬の携帯電話基地局設置論議について、一言。反... (Seamanship)
2007-11-22 20:32:53
このようなすばらしい自然の中に不自然なものを設置するのは反対です。
なぜなら、H18年80人の負傷者等があるようですが、大自然の標高1000m以上に入山するのですから経験のある方だけが行くべきです。
または、レインジャーの案内でのみ入山すべきです。誰でもが着易い気持ちで行くのがそもそもの間違えです。この基地局設置をせず、レインジャーの雇用の場をつくり、この方達が防災無線機を持てばすべて解決するのでは!
尾瀬に行ったこともない者が、と言う人も居ると思いますが、携帯電話の電波は人間にも、動物にも多少は害があることを知っている人は沢山いるはずです。
未来の子孫に、よく守った!と言われるように、今、何をしなければならないか、しっかりと考える時です。国も企業も私達国民を守ってくれませんよ。

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