大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

高校ライトノベル・ライトノベルベスト『高安ファンタジー・3』

2016-11-26 06:54:13 | ライトノベルベスト
ライトノベルベスト
『高安ファンタジー・3』



 連休明けの登校はうっとうしい。

 けど、今年は違う。なんちゅうても亮介のニイチャンと、また同じ電車に乗れる!
 しかし、連休癖が付いてるんで、五分だけ朝寝坊。チャッチャと着替えて、朝ご飯。ミルクが横っちょに入ってしもて咳き込んだ。胸の圧迫感が、ちょっと違う。

 そうや、今日は、あの開運ブラしてんねんや!

「いってきまーす」
 今日は、ピーカンの上天気やけど、六月下旬並の暑さ。で、チョッキは時間が無かったこともあってカバンの中。
 当然ブラが透けて見えるけど、ホームでも1/3ぐらいの子がそないしてる。まあ、このくらいはええやろ。
 あたりを気にしてたせいで、亮介先輩がいてる場所の隣りの列に立ってしもた。
 電車が来ると、どっと車両の中に。なんと亮介先輩が座って、隣の席を確保してくれてる。ラッキーや思て突進したら、ずうずうしいオネーチャンが座ってしもた。そやけどええ。亮介先輩の真ん前に立てる!

 うちらは、まだ電車の中で話が出来る程度の仲。連休に誘い合うこともなかったけど、その分話はぎょうさんある。
「連休は、どないしてはったん?」
「ああ、ずっと家」
「ずっと?」
 もう、それやったら誘うてくれたら……と思たけど、うちらは、まだ、そんな仲やない。亮介の目が一瞬あたしの胸に来たんを感じた。おお、開運ブラの効果が早くも……ハズイ半分嬉しい半分!
「おれ、今度クラブの地区発表会あるんで、ずっと練習してた」
「なんのクラブですか?」
「イリュ-ジョン部……あ、マジックのクラブ」
 そう言うと、ポケットからピンポン球出して、黙って見せてくれた。グッと握ってパッと開いたら四つに増えてた。
「ウワー!」
 こんな技があるとは知らんかった。
「そんな喜んでくれるんやったら、発表会見に来てくれる」
「いくいく!」
 そこまで言うて気が付いた。亮介のメアドもなんにも知らん。
「せや、まだメアドの交換してなかったなあ」
「ほんまや!」
 ほんまは、もっと早く気きたかったんやけど、どこかはばかられてた。それが向こうから来た。ラッキー!
――楽しみにしてますね――
――ありがとう――
――素直に喜んでくれる先輩好きですよ――
 ほんまは「好きです」だけがテーマやけど、そこまでの度胸はない。

 それでも、電車が俊徳道を過ぎてカーブにさしかかったときに今までにない胸の開放感を感じた。

――ありがとう……胸が――
 その返事のメッセで気が付いた。今のカーブで、胸がせり出して、なんとフロントホックが外れてしもた!
 ブラウス越しとはいえ、うちの胸は亮介先輩にご開帳してしもてる! 思わずカバンで胸を隠した。
「うち、布施で降ります!」
 ドアが開くと、カバン抱えたままホームに降りた。亮介先輩も降りてくれた。
「ちょっとトイレ行ってきます」
「あ、トイレ、この階段の下!」
 女子トイレ目指して突進!

 で、すぐに戻ってきた。

「清掃中で入られへん!」
「ちょっと新聞読んでるフリして」
「え……?」
「ええから、早う」

 言われるままに渡された新聞をオッサンみたいに広げた。ほんなら亮介先輩が後ろに回った。
 
 うっとこの夏服は、ブラウスがスカート外に出せるようになってる。ブラウス入れろ入れへんいう不毛なやりとりをせんでええという学校のアイデア。
 ほんの一瞬、後ろから亮介先輩の手が胸に触ったん感じた。
「もうええよ」
 新聞どけて、胸元を見るとホックがちゃんとはまってた。さすがマジック部!
「すごい……せやけど、ちょっと触った?」
「ピンポン球より大きいからな。さ、次の準急や。乗ろか」
 ちょっと赤い顔して亮介先輩が言うた。

 二人の距離は確実に縮まったようです……(^#0#^)

ジャンル:
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