言葉の泉

一粒の種から言の葉が茂ることを願って。

ふるさとと花の便り

2017年03月06日 | 日記その1


あちこちのブログをお邪魔してみると、春の花の写真がいっぱい。

 チューリップ、ムスカリ、忘れな草、パンジー、ビオラなど。

 愛らしく美しい花を眺めていると、心まで軽やかに楽しくなってくる。
 母が丹精した花々を思い出す。
 芝桜を植えていた。ピンクの絨毯を敷き詰めたような庭に、四季折々の花が咲き乱れていた。

 そんな日々を思い出していたら、
 我が家の近くの写真が載っているブログがあって、懐かしさにかられた。
 
 先日英国人女性と話していて、育った場所と今住んでいる場所とどちらが好きかという話題になった。
 彼女は幼少期を南アフリカで育ち、中高大をロンドンと北イングランドで過ごした由。
 ケニヤの自然が好きだという。でもロンドンの魅力、ファッションや、コンサート、都会の味も捨てがたいと言う。
 私も似たような思いだ。生まれ育った東京もいいけれど、ひなびた地方都市の生活も好きだ。

 ある人のブログで懐かしい日々を思い出した。
 また東京で暮らしたいかと問われると否と答えるだろう。
 ふるさとである東京にはもう母がいないからだ。
 大好きな家族がいない、東京はもう帰るところでなくなってしまった。

 こんな詩を思い出す。

 
   ふるさとには


  ふるさとには
  なんにも ない
  山と
  川と
  空のほかには
     だけど
     母さんが いる

  ふるさとには
  なんでも ある
  夢と
  友と
  思い出がある
     だけど
     母さんが いない

(中島和子「青い地球としゃぼんだま」銀の鈴社より)


この詩のように、母さんのいない家は夏でも寒い。こごえそうに。
 ふるさとは2時間で行けるけど、母さんのいないふるさとは、もう遠い。

 
ジャンル:
ウェブログ
コメント (2)   この記事についてブログを書く
« 最後の国語のテスト | トップ | 「~ちゃん」 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ふるさと (クウ母)
2017-03-07 00:12:32
いい詩ですね。
心に響きます。

四季折々に咲く花を
見て 触れて
ああ、これは母が喜んで手入れしていた花だわ・・・と
そこにふるさとを見つけます。
ふるさとに帰らずとも
ひとつひとつの思い出の中に
ふるさとがあるのですね。
クウ母さんへ(心に響きます) (ろこ)
2017-03-07 00:53:10
クウ母さんへ
 「ふるさとに帰らずとも
ひとつひとつの思い出の中にふるさとがあるのですね。」
 ああ、クウ母さんのその言葉こそ、心にジンときます。
 そうでした。
 ふるさとは土地でなくて、心の中に大事にしまってある思い出の中にもふるさとがあったのですね。
 ありがとう。
 

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。