冬青(そよご)風

常緑樹の森の下に佇み、かたい葉が風にそよいで、ソヨソヨと音をたてる。
ソヨゴの語らいを聞いていただければ幸いです。

初秋に歩く 2(横波三里~須崎・多ノ郷)

2006年09月08日 17時01分17秒 | 歩き遍路・3順目高知編


06年9月1日(土)  初秋に歩く 2(横波三里~須崎・多ノ郷)

前回(平成10年8月)は36番青龍寺から打戻で、浦の内湾沿いを歩いたので、
今回は外海の荒々しい太平洋を見渡せる横波三里を歩くことに決めていた。

今回の遍路では海岸線を由岐海岸、阿波黒潮サンライン、室戸岬、横波三里と
景色の雄大な太平洋に沿ってずっと歩いてきた。
これからも足摺岬までと、そのあと大月町周りで海辺を歩けるのは楽しみです。

      

青龍寺の山門横から奥の院への上り口がある。
前回は道が荒れ、崩れて登りぬくかったが、今回は道も整備されすいすい登れた。
相変わらず暗くうす気味悪い道は変わっていなかった。途中二度ほど道路を横切り
奥の院に到着するが、汗の匂いをかぎつけやぶ蚊の襲撃に早々と退散する。

奥の院を下ると道路に出会う、その道を回り込むように少し登ると国民宿舎土佐に
行ける。太平洋を眺める露天風呂もあり歩き遍路さんに評判のお宿です。
レストランは清潔で接客態度も素晴らしく、とても落ち着けた場所でした。
11時過ぎでしたが、トーストとコーヒーを頼みゆっくり寛がせてもらう。



12時国民宿舎土佐を出発。今夜の宿、須崎市内まではまだ22kmほどある。
海辺沿いの岩壁の道はアップダウンがあるが、それほどきつくなく歩きやすい。

      

     日差しもあるが、海風が身体を包んでくれるので汗ばむこともない。
     交通量も少なく気楽に歩け、自然に歌なども唄いながら歩いていた。

       

歩いている途中ふと気づいたのですが、「木・もの coffee」の距離表示看板が。
スカイラインは横波三里と称されているだけに、全長12kmほどある。
そうするともう2km歩き、これからあと10km歩くのだ。
このような道にしっかりとした距離表示の看板に出会うのは励みになる。

      

     途中潰れたレストランの駐車場に突然武市半平太の銅像が!
     室戸の中岡慎太郎、桂浜の坂本龍馬、足摺のジョン万次郎の銅像は
     皆日本の夜明けを見渡す、太平洋を眺める場所に建てられている。

      

    複雑に入り組んだリアス式海岸。風光明媚な太平洋を見下ろす海岸線。
    2時間歩いでいます。まだサンラインは終わりません。
    景色はご覧のように抜群ですが、水分補給の自販機は9kmあたりの
    こどもの森の施設に1箇所あるのみなので、食料、水は必携です。
    木こりおじさんの看板が5km、3km・・とだんだん距離を減らす。
    
    

    1kmを過ぎ少し歩くと待望の看板が
    やっと日陰で休憩することが出来る場所に「土佐龍」に到着。
    看板の主の本業は、材木店で店の一角に喫茶店がありました。

    店内には木芸品や、子どものための知能玩具や木製のおもちゃが
    たくさんありました。
    まもなく1歳の誕生日を迎えるあっくんに買ってあげるべく
    いろいろ見せてもらい、カタログをもらって帰りました。

    このお店で多ノ郷(おおのごう)に5月に新装された一福旅館を
    紹介してもらった。須崎市内まではまだ8km以上。須崎駅から
    二駅手前の多ノ郷駅だと、3km短縮されるので今夜の宿に決定。

   

   宿が決まると気分も楽になり、浦の内合流点に3時に到着。 
   西日がきつくなりだし、休憩場所が欲しいと歩いていると、
   前方に絶妙の休憩ポイントとして、歌先生のヘンロ休憩小屋が。

   そういえば「四国88ヶ所ヘンロ小屋をつくつ会」事務局から
   先日、須崎市押岡に17番目小屋が出来た案内を頂いていた。



その休憩所に通し打ちの若者が二人休んでいた。
今日初めて出会った歩き遍路さんでした。
寝転がれる休憩スペースはもあり、水道やトイレも完備していた。
利用者にはとてもありがたい休憩所でした。

保冷ボックスには、お接待としてキュウリの朝漬けが小袋にいれられていた。
さっそく頂きました。汗をたくさんかく夏遍路には塩分補給はとても有難い。
朝漬けは、みずみずしくとても美味しくいただけた。有難うございました。

多ノ郷の一福旅館にはなんとか5時前に入れました。
今年の5月に改装したので、桧のいい香りが部屋に満ちていて気持ちがいい。
トイレも超ハイテク仕様で、今まで泊まった宿では最高で驚かされました。

夕食は奥さんの創作料理などもでて、なかなか美味しくいただけた。
今の時期にしか食べられない、しんこ(コノシロの子)の刺身を出してくれた。
あまり銀色の刺身類は好きでないのだが、奥さんの熱弁におされていただくと、
とてもあっさりし、みかん汁をかけると幾らでも食べれ自分でも不思議でした。

本日の練習

今日も夕方サイクルロードを走る。堤防いっぱいに咲いているオシロイバナの
匂いが気分を利ラックスさせてくれる。 4往復 6km 

本日の練習 6km 9月累計 20km 
         6~9月累計 546.5km


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2 コメント

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人の温もり・お接待 (anikobe)
2006-09-08 19:11:50
海、海、海。

素晴らしい太平洋の雄大な景色を今日はたっぷりと拝見できました。



歩き遍路の為の、休憩所、道しるべなど、温かい人の心が、四国には満ちていますね。



お漬物のところでは、感動で胸がジーンとなりました。
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Unknown (竜馬16)
2006-09-08 19:41:06
anikobeさんも書かれていましたが、海のない奈良県人にとっては、海を見るのはあこがれですね。

蒼い海,青い空たくさんアップしました。

地平線を見ると地球が丸いのがよくわかりますね。

海に向かって深呼吸をすると、心が大きく広がりますね。



このようなお漬物のお接待は初めてでしたが、歩き遍路にとっては、お接待をいただくと不思議と元気が湧きます。 

特に疲れがでる時間帯のお接待とても有難いです。





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