言葉の泉

一粒の種から言の葉が茂ることを願って。

ブログの効用

2016年09月18日 | 日記その1

世の中には病を得てなお頑張って過ごしている方が多い。
 そういう私も数年前に入浴中にくも膜下出血になり、浴槽に沈んでいたところを夫に発見され、救急車で運ばれた。
 運よく当直の医師が脳神経外科の医師だったので、緊急手術を受けることができた。

 幸運が重なり、後遺症もなく無事退院できたが、それは違った。
 退院後、1か月たち、毎日通っていたスーパーに買い物に出かけようとして、道がわからなくなった。
 あんなに数十年通っていたスーパーの道がわからなくなり愕然とした。
 車を運転しながら、そこらじゅうを走ってみたとき、突然記憶がよみがえってきた。
 脳の回路が一時的に断線したのだろうか?
 言葉がでなかったり、思い出せないこともあった。
しかし、人間の体はよくできている。回復力がよかったせいか、その後は同じようなことは起こらなかった。
 今、ブログを書いていることが嘘のように思える。
 言葉が出てくることが嬉しい。
生きていることが嬉しい。

 病を得て苦しんでいる方の気持ちを思うと、ベッドでこの先どうなるのだろうかと苦しんでいた頃を思い出す。

 海老蔵さんの奥さまが「病気の陰に隠れていてはいけない」という担当医の言葉でブログを再開したことを知った。
 癌を患い、幼い子供二人を家に置いて、闘病している日々に思いを馳せる。
 病の陰に隠れることなく、病気と向き合い、生きていることを大切に、現状を伝えることで自らを励まし、今を味わおうとする心に想いをめぐらせる。
言葉は自らを生かし、他者をも生かしていくものでもあると、彼女を見て思う。

 私がこのブログを続けているのは、「今を」生きていることを言葉として実感したいからだ。

 生死の境を経験し、命を取り戻した今、心に去来するあれやこれやが湧きあがる。
 一日に何度も更新することがあるが、あきれることなく、見守っていただきたい。
 古くなったものにコメントを寄せずらいことなどない。
 グーグルで検索してご訪問くださる方は、数年前の記事、10年も前の記事を閲覧している。

 ブログを書くことで心を開いて前へ進もうとしている人は多い。
そして海老蔵さんの奥さんにも言える事だけれど、ブログを発信することの効用は確実にある。
「書く」と言うこと自体、それは精神のセラピーになっているのだから。

  
 
 
 
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10 コメント

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あまりコメントしませんが、 (荒川三歩)
2016-09-18 21:41:51
このブログ好きですよ。
荒川三歩さんへ(嬉しい!) (ろこ)
2016-09-18 21:49:48
荒川三歩さんへ

 わぁ!嬉しい!
 
こんばんは (小父さん)
2016-09-18 22:00:21
感動を持って読ませていただきました。

小生の姉、73歳もこの10年くらい病魔と闘って、今ホームに居ます。

どうもホームと病院を行き来しているようですがどちらに居るか分かっていないこともあるようです。

2年前にはくも膜下出血になった会社時代の同僚が脳神経外科の病院からリハビリ病院に移ったので見舞った2~3日後の朝「退院してきたぞー!」と携帯連絡をくれました。

そしてその日の午後、会社の現役の女子社員から、亡くなったという連絡を受けて驚いたものです。

私も腹痛で緊急入院した時家内は担当医から胆のう癌だと言われたらしくって私の姉や兄に泣いて電話をしていたみたいですが、2週間くらいで胆のう炎だったということで退院したことがあります。

今の自分の健康を噛みしめているところですが、家内と担当医の話の内容は今でも聞いておりません(笑)
小父さんへ(命) (ろこ)
2016-09-18 22:11:26
小父さんへ
 そうですか。命のはかなさですね。
 人の命の砂時計は、産まれたその日から、容赦なくサラサラと落ちていきます。
 だから一瞬を大切に生きていきたいですね。

 胆のう炎とガンとでは大変な違いですね。 聞き間違いで良かったですね。
 奥様はさぞかしご心配になったことでしょう。
 ご自愛くださいますように。
 
ブログを書く日課 (Fs)
2016-09-19 00:51:27
退職の5年ほど前からブログを書き始めました。
仕事をしながら、組合の活動の合間でしたから、休みの日に見に行く美術展の感想を少しずつしか書けませんでした。一日おきに。
しかし今は毎日3回は更新しています。
これが日課になっています。たぶんこれが仕事に変わる日常になったと思います。
当初は毎日書くとネタ切れになると心配していましたが、反対でした。書けば書くほど次の話題が出てくるような気がします。
書くことで頭の整理ができるようになりました。
「ブログを書くことで心を開いて前へ進」むとおっしゃっていることが私なりによく理解できます。
ブログ、今のところ「効用」があるようです。
そしていろいろな方のブログを覗くのは実に楽しいですね。
引きこもりにならない程度に、楽しんでいます。
これからも刺激になるブログとして覗きに来ます。よろしく。
Fsさんへ(効用) (ろこ)
2016-09-19 01:10:42
Fsさんへ
  退職してからブログを書くという人が多いようですが、Fsさんは、その前からなのですね。
 ご趣味が多いので書くネタには不自由しないですね。それどころか、書くネタが有り余って更新3回などはざらと言うこと。
 私と似通ったところがありますね(笑) 
 美術展や、読書、映画、コンサートのレビューは、見っぱなし、聞きっぱなしにならなくて、充実しますよね。
 書けば書くほど、文も感性も磨かれていくような気がします。
 そうそう。いろいろな方のブログを拝読する楽しみはブログの効用の一つですね。
 Fsさんのブログで良い刺激を受けたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
(*^。^*) (michi)
2016-09-19 05:53:24
どこか・・・・似てるけど
どこか・・・・違う。
そこが面白いのかもですね。

私もいろいろ経験してるし・・・
ブログを一日に沢山書いてみたりストンと書かなくなったり・・・・
似てるようで嬉しくなります
追記 (小父さん)
2016-09-19 09:07:51
私の入院は町医者も病院長も担当医もデーターから胆のう癌と診断したことには間違いありません。長期の絶食を言い渡され、下部内視鏡でポリープを数個取っていましたし、胸とお腹に大きな膿のようなものも溜まっていました。
だから退院する時は狐がに摘まれた印象でしたが、CTほかの検査は随分続きました。
michiさんへ(初めまして) (ろこ)
2016-09-19 18:16:20
michiさんへ
 そうですよね。興に乗ると更新回数が増えますよね。コメントは最新記事だけとは限定していないので、古い記事でもOK。
 更新しすぎとクレームが来ても、自分のブログは自分の流儀があるもの。
 私なんぞは、書評を書き、音楽レビューを書き、エッセイを書き、日記を載せたいと思うときがありますから、一日に4回は更新します。
 それにクレームをつけられても、私が管理者ですから、私のペースで進めたいです。
 似たような方がいらっしゃって嬉しいです。案外更新回数がおおいというブロガーさんは多いのですよね。
小父さんさんへ (ろこ)
2016-09-19 18:17:33
小父さん
 病理検査したり、いろいろやった結果良い方向に結果が出てよかったですね。

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