言葉の泉

本と徒然

梅の古木

2012-02-10 | 日記

陽射しが明るくなって春を予感させる今日。
 夫の秘書役として名古屋まで車でお供。お礼はイタリアンレストランで食事。こんなお供ならいつでも出かけたい。
 レストランのそばに紅梅がつぼみをつけているのが見えた。

 そういえば、 毎年、植木屋が盆栽の梅を持ってきてくれる。
 盆栽が海外では流行しているそうだが、小さな盆栽鉢に梅の古木が植わっているのをみると感動する。小さな空間に庭の梅の古木もかくやと思うような世界が展開しているからだ。苔むした木肌の梅に小さな花芽があり、咲いている。気品ある香りまで漂ってくる。

 こんな風情を江戸時代の俳人が次のように詠った。

鉢に咲く梅一尺の老い木かな(鳴雪)

 庭にある梅は少なくとも一メートルはあるが、この句の梅は一尺である。一尺はわずか三十センチほどの高さである。わずか三十センチといえども老い木なのである。そこが盆栽の作り手の妙技である。その老い木に花まで咲いている。盆栽の世界の風雅を淡々と詠んでいて味わいがある。
 俳句と言うのはこんな風に奇をてらわずに、淡々と詠んでも味が出るというのがいいものだ。

 
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