中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

桃色とピンク

2012-02-14 09:37:52 | 身辺雑記

 以前長男の嫁と話していたとき、何かの話題で私が「桃色」と言うと、彼女は笑い出して「桃色?」と問い返し「ピンクでしょう」と言った。そのときは私には桃色とピンクの違いが分からず、桃色はオジイ語のようにとられたのかと思ったが、それ以来何となく気になっていた 

 改めてインタネットで『和色大辞典(日本の伝統色465色の色名と16進数)』を見ると「桃色」は確かにあり、私が頭の中で描いていたような色だった。それでは「ピンク」はどうかと、GoogleWikipediaを見ると、「ピンク(英語: pink)は赤と白を混ぜて出来る色の一つ。しばしば明るい赤と表現されるが、(中略)濃淡によってさまざまなバリエーションが存在する」とあり、さらに「英語の pinkは、元来ナデシコの意であり、シェークスピアの時代にはまだ色名としての用法はなかったとされる。後に、ナデシコの花の色を指して pink、すなわち『なでしこ色』と呼ぶようになった」とある。また日本語の色との関係については、「日本語では英語を借りて『ピンク』『ピンク色』と呼ぶのが一般的だが、モモの花に見立てた『桃色』の名もある。ほかに『撫子色』(なでしこいろ)、『石竹色』(せきちくいろ)などナデシコに由来する和色名もあるが、これらが英語 pink の同義語として扱われてきた実績がとくにあるわけではない」とあり、もう一度『和色大辞典』を見ると日本の伝統色として「撫子色」も「石竹色」もある。そのようなことで嫁が言う「ピンク』も、私が言った「桃色」もまあまあ同じようなものだったことになる。他愛もないことも、これで一段落したが、多分私はこれからも習慣で「桃色」と口にするだろう。

 これを機会に『和色大辞典』を見直すと、日本の伝統色は実にさまざまある。世界でこれほど多くの色名がある国は他にはないのではないかと思うくらいだ。四季折々の自然豊かな日本だけあって、動植物に因む名が多いが、鼠色や茶色などの種類も多い。

http://www.colordic.org/w/

 江戸時代の幕府は、たびたび奢侈禁止令を出し、衣類については絹物を禁止する他にも、使用する色についても紅や紫などを禁じた。しかし、徐々に財力を蓄え、自信を持つようになり、反骨精神も旺盛になった町人達は、禁じられた色こそ使わなかったが、鼠や茶などにさまざまな微妙な変化を考案し、「四十八茶百鼠」(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)と称される多様な鼠色や茶色を生み出し、それらに風月山水や有名人の名(利休茶)、歌舞伎役者の名(団十郎茶、路考茶、梅幸茶など)をつけ、それを粋なもの、通なものとしてもてはやした。その反骨精神と創造力には感心するばかりだ。江戸時代の町人階級のありように思いを馳せながら『和色大辞典』にあるさまざまな色を見ていくのも楽しい。

 

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日本の伝統 歌舞伎役者 シェークスピア 奢侈禁止令
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4 コメント

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日本語 (フムフム)
2012-02-14 11:27:21
最近公用語が英語になりつつあるので、英語を熟知していない私には、もしそうなったら
孫に悪口言われてても、へらへら笑ってるしかないかなーと思います。
まだ孫はいないけどね〜

私も桃色ではないけど、鼠色って娘に言って「なにそれー」と冷ややかな目で見られました。
中国迷爺爺さんのようにオバー語なのかと落ち込みましたね。
そこで私は調べなかったのですが、さすが調べたとはすごいです。
とても勉強になりました。

日本人なので、日本語を大事にしていきたいなーと思います。
色の呼び方 (Uchan)
2012-02-14 15:34:54
古来、染色の原材料は動植物と鉱物からでそれに化学合成の顔料と多種多様があり、世界各国でも呼び方が其々あるようです。ネズミの色に似ていれば鼠色、欧米大陸竹は無いようですが、日本は竹の色に似ていれば竹色で判り、我々の年代はそれで良いのではないかと思います。
Uchanさん (中国迷爺爺)
2012-02-15 22:37:24
竹色でいいですね。若竹色とか老竹色とか、私たちには分かりやすいですね。
 話を変えまして「肌色」のことですが、私たちの世代には馴染みのこの名称は、クレオンや絵の具などでは今では使われていないようです。人種によって肌の色はさまざまで、差別にもつながるということらしく、「2000年前後から大手文具メーカーが協議の結果として「肌色」という呼称の使用を取りやめるようになり、2005年から2006年頃には全てのクレヨンからこの呼称が撤廃された」ようで、薄橙(うすだいだい)とかペールオレンジとか言うそうです。日本の伝統色には「人色」や「肉色」がありますね。老人の私にはどうも「薄橙」よりも「肌色」がぴったり来るように思われます。
桃子 (ojiisan)
2012-02-16 09:50:11
数年前に亡くなっていた母 今年が生誕100年になります。その母の名前は「桃子」。当時としては「桃」はかなり珍しく母としては 幼少のころ友人に いろいろと言われて嫌だったようです。俳句 ホトトギス派に属し「千坊」の俳号まで持っていた祖父にとって 当時は渾身の命名だったのではと勝手に思っています。

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