羚英の随想●日記  ryou-ei no zuisounikki

陸奥の血を引く神奈川県人
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■思い立って元赤坂へ■

2017-05-10 13:22:27 | 風の吹くまま



首都圏もGWはよいお天気に恵まれました。

仕事が休みになり、いつもの休日通りに遅くに起きてゴロゴロしている羊が一匹。
急に思い立ち、お暇な羊子を誘って5月2日(火)、元赤坂にある 迎賓館赤坂離宮 に行ってきました。

こちらは以前は事前予約による限られた期間内での参観を実施してましたが、去年の4月から、外国からのVIPの接遇に支障のない範囲で可能な限り通年公開することになりました。
内閣府迎賓館には公式Twitterもあり、詳しい情報を知ることも出来ます。

GW中は特別企画として、前庭にガーデンカフェを開催してるとな!
内閣府、くだけてますねっ

まだ公開が限定的だった頃から、いつかは行ってみたいと思っていた赤坂離宮
車で前を通るたびに、そのなかなか手が届かない高貴な佇まいにため息が出たものでした。
だってハガキを出しても抽選で、当たらないと行けなかったんだもの。
それも確か真夏だったっけかな、東京の暑さは驚異的

しかーし、この日は天気もいい!
空気も澄んでいる!
気候も好い!
(ただし紫外線もバッチリ!)

そして日傘とサングラスを携帯し、お昼頃に家を出て迎賓館赤坂離宮の最寄り駅・四ツ谷駅に向かいました。








田園都市線・二子玉川駅。
今度は赤のクレヨンしんちゃんのラッピングトレイン(田園都市線直通の東武線の車両)が。




永田町で東京メトロ南北線に乗り換え、四ッ谷駅へ。
駅を出て通りに出るとすぐ、正面に迎賓館が見えます。

『内部を見学される方は右へ進んで下さい』
とのことで、それほど多くない人の列を進み敷地内へ誘導されて入ると、あらら?どこからか車が走行する音が大きく聞こえてきました。
何と、この迎賓館の敷地の地下に首都高4号新宿線が通っているんです。
覗いてみると、車がビュンビュン通る様子が見えました^^;

そして予約の人たちの列(団体さんとかかな?)とは別の予約なしの人たちの列に並び(先の方に行くと、結局どちらの列にも行けるようになっていましたが)、荷物のチェック、飲み物をその場で飲む儀式(私たちは持っていなかったのでパス)、ボディーチェック用の固定式金属探知機を通り、それが済むと目の前にある券売機で入場券(大人¥1,000也)を購入し、ついでに飲み物も購入し(よくある観光地ボタクーリ価格ではなく、良心的価格でした!さすが内閣府!当たり前か…笑)、いよいよ館内に入ります。

残念なことに、離宮の内部は撮影は一切禁止。
もちろん、どこにもお手を振れてはいけません!
(ただし最後に通るらせん状の階段だけは手すりを触っていいんです。白壁に触れて欲しくないから笑)


通路はどこも純白で、彫りや飾り枠などの意匠はところどころに施されていますが、とても簡素です。
そして、公開されている部屋に入ると…!

どの部屋も、中央階段も大ホールも…まばゆいばかりで絢爛豪華の一言!
現在では入手不可能な一本丸彫りされた大理石なども使われていて、随所に見られる当時の粋や技術を結集した意匠も本当に素晴らしいものでした


この場所は、もともと紀州徳川家の江戸中屋敷の跡地だったそうです。
明治32年(1899年)に着工、10年の歳月をかけ明治42年(1909年)に完成。

明治時代の建築家・片山東熊(とうくま)の総指揮下、当時の匠たちが総力を挙げて建築した日本で唯一のネオバロック様式の西洋建築物とのこと。
実はこの片山東熊さん、最高のものを作ろうと頑張ったものの、完成後に明治天皇に 『贅沢すぎる』 とたしなめられてしまったとか^^;
東宮(皇太子)の居住として使うもあまり住み心地がよくなかったとかで、後に昭和天皇・今上天皇も一時期住まわれて以降は東宮御所として使用されることはなかったそうです。

片山東熊はイギリス人建築家ジョサイア・コンドルの門下生で第一期生のひとりです。
ジョサイア・コンドルは鹿鳴館などを設計した建築家として有名ですね。
(※湯島からぶらぶら 参照)


創建当時の建造物であるここ迎賓館赤阪離宮は、平成21年(2009年)明治維新後の建造物としては日本で初めて国宝に指定されたそうです。





本館西側にある一般参観用出入り口。
離宮の銅製の雨樋(あまどい)が新しいようで、まだ緑青色になっていないのかな?とおもいきや…。






かつて、ある総理大臣が日当たり具合で色合いの変化が違ってくる銅の樋に物申したそうな。
それから銅合金の光沢を保つためインクララックコーティングをしているそうです。
出入り口から建物に沿って南側に移動。






本館南側の全容。
ここの部分はヴェルサイユよりもバッキンガム宮殿に似ている感じ。
それよりもパリのコンコルド広場のホテル・ド・クリヨンに似てるかも。
まさに白亜の殿堂!






南側にある主庭は、簡素な庭園造りになっています。
ここは館内に入場した人しか立ち入ることが出来ません。






羊子から画像を提供してもらいました。
この噴水も、もちろん国宝です。









縦に走る雨樋の銅色がやっぱりちょっと違和感あります。
銅版葺きの屋根の緑青色と同じがやっぱりいいなと思います。
この2階の窓の部分はヴェルサイユちっく!






東側のコーナーに休憩用のテントがあり、そこで一休み。
この贅沢な建築物を椅子に座って眺めつつ、ペットボトルのお茶をぐいっ。
結構暑かったのです






この離宮は鉄骨補強煉瓦造りで地上2階・地下1階の耐震・耐火構造。
茨城の真壁産などの花崗岩で外壁が覆われているそうです。






建築物に使われている石材・木材・素材に結構興味があります。
ここはもう100年以上経ってるんですね。






前庭へと移動中、ふと大木を見上げるとまぶしい新緑と青い空の美しいコントラストが。






本館前庭へ。
外国からの賓客をお迎えする正面玄関が見えます。






両翼にあるこの部分は、東宮御所時代はそれぞれ皇太子・皇太子妃用の玄関だったとか。
こちらは西側なので皇太子妃用のもの。
(他の画像を確認しても反対側は上に画像にしか、それも微かにしか写っていませんでした^^;)






正面玄関前のアーチ状のスロープに中央の階段。
上部がバルコニーになった車寄せが付いた玄関ですね。






門灯の意匠がユニークです。
創建当時はガス灯かと思いきや…。
当初からイギリスの自家発電装置を導入し電気による照明だったそうです。






玄関には扉が三つ。






上部には菊の御紋(十六八重表菊)。
中央部にはふたつの桐紋(五七桐)。






いわゆる、五七の桐。
皇室の紋のひとつで、現在は政府の紋章としても使われていますね。






正面玄関から前庭を望む。






屋根の部分には霊鳥の彫刻。
このかんむりは…どう見ても孔雀に見えますね。






人がはけたので、正面から1枚。
うーん、日章旗がうまくはためいてくれない。






さきほどの鳥の彫刻は金の星がちりばめられた天球儀を囲むように4羽配置されています。






そして青銅製の武者の甲冑の彫刻が睨みを利かせています。
この画像ではよく見えませんが…。
向かって左のかぶとの立物(たてもの)はオーソドックスな鍬形(くわがた)。
向かって右側の武者は、鹿角前立兜のようです。
公式ツイッターによく判る画像が載せられています。






特設のガーデンカフェで一休み。
ちょうどいい場所が空きました






ハーブが効いたグリルチキンセット、とアルコール(羊子用)。
それほどお腹が空いていなかったので半分こにして。






何だか日本じゃないみたいです






柔らかくて香ばしいチキンをほうばる羊子。
いつも、食べているときが一番幸せそうなんです(笑)

この日は平日だったためか思ったよりも空いていました。
2時間半ほど滞在して、そろそろ帰路につくことに。






純白に金色をあしらった美しい正門。
内側から写したものです。
緑のコーンが…残念!






門の上部中央部分には、外側にも内側にも菊の御紋の意匠が施されています。






これは外側から。
人々が写ってしまうのでこれが限界
 





前庭見学だけならば無料で入場出来ます。
その場合も左側にあるテントで荷物検査等受けなければなりません。




私は小学校の頃にベルばらをリアルタイムで読んでいたので、おのずと欧州の城や宮殿に興味を持つようになり、存在を知ってからこの赤坂離宮にはひとかたならぬ思いを抱き続けていました。
日本に現存する洋館の中の最高峰ですからね。

遠くで眺めているものであったのに、こうしてとうとう禁断の地?へ足を踏み入れてしまいました。
憧れ続けていた場所を訪れて、眼福を頂いて心が満足する一方で、ゆえない寂しさが心に去来しました。
まるで、子どもの頃から大好きだった駄菓子をとうとう大人買いしてしまった時の、嬉しさと一抹の寂しさがない交ぜになった心持ちのように。

あっ、迎賓館であるこの赤坂離宮と駄菓子を一緒くたに語ってはいけませんね~

そんな少しばかりの寂寥感も、駅に着くころには街の喧騒にかき消されていました。


帰りがけに係員の方が、GW中はライトアップがあって、夕方六時半頃までに来ると離宮がライトアップされる瞬間に間に合いますよ!と教えてくれました。

うーん!これは観ない訳に行かないでしょう


そして、後日談にと続くのでした



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