レイクサイド

　映画化もされている「レイクサイドマーダーケース」の原作で東野圭吾さんの小説です！この手のミステリー物は読まないのですが、挑戦してみました！昔金田一少年の事件簿などを読んでいたし、同じく東野さん原作の映画「秘密」もおもしろかったので、手にとって見ました。文章も平易で、違和感なく楽しめました。
　
　中学受験のために講師を招き、湖の湖畔で勉強合宿を行う、子供とその父母達。思いもよらぬことに、その場に、ある夫の浮気相手が来たことで、事態は思わぬ方向へ！その浮気相手は妻との言い争いから殺されてしまう――。自分達の身近で殺人事件があったとなると受験に響くということで、そこに居合わせた親達みんなはその死体を隠蔽の計画を進めていく。浮気をしていた夫は疑問を抱きながらも計画に加わることとなる。しかし、事件の裏には他の真相があった。
　
　練りに練られた話なだけに、最後の真実を話されても、実際にそれが真実なのかと疑ってしまい、藤間は何か隠しているのではないかと思ってしまった。常にそれぞれ人が話す言葉に疑いを持ちながら読み進め、真相はどうなってるのかと気になりながら読み進められた。たまにはこういうミステリーもいいかなと思った。