日本国憲法は、日本の心、和の心も何も記されなければ、崇高なる哲学も理想も日本の有るべき姿についても何も書かれていない。
だが、日本人の精神(魂)の流れの中には、延々として「武士道精神」が生きている。
我ら日本人としての思想的背景が如何にして構築されてきたのか、これを再興し、真に自立ある国民としての覚醒を望みたい。
以下、数回にわたり、武士道精神の歴史と今後の再建の在り方を探りたい。
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◎武士道精神の再建
神道が、八紘一宇、大いなる調和(大調和)という大目的を日本人に授け、
儒教が、天下国家のために生きるという具体的な方向性を示し、
仏教が、日本人を悟らしめ、無我に近づけ、死を恐れない不屈の闘志や勇気を授け、
こうして日本人の胸の中に大和の心、侍精神が育まれてきたわけである。
日本人の信仰心こそが武士道の根底にある。