大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

高校ライトノベル・メガ盛りマイマイ 02『美しく語らいながら二人の美少女は』

2017-06-14 13:32:44 | ノベル
新連載! 
高校ライトノベル・メガ盛りマイマイ 
 02『美しく語らいながら二人の美少女は』




 また入ってる……

 口の形だけで分かる。


 靴箱を開けると手紙が入っていたのだ。
 学校では他人のクラスメートなので声はかけないが、ここのところ三日に一度の割で、舞の靴箱には手紙が入っている。
 見せてくれることはないけど、状況と反応から男からの付文だと分かる。

「おはよう、マイッチ」

 学校で一二を争う美少女の関根さんが声を掛ける。
 学校で一二なんだから、クラスでは一番かというと、そうではない。
 妹の舞も学校で一二の美少女の誉れが高い。
 この二人が並んでいると、そこだけスポットライトが当たったように華やかになる。

「ね、考えてくれた?」

 関根さんの一言で舞は小さく狼狽えた。
「あ、えと、まだ考え中」
「あ、ううん、いいわよ。一昨日話したところだもんね」
「ごめんね、サクッチ」
「ううん、そんな、ごめんだなんて」
 関根さんは胸の前で右手をパーにしてブンブン振る。
「でも、マイッチならきっと……」

 美しく語らいながら二人の美少女は階段を上がっていく。

 話の内容は分かっている、ティーン向けファッション雑誌のドクモをやっている関根さんは舞を誘っているんだ。
 関根さんと一二を争うんだから、舞も十分モデルが務まる。
 でも、舞は二の足だ。
 舞は忙しい奴で、やることが一杯ある。十五歳の舞の日常は特盛なんだ。

 

 踊り場まで上がったところに手紙が落ちている。
 関根さんと話しながらだったので、ハンパにポケットに入れていたのが落ちてしまったんだ。
――あとで渡してやろう――
 拾ったところで後に気配。
「させるかあ!」
 横っ飛びに逃げると、斜め上を通学カバンがかすめた。
「これかわせるんだから、柔道部入れれよー!」
 クラスメートの武藤健介だ。
 こいつも過年度生なんだけど、なかなか前向きな奴で、入学早々休部になっていた柔道部を復活させた。
 で、俺を柔道部に入れたくて仕方がない。

 このドタバタで、俺は拾ったばかりの付文を落としてしまったのだ。

 むろん俺は気が付いていない……。
ジャンル:
小説
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