大橋むつおのブログ

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高校ライトノベル・タキさんの押しつけ映画評・77『グランドイリュージョン』

2016-10-29 06:08:04 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評・77
『グランドイリュージョン』


この春(2016年4月)に逝ってしまった滝川浩一君を偲びつつ


これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が個人的に身内に流している映画評ですが、もったいないので転載したものです。


なんも考えんと、考えるのは客席で見ながら。とにかく、今の仕事が終わり次第 映画館にダッシュ!

 以下、できるだけネタ割らんように気をつけますが、出来れば白紙で見て下さい。
 マジシャンの映画ってのは有りそうで案外少ない。比較的新しい所だと「プレステージ/C・ノーラン監督、H・ジャックマン他」とか「幻影師アイゼンハイム」とか……大体が20世紀初頭が舞台でゴシックファンタジー風でトリックは科学~的な物が多かった(プレステージはお薦め) 第二次大戦で、街のイリュージョンを作ってドイツ軍の夜間空襲を避ける……なんてな実話作品もありました。
 本作にもゴシックな味付けは有りますが、単にマジックにとどまらず、強盗・アクション・カースタント・推理~etc. 極上のアクションサスペンスに仕上がっています。
 主役は4人のストリートマジシャン、謎の人物に集められて“4HORSEMEN”としてデビューする。アメリカのショービズ界の仕組みが垣間見える。どんなマジックかは見てのお楽しみ、総てに多額の現金強奪が絡む。
 4HORSEMEN~てのは「黙示録の四騎士」でしょう、ということは 彼らの犯行は天罰なのか はたまた単なる泥棒なのか。
 マジックのネタは、直後に明かされる、但し、これは映像マジックではなく、実際にマジックネタを作って撮影されたのだという事です。多数のマジシャンが技術指導等で協力しています。キャストは自分の持ちネタマジックの指導を受けているそうであります。マジックシーンが極めてリアルなのは そういう努力の結果なんですねぇ。
 彼らのイリュージョンに絡めた大金強奪には何か裏がありそうです。社会正義なのか私怨なのか……ストーリーは重層化されています。このメールの読者には“耳にたこ”でしょうが、アメリカは自警国家です。「自分の身は自分で守る」の裏にあるのは「自分の恨みは自ら晴らす」という事です。さて、本作のイリュージョンは「社会正義(法秩序に拠らない)」なのか「私怨に
よる報復なのか」…これが見ながら推理する一点。 もう一点、4人を集めた黒幕(?)は一体誰なのか、これは真のターゲットが誰なのかと裏表のテーマです、もう怪しい奴だらけですが、後から思うと二つ目のイリュージョンで二人にまで絞り込めます……さて、貴方には見抜けたでしょうか?

 いやぁ、ドッと疲れました。絶対見抜いてやる積もりで画面の隅々まで凝視しとりました。お陰様で、製作サイドの仕掛けた罠に嵌められる事三度(何気に一瞬 画面上を横切る人物、「こいつや!」とガッツポーズするも……関係なし、やられたぁ) ある種のトリックが自分の考え通りだった、その直後に落とし穴があるので、これは私の思い過ごしではなく製作が意図的に挟んだ罠です。絶対!間違いない!………4人のマジシャンを演じたキャストの素晴らしさは目を見張りますが、中でもJ・アイゼンバーグ(ソーシャル・ネットワーク)W・ハレルソン(ラリー・フリント)に大注目!
日本じゃまだまだ無名ながらFBIディラン/マーク・ラファロ、IPOアルマ/メラニー・ロランにも今後目が離せない。 今作の見所が、M・フリーマンとM・ケインのぶつかり合い、両者一歩も引かずのど突き合い・蹴り合いであります。
 とにかく、冒頭からラストまで瞬きすらする間無し、さて どこまで集中できますやら。
 忘れちゃいけないのが、監督、脚本、編集、撮影の見事さです。久方振りに「これがハリウッドサスペンスじゃい!」と言える一本。隅から隅まで、ご堪能下さいませ~~~〓

ジャンル:
小説
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