クソムシが歴史系映像の感想を書いたり、妄想キャスティングしています。このブログは純度の高い自己満足で構築されています。
必然的なヒストリー



前回に引き続き、山内家と一領具足と長宗我部遺臣団の抗争のお話がメインであった今回。

前回のラストで渡辺哲とバーチャル文乃に討たれた千代・・・。
と思ったら、実は討たれていませんでした。
なんなんだ、そのフェイントは!?
渡辺哲を処刑台に送る為の方便でしたか。
それにしても千代様が無傷で何より

今回は、千代を文字通り陰から支えていた「義」の男、六平太が死亡。
決して奇麗事は言わず、黙々と自ら泥を被ってまで山内家の安泰を考えての最期。本当に立派でした。
俺の仕事は終わった・・・(中略)千代、これでお前も安泰だ・・
えっ!せっかく生き残ったのに・・・。
甲賀者は影に生き、影に死ぬ
カッコイイ!カッコ良すぎるぜ、六平太。はっきり言ってクサイ台詞だけど、六平太にはよく似合う。しかも、一回目で出てきた鉄砲玉が伏線になっていたとは!
意外だ!意外だ!意外だ!
やられた、やられた
この一連の場面で琉河の堤防が決壊しました。

これは反則技ですよ。
香川照之さん、いいお仕事でした。お疲れ様でした!
さようなら、六平太。
(でも、「千代が好きだ」は余分だったかも。竹中半兵衛と被った)

もう今回が最終回でいいよ。もうね、何だか主人公が死んでしまったような感覚なんですよ。この喪失感は何でしょう。
本音を言えば、彼には一豊死後も千代を支えて終生彼女の側で生きていて欲しかったです。

それが種崎浜での事件を痛み分けにするための役割として死んでしまうとは・・・。
ハンムラビ法典に則った「目には目を」の精神を貫かなければ、視聴者の反感を買ってしまうとでも製作者は思ったのでしょうか。
六平太が相手に対して損害を与えた分だけ、彼は同じだけのもので償わなければならない。そうしなければ言っても分からぬ者達からの苦情があぁ~、とでも大石さんは考えたのか。
(あくまで例えですので、「身分によっては同害報復は履行されなかった」というような批判はご遠慮下さい)
それならそれでいいのですが、その役割を六平太に負わせるとは、何ともムシのいい話というか、単純と言うか・・・。
史実通りに家臣の提言を採用し、一豊が指揮を取って反乱分子を始末したという展開で良かったと思いますよ。主役(もしくはそれに該当する人物)には「汚れ役」をやらせるわけにはいかない、という不文律はいつ頃から出来てしまったのでしょうか。

良いじゃないですか、一豊には大名としての器量が並かちょっと足りなかったので、他に良い方法が思いつかなかった、だけど責任持って一豊自らが指揮して始末します!という展開で。

彼は織田信長ほど冷徹な人物ではなかった為「逆らう奴は皆殺し」と割り切る事は出来なかったし、豊臣秀吉ほど知略を持っていなかったので「うまいこと武器を取り上げて相手の牙を抜く」ことも出来なかったし、徳川家康ほど人心掌握術を心得ていなかった為「懐柔して山内家への忠誠を確固たるものとする」ことも出来ませんでした。
反乱分子を改心させて忠誠を誓わせる事も、無力にする事も出来なかったので、仕方無しに虐殺しました。だけど、それが徹底していなかった為、大坂の陣では豊臣方に呼応する長宗我部遺臣団が出てきてしまいました。要するに土佐での治世が中途半端に終わってしまった一豊、ちょっと残念な人生でした。でも、中途半端な能力しか持っていなくても一国一城の主になりましたよ!めでたし、めでたし~。
という描き方でも琉河は全然、構わなかったのですよ。この考えは少数派ですかね。別に「一豊や千代は血を見るのが好きな性格なので、好んで虐殺という手段に出た」なんて思わないのに。そこまで自信がないのか、大石さんは。
しかも言い訳じみたセリフ
後々の世まで言い伝えられる・・・云々
どえらい予防線を張りましたね。というか、この一豊と六平太のやり取りは司馬遼太郎っぽいな。司馬大先生なら、このくらいの捏造はやりそうだ。

しかもその後、一領具足の始末を決意した旨を千代に告げるときに、一豊が敦盛を舞うシーンは原作通りですか?まさか、年末の特番スペシャルを意識してのことですか?もう産経新聞を味方に付けたいという魂胆が見え見えです。あっ、口が滑りました。磔だけはご勘弁を!
冗談はともかく、おそらく一豊はこの時、織田信長の長島一向一揆や比叡山焼き討ちを意識していたのでしょうね。

原作ではどういう展開になっているかは知りませんが、六平太だけではなく祖父江新一郎までもが死亡してしまったことが不思議で仕方がありません。というのも彼は実在の人物祖父江一秀がモデルになっていると、ずっと思っていたからです。ちなみに祖父江一秀という人物は生没年は不詳ですが、大坂の陣までは生き残っていたはずです。それを、ここで死なせてしまうか~!?そこまで、お涙頂戴展開を狙っているんですか。その為に、前田吟さんの出番を今まで残していたのですか。エグイ!やり方がエグ過ぎるぞ。

六平太の願いも空しく、
「暇を取らせて頂きます」
と一豊に言い放ってしまった千代。
六平太の死に動転して頭が回らなくなったとしか思えない、この決断。
まるで坂本竜馬が好きで好きで仕方がない司馬遼太郎大先生の理念を代弁しているようなこの台詞。
一豊様をここまで、貶していいものでしょうか。
六平太と一豊は山内家の為に苦渋の末の決断。それを理解できないとは。
これでは、まるで六平太が千代と一豊様の仲を裂くために死んだような展開ではないですか!

次週、どこかで見たことがあるような少年が登場。
彼が千代に伝えた言葉とは!?

そして何故か反徳川の武将として名前が挙がっている黒田如水が再登場
オイシイ役だな黒田。ここまで厚遇されるとは。
斉藤洋介さんも役者冥利に尽きますね。

ところで、井伊直政の役割は何だったとだろう。
今回の事件の関係者なので、その為に以前から登場させていたのかと思っていましたよ。
その為にわざわざ、怪しい篠井英介さん(褒め言葉です)をキャスティングしたのだと思っていました。それが単に一豊に「土佐を何とかしろ」とせっつくだけの役だったとは。
結局、このドラマにおける井伊の役割とは本多正信みたいな役割だったのですね。

残すところ、後2回。
どのようなエピローグを迎えるのか、楽しみです。



コメント ( 30 ) | Trackback ( 28 )



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コメント
 
 
 
早速カキコの小生。 (tomohiro)
2006-11-26 21:26:59
私もこのエピソードを見ていて、
もし、一豊様が薩摩を統治していたらということを
書いてみます。
土佐でこの調子ですから、薩摩であれば収集が
つかなくなると思いました。
おそらくは取りつぶしは速かったと思っております。
徳川方も強固な島津藩をつぶせないと考えたのが
私の母の実家の帰省について行って思いますなぁ。
それと、管理人さんの脚本もいいですねぇ。
非情な感じがして格好いいかもしれませんね。
それにしても土佐という土地は薩摩よりすごい
ように描かれていますねぇ。
私の実感では薩摩というか鹿児島の方が
関西とも関東とも違う鹿児島という地方なのに対して、
高知というか土佐は、関西の文化の影響が強い
とちに映りますが・・。
 
 
 
こんばんは~^^ (のの雪)
2006-11-26 21:45:52
六平太。。別にあそこで死ななくてもいいのに・・
ひとしれず消えるのもいいかなって思いました。。
一豊さまいろいろあとしまつ大変だわ。。
千代には嫌われるし^^;かわいそう。。
 
 
 
こんばんは♪ (ミチ)
2006-11-26 21:47:11
うーん、千代ちゃんの決断はちょっと性急でしたよね。
先週寧々さまにも言われたばかりなのにな~。
せっかくの六平太の死が無駄になるぅ(泣)
 
 
 
Unknown (チエリ)
2006-11-26 21:48:41
竹中半兵衛といい、死ぬ間際に愛の告白を受ける千代はモテモテですね~。
 
 
 
こんばんはぁ☆ (bluestar1719)
2006-11-26 21:51:24
こんばんはぁ☆
cocktail-lightのbluestar1719です。
いつもありがとうございます。
六平太は最期まで千代のため。でしたね。
今週はある意味「黒歴史」見てて気が重く
なりましたね。

http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200611260000/2488d/
 
 
 
土佐と薩摩 (琉河岬)
2006-11-26 22:09:59
tomohiroさん、こんばんは!

>薩摩であれば収集がつかなくなると思いました。
私もそう思います。長宗我部氏の土佐統治期間より、島津氏の薩摩統治期間の方が長いですからね。それだけ、旧主に対する思いも強く、旧家臣団と領民の一揆が絶えずに山内家断絶になっていたかもしれませんね。西郷隆盛と大久保利通の人生も踏まえて考察してみると面白そうです。
 
 
 
いつもども!! (てれすどん2号)
2006-11-26 22:13:38
ほんと香川でしか言えないセリフ、演じられない役でしたね。ほんとにお疲れ様でした、と言ってあげたい。やっぱり竜馬好きの司馬さんには山内家のストーリーをハッピーエンドにする予定はない!?(笑)
 
 
 
千代が謀反! (琉河岬)
2006-11-26 22:13:51
のの雪さん、こんばんは!

六平太の最期はカッコ良かったのですが、カッコ良すぎて一豊様が色褪せて見えてしまったようですね。彼よりも六平太の方が千代に「現実のエゲツなさ」をぶつけていたと思うのですが・・・。
一豊様も「???」ですね、きっと。
 
 
 
山内家の為にやったのに (琉河岬)
2006-11-26 22:23:09
ミチさん、こんばんは!

千代は本当は六平太の事が好きだったのでは?と思わせるぐらいの唐突な行動でした。(笑)
六平太の策なのに怒りの矛先が一豊様に・・・。
何だか一豊様が気の毒になってきました。
 
 
 
こんばんは! (ぱるぷんて海の家)
2006-11-26 22:29:23
今日はすべてにおいて感情移入できませんでした。
特に千代には違和感さえ覚えてしまった。
今日は脚本自体無理しすぎたというか奇をてらったというか・・・つまり失敗ではないかと。
 
 
 
僕のことを~思い出すがいい~ (琉河岬)
2006-11-26 22:30:17
チエリさん、こんばんは!

一豊様も死ぬ間際に「好きだ!」と言わないと千代に許してもらえないかもしれませんね。(笑)
ここで家康までもがが最終回に「千代殿の事が・・・」とか言い出したら大騒ぎになりそうです。
 
 
 
逃げずに黒歴史 (琉河岬)
2006-11-26 22:34:01
bluestar1719さん、こんばんは!

確かに今回は、山内家にとっては「無かったことにしたい出来事」でしたよね。
六平太の死といい、久々に気が重い回でした。
 
 
 
香川さんグッジョブ! (琉河岬)
2006-11-26 22:38:19
てれすどんさん、こんばんは!

香川さんは本当に良い仕事をしますね~。
脚本が若干ダメだった回でも、香川さんの演技で救われた回がいくつかありましたから。
香川さんには、これからも「名脇役」でいて欲しいと思います。
 
 
 
六平太だけは許してあげて(笑) (琉河岬)
2006-11-26 22:46:13
ぱるぷんて海の家さん、こんばんは!

>今日はすべてにおいて感情移入できませんでした
今までの千代の行動といい、一豊様の性格からは考えられないような乾いた決断といい、キャラが破綻してしまった回でしたが、ここは六平太の
「黙して語らず毒薬を飲んだ義の心」
に免じて許してやって下さい(笑)

でも、千代様が『内助の功』の代名詞なのになんで夫の苦悩を理解しようとしないのでしょうか。確かに不思議な脚本でしたよね。
 
 
 
こんばんわ~ (くう)
2006-11-26 23:36:26
私もね~新一郎の死にはビックリしました。
ここで死んだ意味が六平太異常に解りません。
2人の死骸の置き場所の違いに悲しい気持ちになりましたが、
その比較のために死んだんでしょうか。。。
何か、千代も支離滅裂だし、ドーンと暗くなってしまいました。
 
 
 
一豊の器量 (おりょう)
2006-11-27 09:57:35
琉河岬さんの記事を読んでいると この事件の無念さがよみがえります。この事件の原因は 一豊のせいだと思う。一豊以外の誰にしたって もっと違うやり方をやっていたはず。頭を集めてまとめて騙し討ちなんて こんな乱暴!これが「作戦」だなんて よぶこともできません。
 
 
 
こんばんは! (さくらこ)
2006-11-27 17:30:35
六平太と言う存在がなくなったことで、私もこのドラマは終わったような気になりました。
彼一人がこの暗い事件を全て背負ったまま亡くなっていった、と言う感じがして、それ以外の観点から見たら何もここで自害することもなかろうに、と思えます。
これで彼の仕事が終わったとも思えないし、これで山内家は安泰とも思えない。
実在の人ではないから筋書きの都合のいいように使える、そんな風に思いたくないけど、結局はそういうことでしょうか・・・?
 
 
 
とばっちりを受けた新一郎 (琉河岬)
2006-11-27 21:48:13
くうさん、こんばんは!

六平太だけでなく、死ぬキャラ設定ではない新一郎までもを死なせてしまったせいで、物語が必要以上に暗くなってしまい本当に気持ちが悪い回でした。
唯一の救いは香川さんの演技が思う存分に堪能できた事。六平太のシーンだけをつないで今回を見れば、少しは溜飲が下がります。脚本はメチャクチャでしたが、香川さんの演技だけは評価しようと思います。
 
 
 
ダメ大名、一豊 (琉河岬)
2006-11-27 21:57:57
おりょうさん、こんばんは!

この件は一豊に失策なので、弁解の余地はありませんよね。勿論、相撲大会のだまし討ちは「作戦」ではなく「暴虐」です。
なので、今回はアレコレと小細工せずに正面から一豊の失策を描いて欲しかったのが本音です。
「一豊は土佐を力ずくで治めることしか出来なかった大名だった」
と視聴者にもっと伝えて欲しかったです。
六平太や新一郎の死で贖罪しようというのはムシが良すぎるような。
 
 
 
悲しき哉、六平太 (琉河岬)
2006-11-27 22:05:45
さくらこさん、こんばんは!
>実在の人ではないから筋書きの都合のいいように使える
私はそのような印象を受けました。そして製作者の意図が嫌になりましたよ。
関係者子孫の顔を窺って、責任を負わせても支障が無さそうな架空人物・六平太を死なせてしまった脚本には腹が立ちますわ。
ラストのシーンを見て
「どこが山内家は安泰だ、もっと脚本練れよ~」
とふて腐ってしまいました(笑)
 
 
 
Unknown (「感動創造」)
2006-11-27 22:36:34
こんばんは!
いつもありがとうございます!

私も色々と文句を言いながらも、号泣モードでした。

六平太も泣けましたが
私的には、前田吟でしたね~。

あれはちょっと反則でした。
 
 
 
父の心 (琉河岬)
2006-11-27 22:52:17
「感動創造」さん、こんばんは!

そうですね、前田吟さんの演技にもクルものがありましたね!
「ようやった、ワシももうすぐそっちへ行くでのう・・」
という台詞にやられました。

う~む、そう考えると大石さんの掌で踊らされているような気がして何とも、むず痒いです。
 
 
 
少数派!! (kiriy)
2006-11-28 10:48:10
おはようございます。
六平太ではなく、一豊がこの惨劇の指揮を執っていて欲しかったと思うのが、少数派なら、私もその少数派です。
確かに六平太は見せ場でしたよね。渋い最後はたまりませんでしたよ。でも、彼は最後まで生かしておいて、風のように去って行かせてもかっこよかったし。

サイテーのどろどろでも、それにまみれて二人でかくのごとく生きたというのではいけないのかと思ってしまいましたね。半端に泥の部分を押し付けたのは、いやな感じでしたね。
 
 
 
こんばんは (劇団たぬき)
2006-11-28 21:38:37
どうもこんばんは

>「後々の世まで言い伝えられる・・・云々」
どえらい予防線を張りましたね。というか、この一豊と六平太のやり取りは司馬遼太郎っぽいな。司馬大先生なら、このくらいの捏造はやりそうだ。

司馬さんは、こんなこと書きませんでしたよ。というか司馬さんに限らず歴史小説家は歴史学者じゃないので、創作は当然あると思いますが、捏造はないと思います。

>「暇を取らせて頂きます」

これは僕も驚きでした。何でこのセリフが出てくるんだろうと(笑)
だけど、この大石イズム丸出しのセリフがどうして

>まるで坂本竜馬が好きで好きで仕方がない司馬遼太郎大先生の理念を代弁しているようなこの台詞。

につながるんでしょうか?
つまり、こういうことですか?
竜馬の先祖である一領具足を武断政治で粛清した一豊に対して千代が三行半をつきつけたのは司馬さんが竜馬を好きだから。。

それから祖父江一秀のモデルは祖父江新一郎なんだろうと思います。ただ、仰るように一秀は生没年不詳ですからね~だからあくまでモデルなんです。
それに原作ではたしか新一郎は登場しなかったような記憶があります。

乱文乱筆はご容赦のほどを
 
 
 
同感です! (琉河岬)
2006-11-28 22:21:56
kiriyさん、こんばんは!

>サイテーのどろどろでも、それにまみれて二人でかくのごとく生きた

私もその展開の方が好きです。
もう一豊の行為は後世の人々に知れ渡っているので、開き直って敢えて主役自ら泥を被った、という方が物語としてよっぽど立派に思えます。
 
 
 
一豊を見捨てる展開 (琉河岬)
2006-11-28 23:15:30
劇団たぬきさん、こんばんは!

>ご容赦のほどを
とんでもないです!
逆に恐縮です。私の記事を細部まで読み取っていただいた事に感謝です。

>創作は当然あると思いますが、捏造はないと思います。

小説家なので、捏造はないですね。これはワザと書きました。司馬先生の創作を「全て」史実と捉えている読者の方も、きっと数人かはいるだろうと思ってこの言葉を使いました。司馬先生の影響力を考えて敢えて「捏造」という言葉で比喩してみました。
物語の流れとは関係ありません。誤解を招いてしまった点についてお詫びします。


>竜馬の先祖である一領具足を武断政治で粛清した一豊に対して千代が三行半をつきつけた=司馬さんが竜馬を好きだから

「功名が辻では、一豊と千代は基本的にほのぼのと描かれているが、高知時代に至ってはかなり厳しい評価となる。千代の口を借りて、司馬さん自らの一豊への批判となる。(中略)司馬さんの代表作といえば『竜馬がゆく』。竜馬や土佐藩の志士たちは郷士階級の出であり、当然司馬さんの見方も郷士方に立ったものだったのではないだろうか。」
これは、私が参考にいつも拝見させて頂いているサイトに書かれている文章です。
これを正として考えて書きました。

琉河の思考回路(フローチャート式)
竜馬(というより郷士)に同情的な司馬先生→郷士と姿が重なる一領具足に同情→相対的に一豊を批判したくなる→原作で千代に一豊を批判させた→結果、家出をする展開に大石さんがした(もしくは原作通りか)

つまり、上記の引用文が正しいとしたら、千代の批判や突然の家出宣言も司馬先生の創作なのだろうと私は考えました。そのイメージと今回の千代が一豊を見捨てるような台詞が重なったんですね。
「暇を取らせて頂きます」の言葉が出た背景に「千代の一豊への痛烈な批判」があった事についても触れておくべきでした。言葉足らずで申し訳ないです。
・・・というより、やっぱり強引過ぎましたね。読んでいて不快な思いをなさったと思います。
本当に申し訳ないです。
これからも、見捨てずにこのブログを覗いて下さいね。
 
 
 
そうでしたか (劇団たぬき)
2006-11-30 00:29:19
こんばんは。

読ませていただきました。
結論から言えば、僕があさはかだったようです。
却って不愉快な思いをさせたのではないか、と反省しています

>「功名が辻では、一豊と千代は基本的にほのぼのと描かれているが、高知時代に至ってはかなり厳しい評価となる。千代の口を借りて、司馬さん自らの一豊への批判となる。(中略)司馬さんの代表作といえば『竜馬がゆく』。竜馬や土佐藩の志士たちは郷士階級の出であり、当然司馬さんの見方も郷士方に立ったものだったのではないだろうか。」

この考え方はひとつの卓見だとは思います。
ただ、司馬さんの面白いところ(不思議なところ、と言ってもいいでしょうか)は代表作はたしかに『竜馬がゆく』なのですが、山内容堂を主人公にした『酔って候』という小説を書いています。この容堂は竜馬にとっては不倶戴天の敵と言ってもいい存在ですよね。だけど、ここでは決して容堂を批判的には描いておらず、幕末という大変革期の殿様の姿をある種同情的に書いておられます。それは司馬さんが“あとがき”で
「藩主なるがゆえに歴史の風当たりをもっとも激しく受け、それを受けることによって痛烈な喜劇を演じさせられた」というふうに書いておられることからも読み取れると思うんです。

その・・・何ていうか・・・ごめんなさい。何か上手く言えません

ただ、琉河岬さんは大人です(別に変に茶化してるわけじゃありません)。
だって、僕の最初のコメント。。自分で書いておいて何ですが、読み返すとちょっとひどい

それなのに、丁寧に冷静にお答えいただいて・・・本当にありがとうございます。こちらこそ、これからもどうぞよろしくお願いします
 
 
 
改めまして、よろしくお願いします。 (琉河岬)
2006-11-30 22:18:33
劇団たぬきさん、こんばんは!

>却って不愉快な思いをさせたのではないか、と反省しています
私は不愉快な思いなんて、少しもしていませんよ。
過分なお言葉を頂き、恐縮するばかりです。
わざわざコメントまで頂いて申し訳ないぐらいです。
お気遣いありがとうございます。

>結論から言えば、僕があさはかだったようです
劇団たぬきさんの記事に比べれば、私の記事なんて稚拙なものです。劇団たぬきさんの記事を読むと、毎回新しい知識や思想を勉強する事が出来るので大変楽しませてもらっています。

>『酔って候』
もう10年以上前ですがある雑誌の「お勧めの歴史小説特集」でこの本が紹介されていました。面白そうなので、書店で探してみようと思います。
 
 
 
司馬先生……。 (リリコ)
2006-12-03 16:47:53
この「功名が辻」が発表された頃。
司馬先生が30代の頃に書かれた作品で、勢いで書き上げてしまったところもあったので、もっと深く掘り下げて書く余地は十分にある作品だった。

ただ、書き直すにも時間がないのが残念である。

とまあ、↑山内家のご子孫から批判を受けた時、このような返答をしたと聞きます。

つまりは、まだ未完の物語でもあり、立場を変えて物事を見てしまえば話は180度変わってしまう、という典型的な話だと思っております。

山内家の正義は山内家にあり、土佐の正義は土佐にあり、家康の正義は家康に。
どっちを取るかで歴史の価値観が変わるので、拒否反応は当然だと思いながら見ておりました。

確かに、司馬先生は竜馬を発掘したときもそうですが、全国に知られていない郷土の武士達を作品にするのが得意ですよね。
一豊もそうそう全国区ではなかったと思うので、この作品の影響は物凄く大きかったと推測します。
たかが物語。されど物語。

しかし、このように色々と議論されるということは歴史の奥深さを感じます。

琉河様の記事は大変分かりやすいので、いつも楽しみにしておりました。
残り少ないですが、どうぞ宜しくお願いいたします。
 
 
 
大感激です! (琉河岬)
2006-12-03 22:54:56
リリコさん、こんばんは!

>山内家の正義は山内家にあり、土佐の正義は土佐にあり、家康の正義は家康に。
仰るとおりです。なので、この回の山内家の行動として
「お家の為に」
と堂々として欲しかったです。その方が深く物語を味わえたかと。

>琉河様の記事は大変分かりやすいので、いつも楽しみにしておりました
過分なお言葉を頂き、大変嬉しい思いです。パロディネタが多くて分かり難い部分も正直、流れがつかみ難い部分もあるかと思いますが、功名が辻終了後もこのブログを覗いて頂ければ、と思っております。

リリコさんの記事も読ませて頂いております。リリコさんの方が私の記事よりも余程、分かり易い記事を書いていると思います。
こちらこそ、これからもよろしくお願いしますね。

 
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大河ドラマ「功名が辻」、第47回のサブタイトルは「種崎浜の悲劇」です。 とうとうこの日が来てしまいました。原作を読んだとき、ドラマでどう表現 するのかものすごく気になった種崎浜の回が。
 
 
 
功名が辻 第47話 ツメが甘い!! (レベル999のマニアな講義)
内容千代を撃ったモノを捉えた後、見せしめのため磔とする。そして、六平太は決意する。自らが泥をかぶることを。。。『種崎浜の悲劇』ということで一領具足の長を一掃する。その泥を六平太がかぶるという話だ。まぁ、六平太が死ぬのも新一郎が死ぬのも良いだろう ...
 
 
 
「功名が辻」第47回「種崎浜の悲劇」 (site_of_xyloL)
   一領具足に撃たれた千代に怪我はなかった。一領具足らの一豊への反発は続き、一豊の対策は辛らつなものになった。六平太は相撲大会と銘打ち集めた一領具足の長たちを一網打尽にする計画を提案、一豊はそれを入れる。この騒ぎで新右衛門の息子・新一郎が死亡 ...
 
 
 
功名が辻  気分が重いです (※悠然と,冷静に,熱く生きる 2)
見終ってこんなに 重~い気分になった回は初めてかもしれない。 一豊の味方になりたいけど ・・・・・・・一豊を理解できない・・・・
 
 
 
「功名が辻」第四十七回 (日々“是”精進!)
第四十七回「種崎浜の悲劇」一領具足に狙撃された千代。大事には至らなかったものの、一豊の施策に対する一領具足の反乱が各地で続いた。捕らえた者を見せしめに磔にするなど、苛烈さを増す一豊のやり方に強い疑いを持った千代は、次第に対立を深める。築城の許可 ...
 
 
 
「功名が辻」第47回「種崎浜の悲劇」 (つれづれ さくら日和)
種崎浜の悲劇、あまりにも悲惨な話だったので、いつもの「功名が辻」とは違うな~、と重苦しい気持ちで観ておりました。 ドラマが終わってすぐ、高知県が大雨だと言うニュースが流れました。 これは単にたまたまなんでしょうが、土佐であった悲しい歴史への涙雨{/ ...
 
 
 
功名が辻 第47回 (ななさんにトラックバック)
昔から、大河ドラマは、暗い感じが好きです。 戦国時代の大河ドラマって、真っ暗な部屋の中で武将達が怪しい会話をしているシーンが好きで、色に例えると「黒」(←そのまんまやん)。 今日はそんな黒い大河ドラマが見れて面白かった。 オイラは四国の香川県出身 ...
 
 
 
種崎浜の悲劇・・・~功名が辻・第47話~ (りっきーのブログ日記)
 今回の功名が辻は、あまりにも凄惨な内容で、レビューを書くのもためらいが出てしまうのですが・・・。  とは言え・・・一豊にとっては、『現実』と向き合うには、ここまで強行にやる以外は手段は無かったんでしょうね。。。  前面に一領具足ら土佐土着 ...
 
 
 
功名が辻  気分が重いです (※悠然と,冷静に,熱く生きる 2)
見終ってこんなに 重~い気分になった回は初めてかもしれない。 一豊の味方になりたいけど ・・・・・・・一豊を理解できない・・・・
 
 
 
功名が辻 第47話 (くつろぎ日記)
「千代、好きだ・・さらばじゃ・・」
 
 
 
功名が辻 46話・47話 (異世界への扉)
 すみませ~~ん、実は、前回見逃したので、土曜日の再放送を見ました^^; そして
 
 
 
功名が辻:47回「種崎浜の悲劇」 (食う♪読む♪歩く♪)
辛い代償でした。 一領具足を一掃し、土佐を平定する。そうしなければ、徳川の天下は
 
 
 
功名が辻第四十七回「種崎浜の悲劇」~さらば望月六平太!~ (「感動創造カンパニー」城北の部屋!仕事も人生も感動だっ!)
「土佐は、おまんらの好きにはさせんぜよ」 by ナンノ
 
 
 
第47回「種崎浜の悲劇」-功名が辻 (森の中の一本の木)
 とうとうこの日が来てしまいました。    さらばさらば六平太、そして新一郎。全てはこれに尽きてしまった今回のお話でした。。。。 いやいや、そうではありません。中央の大きな歴史の流れが気にかかる頃(家康と淀のあれやこれや)、遠く離れた土佐の国、 ...
 
 
 
功名が辻・第47回「種崎浜の悲劇」 (劇団たぬきの元気が出るブログ)
昔、いつだったかは忘れましたけど、細川内閣で経済企画庁長官を務めていた田中秀征さんが「リーダーの資質・・・リーダーに求められるものは“判断力”と“決断力”である」って言ってました。今回のサブタイトル「種崎浜の悲劇」はリーダー・一豊の資質というも ...
 
 
 
功名が辻 47回 (賃貸営業よもやまばなし)
さあ先週のラストで一領具足に撃たれた千代。週刊の漫画のような『来週へ続く』的な終わり方でしたが結局大事に至りませんでした。でもそのおかげで一豊が鬼となってしまいましたね。 そして家康からのプレッシャーもあり一掃を決意します。秀吉時代に佐々成政は ...
 
 
 
「功名が辻」第四十七回 (リリコ雑記)
今週は「種崎浜の悲劇」。弾圧される側も悲劇。統治する側も悲劇。(;;)そして、さらば六平太!千代への愛を胸に!!って、旦那への愛はどうした千代ー!!