大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

高校ライトノベル・あたしのあした07『もう一人のあたし・1』

2016-09-18 09:47:34 | 小説
高校ライトノベル
 あたしのあした07『もう一人のあたし・1』
      


 覚めてみると不思議でいっぱいだった。

「じゃ、お望み通り死んでやるわ」

 そう言った時には計算があった。
 きっとクラスのクズどもは、あたしを囃し立てる。
 窓を開けて、飛び降りる仕草をすれば、調子に乗ったクズどもは拍手するだろう。
 で、その中心になるのは、女ボスの横田智満子だ。
 智満子は、ルックスもスタイルも抜群。成績は中の上。運動神経もよくて、なにをやらせても、そこそこにこなせるので、当たり前ならリア充の見本みたいな子だ。
 でも、根性はクソビッチ。
 
 このクソビッチをメンタル的に壊してやれば、他のザコは沈黙するとふんだ。

 鼻の穴に指を突っ込んで自由を奪うことは、とっさに浮かんだアイデアなんだ。
 てか、死んでやる! のあとのことは出たとこ勝負だった。

 出たとこ勝負で行動に出るなんて、それまでのあたしでは考えられないこと。
 そもそも、みんなに囃し立てられて、こんな行動に出られるなんて……それまでのあたしなら、机に突っ伏してゲロ吐いてる。
 そもそも、学校にくるなんてできない相談だった。なにか変だ。

 でも、そんな疑問を持ったのはほんの一瞬。

 イジメを気にしなくていい教室で、放課後までゆったりと過ごした。
 智満子はどうしたかと言うと、あのあと気分が悪くなって保健室へ、で、昼には早退してしまった。
 担任の萌恵ちゃんは――なんかあった――とは思ってるようだけど、ご注進におよぶ者もいないので、なにもなかったことに決め込んでいる。教師としては誉められた対応じゃないけど、ほかの先生も似たり寄ったり。ま、いまのあたしには、学校の事なかれ主義は都合がいい。

 九月の半ばは、まだまだ暑い!

 暑いくせに、校門を出ると走り出した!

「ヒャッホーーーーーーー!!」

 他の生徒や通行人がビックリしてるけど、構わずに、とうとう駅まで走った。
 駅のトイレに駆け込んで、ブラウスのボタン開け、タオルハンカチで腋の下まで、スカートまくってマタグラまで拭きまくる。
 明日からはタオルだな! そして水道でジャブジャブ顔を洗う。
 駅下のスーパーの食品売り場で涼んでから電車に乗った。

 やっぱ、きちんとお風呂に入ろう!

 家に帰ると、身ぐるみ脱いで浴室へ。
「あ…………!?」
 浴室の鏡に自分の裸が映っている……(#^0^#)

 見慣れた自分の裸にドキリとする。

 え、なんで……? なんで、自分の裸をマジマジ見てんの? なんで、顔が赤くなんの!?

 あたしの中に、もう一人の自分がいるような気がしてきた……。
 
ジャンル:
小説
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 高校ライトノベル・ライトノ... | トップ | 高校ライトノベル・タキさん... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。