大橋むつおのブログ

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高校ライトノベル・タキさんの押しつけ映画評・38『脳男』

2016-09-18 05:43:40 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評
『脳男』


この春(2016年4月)に逝ってしまった滝川浩一君を偲びつつ

 これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が身内に流している映画評ですが、もったいないので、本人の了解を得て転載したものです。


 微妙~にバランスを保ってました。

 ストーリーのリアリズム、オーバー過ぎない狂気の表現、世界の正常さを担保する医師と刑事……と コマは揃っている。
 まず、松雪泰子……下手とは言わない、これは100%彼女の責任じゃないかもしれないが、毎度お馴染みの泰子さん。似たような役がこの所続いている。このまま行くと、ほんまにこれしか出来なくなりまっせ。
 江口っちゃん…なかなか好演ながら、久し振りの癖が出ている。なにも江口に限らないが、こういう役が回ってくると殆どみんな松田優作に成ってしまう。しかし、どうしても優作を超えられない。その優作からして原田芳雄にあがれて、越えようとして足掻いて足掻いて、一時勘違いの泥沼に落ちて、這い上がって またもがいて…結局超えられなかった。原田芳雄恐るべしであります。
 生田斗真は褒められてしかるべし、異常者の演技ってのは半分以上メイクで作れるが、後半の正常者として覚醒したのか 元々スイッチの切り替えが出来るのか…この微妙さを上手く表現、しかもあまりメイクには頼っていない。
 この意味で染谷将太の演技も怖い。染谷と「ヒミズ」以来のコンビ、二階堂ふみは堂々たる狂気の人。
 テレビ特番ではない、確かに映画として成立しているのだが、だから安心して見ていたのだが……ここまで積み上げておきながら、本の失敗なのか監督の不手際なのか、なんたることをサンタルチ~ア。 生田斗真のキャラクターは感情と痛覚を持たない。だからといって、人間 スーパーマンに成れる訳じゃない。許容量以上のショックを受ければ身体は動かない。例えゾンビであろうが足が折れたら立ち上がれない。キャラ設定として超えちゃいけない一線って奴があるのだが……越えちゃいましたねぇ~軽々しく 嗚呼。せっかくのラストシークェンスの入り口で、この後江口最大の見せ場が……染谷の重要シーンも控えているのに、なにより生田の正念場が…なんもかんもぶち壊し! なんて勿体無い。
 せっかく積み上げてきたのに、たった一つの嘘で全てオジャンであります。アクションの作り方一カ所でカバー出来るのに……誰も気付かなかったんでしょうか。
 さて、この私がこだわっているミスがおわかりいただける否か……これは、見ていただくしかない…あれ?

ジャンル:
小説
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