香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

ふたつのしるし

2017-05-06 00:20:09 | 本のこと
宮下奈都さんの
『ふたつのしるし』を読んだ



美しい顔を眼鏡で隠し、
田舎町で息をひそめるように生きる優等生の遥名。
早くに母を亡くし周囲に貶されてばかりの落ちこぼれの温之。
遠く離れた場所で所在なく日々を過ごしてきた二人の〝ハル〟が、
あの3月11日、東京で出会った――。
何度もすれ違った二人を結びつけた「しるし」とは? 
出会うべき人と出会う奇跡を描いた、心ふるえる愛の物語。


まっすぐで不器用なハルと、真面目で頑張り屋の遥名
ふたりの子供の頃から、大人になるまでのお話が
少し苦しく思えるようにリアルで切なくて
出会ってくれてありがとうと思う



今日、花見の帰りにカフェで読み終わり
しばらくぼんやり、本の中に浸ってしまった
文中の
人生はクローズアップで観れば悲劇だが
ロングショットで観れば喜劇だ

この言葉の場面で、涙が出そうだった

そして、伊集院静さんの
『さよならの力』



私は二十歳代と三十歳代に別離を経験した。
一人は弟であり、もう一人は前妻であった。
なぜ彼、彼女がこんな目にと思った。
その動揺は、なぜ自分だけが? という感情になった。
ところがそういうものと向き合っていると、
やがて別離を経験した人にしか見えないものが見えて来る。
それは彼等が生きていた時間へのいつくしみであり、
生き抜くしかないという自分への叱咤かもしれない。
(まえがきより)

伊集院静さんの大人の流儀シリーズを読むのは初めて
なぜか、このシリーズだけは読んでみたくなった
ああ、そうだなぁ、そうなのかと納得しながらも
ひとつの考え方、生き方として読み終えた
ちょうど、温泉旅館で眠れず、電気もつけられないので
iPad miniにダウンロードしたこの本を一気読みした
心に残る、忘れたくないなと思う言葉をメモ
その中の一つだけ

苦しみ、哀しみを体験した人たちの身体の中には、
別離した人々が、いつまでも生きていて、
その人の生の力になっています。
だからこそ懸命に生きねばならないのです。
私は今、”さよならが与えてくれた力”を信じています。


連休もあと2日、あっという間だったな
ToDoリストには、まだ何個かやりたいことが残っているわ
さてさて、、、
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