BECOME THE ONE!! ~COACH Mr.RYO~

2000年からシドニーでコーチをスタート。夢はもちろんオリンピック!

ロンドンが終わります。

2012-08-12 22:37:06 | Weblog
あんなに待ち遠しかったロンドンオリンピックがついに閉幕を迎えます。

メダル数だけを際立ててメディアは騒ぎますが、選手一人一人のこのロンドンまでの軌跡を考えるともっともっと深い感情が湧いてきます。メディアのプレッシャーに負けてしまった選手もいます。大舞台でも緊張せずに自分の実力を発揮した選手もいます。オリンピックを夢見てその舞台に立つ。しかし、その舞台で最高で悔いの残らないパフォーマンスをするための準備は、果たして、いったいどれだけの選手がしてきていたのでしょうか?国の代表ということは、とてつもないものを”背負う”ことになるのだということ。ましてオリンピック代表ともなると相当のものを背負うことになるのです。

オーストラリアの競泳陣が自己ベスト率は38%。しかも多くの選手が選考会よりもタイムを落としております。それはただ単にプレッシャーだけが理由だったのか?それとも、選考会の時期が悪かったのか?

これからポスト五輪。いろんなところでいろんな論議がされることだと思います。

それに先立って、昨日と今日は、NSW州のコーチ協会主催のカンファレンスでした。ニックダーシーのコーチとマイケルクリムを担当していた、ローアンテイラーコーチなどのプレゼンを通して、いろんな内容の話が聞けました。しかし、一番熱くなったのは、やはり、”ディスタンスプログラム”についてです。あまりにも弱くなってしまったディスタンス選手をこれからどうやって育成していくべきなのか?タレント性をどうやってピックアップするのか?ディスタンス選手へのレースの機会をどうやって増やすべきなのか?などなど、特に弱くなってしまった、NSW州のコーチ達は今それを必死に試行錯誤しているところなのです。大きな改革が必要な気がします。どうしてもスプリントベースのプログラムになりがち(時間やスペースの問題)試合運営において一番お金が集まりやすいのがスプリントイベント。どうしても気嫌いされてしまうディスタンスイベントをどうやって増やせばいいのか?問題は山積みです。



それにつながるのか、今の世代の子供達、Y Generationの子供達の考え方を理解するには?そんな話まで上がりました。iPhoneやiPadなどとつなげて、i Generationともいうように、今の世代の人たちは私たちの時代と違う、もののとらえ方、そして、コミュニケーション法などにも大きな違いがあります。テクノロジーをこよなく愛する。それにとらわれすぎているようにも私は感じますが、それを理解してあげなければ次のオリンピックの中心となる世代の子供達の育成はできないわけです。彼らは、聞く能力が昔の世代の人たちより劣っているといいます。それと、飽きやすい性格であり、また、問題を解決する能力にきわめて欠けていると言われています。それは、インターネットでサーチすればなんでも答えが出る時代ですので、その影響だとか?では、その欠点をどう活かすのか?それがこれから歳をとっていく私たちのチャレンジでもあるわけですね。違う世代を自分の型にはめようとするのでなく、彼らにあわしたプログラム作りをしていかなければならないんですよね。最近いらいらしてしまうのは、私のその辺りの柔軟性の無さからきているのかもしれません。


とにかく、いろんな観点から少し自分を見直して行きたいと思います。

オリンピックが終わったこの時期に、4年後や8年後を見据えて、自分の改革をしていこうと思います。



なんか、だらだらとすみません。


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