真夏の宝篋(きょう)山---徒歩約4時間半(休憩時間を除く)
日時: 2009年8月16日(日)
◎交通費:三千円
○往 鎌ヶ谷(6:29)----(6:48)柏(6:59)----(7:35)土浦*(8:00)----[バス]----
(8:33)小田十字路
*土浦駅バスターミナル5番乗り場、筑波山口行き
*関東鉄道つくば北営業所TEL:029-866-0510 /平日・土曜・日曜で時刻は異る。
*電車賃:890円×2 *バス代610円×2
○復 小田十字路(13:44)---- [バス]---(14:19)土浦(14:32)------
(15:07)柏(15:11)----(15:29)鎌ヶ谷
【利用コース】登り:極楽寺コース 約2時間半(4k)
下り:常願寺コース 約2時間(3k)
*小田十字路と山頂にトイレ有り/両コースとも下部半分は沢沿い道
*地図は、つくば駅にあるパンフ「宝篋山ハイキングコース」を利用
【前書き】 *参考地図「宝篋山ハイキングコース」(NPO法人・小田地域振興協議会)
→http://tenore.air-nifty.com/turedure/files/houkyou.pdf
宝篋山小田休憩所の説明版によれば、上記法人(つまり、地元の有志)により、平成20年3月に「宝篋山ハイキングコース」が開かれたとのことである。
私は今年の春、筑波山に行った時、つくばエクスプレス駅で、上記のハイキング地図パンフを入手した。宝篋山のことを初めて知った。私の知る限り、どのハイキングガイドブックにも載っていない。唯一、メイツ出版社の『ネイチャーガイド 筑波山の自然図鑑』前田信二著 1,800+税 があるだけだ。
つくば駅でパンフを入手以来、早くこの山を訪れたいと思っていた。だが、いつの間にか盛夏になり、ハイキングには向かない季節になってしまった。国土地理院の地図を見ると、山道は記載されていない。だが、M-241でGPS軌跡を書きたいとの気持ちもあり、最高気温が26度になったら行こうと決めていた。それで日曜日ではあったが、前日の気象庁の予報を信じて決行したというわけだ。
【コース概要】ところが、大はずれで、30度はゆうに超えていたはず。
つくば駅のパンフ地図は大いに参考になり、有難いのだが、これを見て、ゴルフ場みたいな緑の芝生が広がり、素晴らしい展望のハイキングコースと勘違いしてはいけない。
地蔵菩薩立像近くの田園地帯と山頂周辺を除いては、樹木に覆われ、見通しの利かない山中を歩くことになる。決して、ハイヒールや革靴類で、お手手つないで「らんらん」と歩ける山ではない。だが、地元の人の努力で、危険箇所はなく、要所要所には、しっかりとした道標が整備されていて迷うことはない。
五輪塔への分岐点あたりから、純平歩道との出会い直下の大岩群までと、下りの常願寺コースでは、くずしろの滝近辺から、それぞれ、小さな沢道なので、少しは夏の暑さを和らげるかも。それに、山頂と山麓を除いて、直射日光は避けられるのが救いか。
それでも、夏季は薦められない。上で触れた『---筑波山の自然図鑑』にあるように、この山は、可憐な花が一斉に咲き出す早春から、各種のツツジが山を彩る春真っ盛り頃までがベストのようだ。
【タイム】 バス停・小田十字路(8:40)→宝篋山小田休憩所(8:45)→地蔵菩薩立像(石造)→(9:00)五輪の塔→(9:20)五条の滝→(9:30)こころの滝→大岩群→(9:55)純平歩道出会い(10:00)→純平歩道と別れる(10:20)野鳥の森方面分岐→(10:50)宝篋峰城跡(?)→(11:00)宝篋山頂[昼食](11:40)→野鳥の森広場→(12:15)尖浅間山(12:20)→(12:40)純平歩道分岐→くずしろの滝(12:50)→車道→(13:30)バス停・小田十字路
*下記の地図はカシミール3Dの地図にM-241のGPS軌跡を読み込ませたものです。更に、「ペイント」で上書きして完成させた。地図の見えない部分は最下段のバーを右にスライドすると、隠れている部分が現れます。 

【実際に歩いてみて】
この山は筑波山の南側にある。バスの中から右手前方に、頂に電波塔が聳えている山がそれだ。
バス停を降りて、信号を見て右手の道路を少し歩くと、左下のような案内がある。
左折すると立派な休憩所があったが、閉鎖されていて中には入れなかった。9時開所だとのこと。トイレや小田城の図面などの案内板も備えてある。
そこから田舎道を行くと石棺を縦にしたような石組があり、背中を向けているので、南に回ってみると、その中に石造の地蔵菩薩立像が納められていた。
この辺りは緑の美しい田園が広がっていて、前方には、電波塔のある宝篋山が見える。登山口までは直射日光の中を歩くしかなかった。

やがて、木立に覆われた山中に入る。途中で本道と分かれ、標識に導かれて五輪塔に向かう。
この塔は極楽寺奥の院の場所にあり、鎌倉時代後期の作といわれている。傍らの説明版には「鎌倉極楽寺系石工の作」だろうとある。
五輪塔→五輪塔 - Wikipedia

五輪塔から数分下って、元の山道へ引き返す。篠竹に囲まれた山道を進むと、かすかな沢音が聞こえてきた。
極楽寺沢も常願寺沢も水量の少ない小さな沢だ。だから、これらの沢にある滝も幾つかあるが、水量・規模ともに期待はできない。「五条の滝」も滝と言えるほどのものではない。もっとも、真夏の登山には、冷たい水で顔なども洗えて、ほっとする。
次に現れる「こころの滝」は、一応、滝と言える規模だ。ここでも、頭から水をかぶった。

「こころの滝」 キツネのカミソリ

このような滝が現れ、大岩群が近い。 歩きづらい大岩群を抜けると、純平歩道
に出た。極楽寺沢の上部である。↑
純平歩道を右に見送り、左にとると、道は登りとなり、山道らしくなる。さらに、右手に「野鳥の森」コースを見送り登りつづけると、前方に青い空が見えてくる。急に平らで幅広の林道のような道に出る。
しばらく左に進むと「→宝篋峰城跡」の木板があった。せっかくだからと、右手の森の中に分け入ったが、道はない。わずかな踏み跡らしきものがあるが、連続はしていない。高みを目指して蜘蛛の巣に覆われた藪の中を進んで、写真左下の場所に出た。大きな岩が不規則に転がっていたので、ここが城跡かも知れない。
もっと、確証が得られる場所を求めて奥へ進もうとしたが、あまり進むと、戻れなく恐れもあるので、途中で断念して元の林道に引き返した。
すぐ先が平らな広場になっていて、そこにバイオを唱える簡易トイレがあった。
その脇に、「頂上まで100m」の標識があり、それに従う。


頂上は一気に視界が開け、遮るものは全く無く、360度の視界だ。目の前に筑波山が聳え、背後の南側には田畑の広がる山里が横たわり、その奥には霞ヶ浦が何処までも広がっている。頂上には立派な電波塔が聳え、その下に石造の宝篋印塔があった。*宝篋印塔→宝篋印塔 - Wikipedia
*なお、電波塔の下は立派な舗装道路になっている。帰宅して調べたら、この道路は「表筑波スカイライン」に辿り着くので、車でも電波塔の下まで上れるようだ。

電波塔の建物の影を利用し、草の上でおむすびを食べていると、中高年夫婦が登ってきた。この日は登りの極楽寺コースで、上から下ってきた単独の男性と、時間をたがえて計2名とすれ違い挨拶を交わした。ということで、この日出合ったのは地元の人計4名。この暑いのに、物好きはいるものだと感心した。
木陰がないので、早々に頂上をあとにした。途中で極楽寺コースと分かれ、野鳥の森がある常願寺コースに入る。頂上から、ものの20分と歩かぬにに、脚が急に重くなり、前に進まなくなってきた。そんなに歩いてもいないのに、汗と疲れがどっと噴出した。ヤバイ、ひょっとしたら熱中症かなと思った。
これまでの登山で、登りは30分に1回、下りは1時間に1回の休憩をとるのを原則としてきた。だから、こんなに短時間で休憩をとらざるを得なかったのは初めてだ。
水を補給し、しばらく休み、今日はペースを半分に落とそうと決めた。ゆっくりと歩み出したら、すぐ登りが始まり、あっと言う間に尖浅間山に着いた。ここで、また水を飲み、休憩。尖浅間山は北側は視界が利かないが、南側は良く見渡せる。

しばらく休んで下りにかかると、ようやく足取りが回復して、思ったより早く、純平歩道との分岐点に出た。左下は沢になっていて、沢音にほっとする。
ここで小休止して歩き出すと、なーんだ、20メートルも行かぬ先に「くずしろの滝」が出てきた。滝と言えるほどのものではなかったが、顔を洗ってから帽子を水に浸け、それを被った。冷たい水が顔を滴り落ち、疲れを癒してくれた。

小田の里は思ったより近かった。木陰の無い田園地帯に出て、直射日光の中を歩いた。途中、新池の北側を行く道を選ぼうとしたら、その農道の上をビニール紐がふさいでいて「通うせんぼ」。またいで通るのも悪いかなと思い、その農道を行かなかった。(田圃の所有者が張ったのだろう。NPOグループの意思に反する。)已む無く、そのまま直進して南下し、車道に出た。そこから、小田十字路まで、照り返しで暑いアスファルト道路を歩くしかなかった。
【あと書き】
土曜日の予報で日曜日に登ったのだが、月曜日はマージャン、火曜日は「介護講座」で、この発表は今日(水曜日)になってしまった。
その、介護講座だが、受ける前にいろいろとアンケートがあった。
「物につかまらずに椅子から立ち上がれますか?」
「一人で買い物に行けますか?」---
などの質問に「はい、いいえ」で答えていくのだ。
だから、その調子で自分に問うてみた。
「あなたは一人で山へ登れますか?」---今回の山行は、この答えのために行ったのも動機の一つであったことは間違いない。そうでなければ、このクソ暑い中を誰が低い山に登る気になるものか。今は、こうべを低く垂れて、猛暑の夏が過ぎ去るまで、じっと耐えている老体の身だ。
----あやうく熱中症になるとこ ろだったわぃ。











