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フィギュアスケート界におけるオリンピック金メダルの重みについて

2005-12-22 01:29:30 | フィギュアスケートlove
疲れたと言いながら、結局このネタを書いてしまう私。
書こうか書くまいか迷ったんですけどね。
きっと賛否両論分かれるんだろうから。
でも私は、言いたいことは言わないと気持ち悪いから、全部吐き出します(笑)

「理不尽な年齢制限」って言葉、出回ってますよね、あちこちで。
確かに、一見理不尽でしょうね。何も知らなければ。

あちこちのサイトですでに書かれていることなので、さすがに、フィギュアのことなんてなんにも知らないのに出せ出せ論だけ振り回してる方達も、そろそろこの程度の知識は得られているだろうと思いますが…あえて書きますね。

プロとアマ、これがキーワード。

フィギュアスケートの世界には、プロの世界があります。
フィギュア大国アメリカでは、一年中アイスショーが国中で開かれています。
そこではプロとなった往年の名選手達や、ゲストとして呼ばれたアマチュアが、華麗なスケーティングを披露しているわけです。
アメリカではフィギュアは非常に人気が高いですから、オリンピックを最後に引退して、プロの世界に入ってアメリカでツアーに回る名選手はたくさんいます。
その際、当然アマチュア時代の名声が高かった人ほど、いい商売になるわけですよね。

というわけで。
たとえば長野オリンピック女子シングル金メダリストのタラ・リピンスキー。
彼女は当時15歳、史上最年少金メダリストとなったわけですが(私から言わせれば銀のミシェル・クワンや銅の陳露のほうがよっぽど素晴らしかったですが)彼女はその後あっさりプロ転向。
今でもアメリカのアイスショーで滑っています(…はず)が、当然その姿を私達が見ることはまずありません。
プロは、アマチュアの試合に出ることはできませんから。当然オリンピックにも出ることはできませんから。
また、同じ長野オリンピック男子シングル金メダリストのイリア・クーリックも、ほどなくプロ転向しました。
甘いマスクでとても人気があった選手でしたが、いまやその姿を見る機会はなかなかありません(ソルトレイクシティの閉会式で滑ったらしいですけどね…見逃しましたが…)

どういうことか分かりますか?
オリンピック後は、名選手の引退ラッシュなんですよ。
もちろんその代わりに新しい選手がどんどん現れるんですけどね。
でもやっぱりアマチュア界にとって、人気のある名選手がどんどんプロに流れてしまうというのは、大変なことなわけです。
ましてそれが、未来ある15歳かそこらの選手だったらなおさらです。

どうしてまだ若いのにプロになってしまうのか?
簡単ですよね。
プロになったら、トリプルやクワドなんか飛ばなくても、ダブルジャンプでも観客は十分喜んでくれる。
難しい技術を披露しなくても、見せ方次第でどうにでも観客を満足させられる。
オリンピックや世界選手権といった、国の威信に関わる大会に出なくてすむわけだから、心身共に解放される。
しかもショーで滑ればお金が入ってくるわけですよ。
「オリンピック金メダリスト」なんていう肩書きがあったらなおさらです。
だから、アマチュア側としては、若い才能を、早いうちにプロに流したくないんです。
ただそれをはっきりとは言えないから、「医学的な見地」なんていう、つっこまれやすい理由を述べてるんです。

これ、理不尽だと思いますか?
私は思いませんよ。

たとえば日本のプロ野球。
今、たくさんの優秀な日本人選手がメジャーリーグに行ってしまって、日本のプロ野球界がどんどん寂しくなっていますよね?
それに似てると思います、私。
フィギュアでいえば、日本のプロ野球がアマの世界、メジャーがプロの世界。
日本のプロ野球界とすれば、選手の希望をくんでやりたいのはやまやまだけど、でもこれ以上日本のプロ野球界がすたれてしまうのも困る。
じゃあ、なんか規制するルール作ろう!…って、たとえばなんかルールを作ったとするじゃないですか。
そしたら(もちろん一概には言えないですが)日本のプロ野球界は復興の道へと歩み出すかもしれません。

そのルールができてる状態が、フィギュア界なわけですよ。
これ、理不尽ですか?
理不尽だという人もいるでしょう。
大人の利害のしがらみだという人もいるでしょう。
でも私は、それでもいいと思います。
ルールがあるのとないの、どっちがいいのか、はっきりした結論はおそらく出すことはできないでしょう。なぜならどちらにも長所と短所があるから。
でもそのルールのおかげで、私達のようにプロのスケートをそうそう見られるような環境にいないフィギュアファンが、アマチュアの素晴らしいスケーティングを楽しめるのであれば、それはフィギュア界の発展につながっていると思います。
若い才能がプロに流れてしまうのは非常に惜しいことです。
だってもしハードなトレーニングを続ければ、もっと素晴らしい選手になりえるじゃないですか。
一見理不尽で不幸なルールのように思えるかもしれないけど、それは絶対に、フィギュア界の発展につながるルールだと、私は思っています。

本当は、プロになる際の規制がもっとあればいいんでしょうけど。
でもプロ側はプロ側で商売ですからね、そうもいかないんでしょうね。

もちろんプロとアマだけの問題ではありません。
やはり医学的見地という面だって立派にあると思いますよ。
やっぱりオリンピックの重みは他の大会とは比べ物になりませんもん。
オリンピックがダメならグランプリファイナルだってダメでしょうっていう論理は、おかしいと思いますよ。
それこそフィギュアの世界を全く知らない意見に過ぎません。

それからもうひとつ、オリンピックの金メダルに関わる大きな問題があります。
それは、金メダルを取ってしまうと、世界が変わってしまうということ。
ましてそれが、予想外の選手だったりした場合、なおさらです。

たとえば、ソルトレイクシティオリンピック。
女子シングルの金メダルは、ミシェル・クワンとイリーナ・スルツカヤの一騎打ちと思われていました。
ところがふたを開けてみたら、金はサラ・ヒューズ、銀はイリーナ・スルツカヤ、銅はミシェル・クワン(この大会のこの順位は文句なく妥当だったと思います)
そして今、サラ・ヒューズの名前、聞かないと思いませんか?(ちなみに妹のエミリー・ヒューズは最近活躍してますけどね)
ダークホースだったサラは金メダルを取ってから周りの環境(周囲の目)が一気に変わって、生活が激変してしまって、すっかり太ってしまって、とてもあんな素晴らしいスケートをしていた選手とは思えない状態になってしまったんです。
オリンピックの金メダルというものは、おそろしいものです。

オリンピックのリンクには魔物が棲んでいます。
若い才能をつぶさないため、そしてフィギュア界の発展を願ってこその、このルールなんですよ。

以上、オリンピックの金メダルの重みについてでした。

そうそう、あとは最近ネット回ってていろいろ見つけた意見に触れておきますね。

まず、チンクワンタ会長がイタリア人だから、地元の女子選手カロリーナ・コストナーにメダルを取らせたい、だから真央出場には反対だっていう意見。
確かに一理あると思う。
でもそもそも、コストナーのメダル獲得、そんなに確実性ないと思うけど(いや確かに可能性は結構高いけどね)
だからあんまり関係ないと思うよ。

あと、世界一の真央がいなきゃ2位決定戦で盛り上がりに欠ける、つまらない、人気下がるだろうなって意見ですけど。
グランプリファイナルっていう大会がなんなのか勉強し直してこい。
私前にココで書いてるから。
世界のトップレベルの選手達に失礼極まりないよ。
今回のメダル候補の名前何人言えるんだ?その人達の演技どれだけ知ってんだ?文句言うならそれくらい知っとけっての。
人気下がるって、あんた達普段フィギュア人気のためにどれだけの貢献してくれてるんだっつーの。
連盟を業務停止状態に追い込むような、フィギュア界を混乱させるだけのにわかファンが増えてもしょうがないと思うけど。

それから日本強化部長の城田さんに文句言ってる人達。
あなた達城田さんのなにを知ってるんですか?
私ももちろん城田さんとは面識も接点もありませんよ。
でもね、城田さんはいつも、スカパーのフィギュアの放送で解説で出てらっしゃるんですけどね、発言の一つ一つから、どれだけこの方が日本のフィギュア界のこと、日本人選手達のことを考えているのかってのが伝わってきますよ。
解説としては、あまりにも日本人びいきすぎて、あまり適してないと思いますけど(笑)
強化の仕方についても、いろいろ批判があるのも確かです。
でも日本フィギュア界に対する愛情は確かだと思いますよ。
ここで城田さんまでが真央を味方するような発言したら、他の日本人選手どうなっちゃうんですか?
少しは考えましょうよ。

最後に、日本は結局スポンサーがらみの荒川、村主、安藤に出場させたいんだという意見。
これは、はっきり言って、否定のしようがない(笑)
その通りだと思います。
でもねぇ、結局全日本選手権終わってみなきゃ分からないし。
中野や恩田が選ばれる可能性だって十分あるわけだし。
やっぱりこれはこれとして、今回の件はまた別だと思うよ。

だいたいこんなとこかな。
反論でもなんでもこいってんだ。
ハンパな感情論でうるさく騒ぐなっつーの。
マスコミにあおられてるだけの人達には負けないだけの愛情と知識はあるつもり。
だから、今回の騒動こそ、理不尽で心底納得がいかないんだっつーの。
なんなんだ国の首相まで子供みたいなこと言いおって。
そこまで言うなら自分でIOCに働きかけるくらいのことしろっつーの。
それくらいの権力あるんだろ???

以上!!!!!
あ〜〜〜〜〜長くなったけど、書きたいこと全部書いたからすっっっっっきりした!!!!!
こないだの記事と合わせると、多分書き残したことはないと思う…。
またなんか見つけたら書くかもだけどね。

全日本選手権が終わったら、結果がどうであれ、また大騒ぎになるんだろうな…。
私は、みんなに、がんばってほしいよ…。

※私は私なりに一生懸命書きましたが、私よりもお詳しい方は当然世間にいらっしゃるはずですから、なにか間違った記載がありましたら、ご遠慮なくご指摘下さい。
フィギュアを愛する方のご意見は大歓迎です。
ジャンル:
スポーツ
キーワード
金メダリスト ミシェル・クワン サラ・ヒューズ スルツカヤ グランプリファイナル フィギュアスケート 全日本選手権 女子シングル 長野オリンピック アイスショー
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