大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

高校ライトノベル・メガ盛りマイマイ 01『妹とは他人の関係』

2017-06-13 12:45:39 | ノベル
新連載! 
高校ライトノベル・メガ盛りマイマイ 
 01『妹とは他人の関係』






 妹と同じクラスだと言ったら「え?」だろうなあ。

 いまどき、ラノベだって、こんなベタな設定はしないだろう。
 ところが、俺と妹は、そうなんだから仕方がない。


 一度しか言わないから、しっかり聞いてほしい。

 俺は過年度生なんだ。
 
 去年、別の高校に入学したんだけど、いろいろあって二か月で辞めた。
 で、今年、改めて今の高校に入学した。こういうのを過年度生っていうんだ。
 
 正直勉強はできない。

 ま、勉強ができていても前の学校は辞めていただろうけど。

 勉強できないから、次の学校は、アホ学校しか行けないだろうと覚悟していた。

 妹は良くできる。俺とは内申成績でニ十点以上の開きがある。

 そんなバカな俺が、出来のいい妹と同じ学校に入ったのにはわけがある。


「さっさとしろよな!」
「先に行ってろよ、戸締りはしとっから」
「あんたの戸締りは当てにならない、もー、朝飯は歩きながら食え!」
「ウォッ! なにしやがる!」
 食べかけのお握りを持っていかれる。
 玄関ポーチに置かれたお握りを掴んだところで、カチャッカチャッと二重鍵が掛けられる。
「閉めんな! 靴もカバンも、まだ中だ!」
「うっさい!」
 
 パチコーーン!

 舞の平手が、俺の左頬に炸裂する。
「な、なにしやがる!」
「カバンはそっち! 靴はそこ!」
 カバンと靴は、玄関前の両側、犬小屋の中に放り込まれていた。
「くそ!」
「あんたの行動なんて、お見通し!」
「てめー!」
「ジャカマシーーー!!」
 舞のハイキックが唸りを上げる!

「グホッ!」

「フン!」
 
 鼻息一つ残して舞は表通りを目指す。
「ハイキックなんかすんな! パンツ丸見え!」

――――死ねえーーーー!!――

 口の形だけで吠えると、飲み残しのペットボトルを投げてきた。
 けっこうなスピードだけど、俺はハッシと受け止める。
 ペットボトルでも、まともに当たればガラスが割れる。家を壊すわけにはいかない。

 舞が右へ曲がったところを左に折れる。

 いったん家を出れば、あいつは芽刈舞(めかりまい)、俺は新藤新介。

 家の外では、あくまでも他人の同級生なんだ。 
ジャンル:
小説
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