羚英の随想●日記  ryou-ei no zuisounikki

陸奥の血を引く神奈川県人
多方面に向けて好奇心と言う名のアンテナは常に作動中!
IE・PC版推奨




■舞川鹿子躍・靖国奉納■

2016-10-17 23:50:53 | 風の吹くまま




ダラダラと花巻まつりの記事を書いてしまったせいで、その翌週に行われた舞川さんの靖国奉納の記事のアップがこんな遅くになってしまいました^^;

9月17日(土)、岩手県一関市に伝承される 行山流舞川鹿子躍(ぎょうざんりゅう まいかわししおどり) さんの奉納演舞を観に、東京・九段の靖国神社に羊子と訪れました。
この日、前の週に花巻でお会いした、スペイン在住で花巻にルーツを持っておられるAさんにも再会出来ました!

時間がギリギリになってしまい駅に着いてから急いで靖国に向かいましたが、思っていた時間よりが開始が30分遅かったのでまずは一安心



今回の奉納は、『靖国神社 秋の夜長参拝 みらいとてらす』 という行事の中で行われたもので、他の奉納団体には熊本の団体もありましたので、地震で被災した県内の芸能も選ばれてのものだったのかも知れません。
聞くところによると、神社の関係者の方が舞川さんの演舞を都内で観たことがきっかけで、是非にと招聘を受けたのだそうです。








踊り手さんやここに集まった皆さんと談笑しながら奉納までの時間を過ごしました。






舞川鹿子躍さんの中立氏。
Aさんが画像を撮っている側で、横からあやかり撮り
中立と女鹿子(めじし)の装束の幕の喉印と太鼓の調べ隠しの紋様は、輪違紋です。






支度が整い、あとは時間を待つばかり。
この日の踊り手構成は舞川鹿子躍・東京鹿踊の合同で、新人さんたちも参加されていました。
女性の踊り手が半数越え!






午後5時半少し前、第一鳥居の前にて鳥居誉めが始まりました。






夕刻の境内に響く太鼓の音に、人々が集まってきました。
靖国に、東北の鹿踊りの太鼓の音が唄が響きます。








誉め唄が終わり、渡り拍子を叩きながら第一鳥居をくぐり第二鳥居へ。







第二鳥居の前で太鼓の調べを。
『太鼓の調べ きりりと締めて ササラを揃え』







渡り拍子でさらに神門前へと進みます。








神門前で、社・禰宜(ねぎ)誉めを。




このあと、神門前での演舞・三人狂いの時間までしばし小休止。

手水舎の前には踊り手さんたちのために飲み物が用意されていて、その場で幕を上げてしばし休憩を取るシシたちに、国籍も様々な多くの参拝客・観覧者が集まってきます。
色鮮やかな装束を身にまとい鹿の角を冠したその異質な“いきもの”から演じる中の人間の姿が現れて、どこか安心したように。
そして、人々のリクエストや矢継ぎ早な質問にも快く応じる舞川鹿子躍のみなさん。

『インスタに投稿してもいいですか?』 と後姿を画像に収めたご婦人からも声を掛けられました。
『どうぞどうぞ! どんどん皆さんに紹介して下さい!』 と関係者の顔をして(笑)答える私たち。



ここ靖国神社は、建立当初は別の名前がありました。

『東京招魂社』

明治新政府が、戊辰戦争時の官軍等戦死者を祀るために創建したものでした。
会津藩をはじめとした奥羽越列藩同盟側(ほぼ今の東北と新潟)や新撰組、彰義隊などの旧幕府側の戦没者は祭祀対象外で、それは靖国神社となった今でも同様です。

一方、本殿の回廊の外・参道から外れた一角に、訪れる人もほとんどなくひっそりした鎮霊社というごく小さな祠があります。
そこは、他の対象外の霊や万邦諸国(諸外国)の戦没者など「明治維新以来の戦争・事変に起因して死没し、靖国神社に合祀(ごうし)されぬ人々の霊を慰めるため」 に 「昭和四十年七月に建立」 されました。 


そこには、私が思うほど深い意味はなかったのかも知れません。
が、そのような靖国で東北の伝統の郷土芸能が奉納されているのを観て、私は感慨無量でした。
鎮霊社に祀られている先人たちは、後の世の平安と陸奥国の舞川鹿子躍の奉納をきっと喜ばしく思ってくれたことだろうと。

舞川さんの靖国奉納を聞いた息子の獅子丸も、同じような感想を言葉にしていました。






6時から神門前で三人狂いの奉納が始まりました。











ツケと呼ばれる牡鹿子。
女鹿子(めじし)をめぐって他の鹿たちに闘いを挑む勇ましい役ですが、踊り手は女性です(笑)






若い牡鹿子のところ行って煽ります。






別のもう一頭のところにも行って、煽ります。










跳躍したり、威嚇するように体を捻ったり、ササラを突き合わしたり。
鹿子たちの激しい闘いの様子が表現されます。
二対一で入れ違うところは、行山流の独特な場面のひとつ。
踊り組によって様々なバリエーションがあるので、それを観るのも楽しみの一つです。






辛そうな体勢でササラを突き合わしてガンを飛ばし合っているような(?)場面。
『角はずしはしなかからね~』 と踊り手さんが休憩の時に言ってましたが、確かにしていませんでした(笑)
ササラを外すように角に引っ掛ける所作を言いますが、これが出来る踊り手は少ないそうです。






闘いに負けた鹿子たちが退いていきます。






ツケは勝利を誇示するように庭を廻り踊ります。






『白鷺は 立つと思えば 立ちかねて あとを濁さず 立てや白鷺 立てや白鷺』
白鷺の唄で、中立が立ち上がります。







鹿の子の場面では鹿子たちが勇壮闊達に踊り廻ります。
乱舞という言葉がピッタリなほど!






引端の場面。踊りのクライマックス。




踊りが終わり、一礼を。
満場の拍手に包まれ、行山流舞川鹿子躍さんの靖国神社奉納演舞は、無事に終了しました。

奉納時は 『正面におられる神さまに踊りが見えるように』 と広く人払いがされました。
境内に響く太鼓の音が唄が踊りが、ここに祀られるすべてに届いたことでしょう!



YouTubeにこの最後の演舞の動画をアップロードしています。
宜しかったらご覧下さいね。



2016 靖国神社奉納 舞川鹿子躍 1



2016 靖国神社奉納 舞川鹿子躍 2


#鹿踊り、ししおどり
ジャンル:
ウェブログ
Comment   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ■花巻へ 其の十 祭りのあと■ | TOP | ■歌仙兼定■ »
最近の画像もっと見る

post a comment


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

Related Topics

Trackback

Trackback  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。