龍の声

龍の声は、天の声

原発が何故、人災か?

2011-04-27 20:31:01 | 日本
原発が何故、人災か?

元衆議院議員の田中秀征氏は次の如く、喝破する。

今回の震災は、過去の大地震や大津波と比べて大きな違いは「原発」があったか否かにつきる。
原発とは、他の災害と異なり起きたとたんに国際問題、世界問題になる。
政府にはこの認識がなかった。

原発には金がかかる。原発事故は起きないし、あってはならない。だからそれ以上の論議がされていなかった。
そして日本は世界一安全な国であると宣言していた。
そのため、今回のように事故が起きた場合の非常用対応が出来ていなかった。

では、原発が人災である根本的理由とは一体何なのか?
それは、「日本の統治構造の欠陥」につきる。すなわち、チエック機能が働かないことである。
監視や規制する側が、される側から恩を受けているため厳しいチエックができない構造になってしまっていることに問題がある。

例えば、監視監督側の警察が、ヤクザにご馳走になっているとどうなるか?
監視監督側のネコが、ネズミに世話になっているとどうなるか?
経産省の人間が、天下り先、人事交流の場等々、東電にお世話になっている。
だからチエック機能が働かない。

政治も含め、ほとんど全ての日本の行政機関がおなじ構造になってしまっている。
この点が最大の理由である。

自主申告、自主規制、企業の社会的責任、等々には期待できない。
まったく違う所から監視監督して、これをコントロールする。
規制は外から行うことである。

日本社会の生まれ変わりとは、この装置をきちんんとすることから始まる.

自立ある国創りの根底には、秩序が整然とおこなわれるような「チエック・アンド・バランス」機能の回復が重要である.