流通ウォッチャー大木一雄のブログ

流通業界に関するリポート

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家電産業

家電産業のケース家電産業の場合も、1950年ごろまでは電球、ラジオ、電熱器、アイロンなど数種類の限られた製品を生産し、モーターなどを販売する電気工事店、雑貨屋、自転車販売店、ラジオ屋などにそれぞれの卸問屋を通じて販売されており、どの卸、小売も特定メーカー品に限定することなく複数メーカーの製品を扱っていました。 一部大規模メーカーを除いて価格を決定できるメーカーは少なく、販売業者が自由に価格を決め . . . 本文を読む

薬品産業

アメリカに留学し、ドラッグストアで働いた経験を持つ福原は、1921年事業活動の方針として品質本位主義、共存共栄主義、小売主義、堅実主義、徳義尊重主義からなる「5大主義」を掲げ、24年には資生堂連鎖店制度を発足させた。 同制度は具体的には、(1)卸問屋との間に「資生堂化粧品連鎖店取次店契約しを結び、卸問屋を管理することで小売店の定価販売を奨励し、問屋5%、小売店20%の流通マージン確保を目指した、 . . . 本文を読む

市場シェアの確保

日本で企業が市場シェア確保を目的として流通系列化を開始する場合、その多くは新製品分野への進出を企画したときに他産業(もしくは他国)での成功例をモデルにしていたり、あるいは後発メーカーである場合が多い。 自動車産業は前者の事例です。 日本のディーラーシステムは、先進国アメリカのフランチャイズ制度をそのまま導入したものといわれる。 1930年代に日本に進出したGM、フォード両社は、アメリカと同様 . . . 本文を読む

流通系列化

系列という概念は、必ずしもはっきりした定義があるわけではない。 以下の議論では、仮に系列とは「特定企業間で長期継続的取引を行っているような連結の仕方」を指すものとし、取引の継続的関係だけの場合を弱連結、資本的・人的関係がそれに加わる場合を強連結と考えます。 メーカーによる流通系列化の目的としては、さしあたり以下の三点が指摘されることが多い。 第一は、自社製品の市場シェア確保のために、自社製品 . . . 本文を読む

系列化と新規参入

これらの理由によりなされる系列化は、流通チャネル内で発生する取引費用の削減に寄与し得るが、第一義的には流通企業も含めた、系列に属する企業の共同利潤の最大化のためになされています。 本章では、この側面を具体的な系列化の手段や系列管理のシステムを見ることで逐一検証し、そのどの部分が寡占的な協調行動として理解され、またどの部分が新規企業の参入に阻害的な影響をもたらしているかを考えたいと思います。 競 . . . 本文を読む