言葉の泉

一粒の種から言の葉が茂ることを願って。

巣 す

2017年04月23日 | 日記その1

 
 去年はアカメガシの垣根の間にスズメバチが大きな巣を作り、無線タワーに鳥が巣を作り、椿の木の間にミツバチが巣を作った。
 我が家は「巣」を作りたくなる家なのだろうか?

 この地域は苺のハウスやイチジク、メロン、梅、など果樹園が多い。
「巣」と言えば、ミツバチの巣がレンタルされているのを最近知った。
 苺やメロンを人工授粉するのはなかなか手間がかかる。そこでミツバチの出番となるわけだ。

 レンタルしてきたミツバチの巣をハウスの中に置いておくと、ミツバチが勝手に飛び回って苺の花やメロンの花粉を受粉してくれる。
 果樹園の経営者にとって、ミツバチは好都合な働き手だ。

 一方、ミツバチのレンタル業者は巣を回収すると、料金と共に蜜もたっぷりとれて「濡れ手に粟」ならず「甘い汁を吸う」こととなる。
 頭が良い商売だ。

 人間も帰巣本能があるお陰か(?)、
 愛のなせるわざか、まっしぐらに(?)、
 あるいは赤ちょうちんやネオンの誘惑に時には負けながらも、
 雨にも負けず風にも負けず、不況の時もめげず、
 上司の横暴ぶりにも負けず、ドライな若い部下のつきあげにも負けず、
 巣に帰り、雛たちに餌をもって帰り、
 長じた雛の巣立ちに落涙し、
 やがて老いた「つがい」は過去を反芻しながら朽ちていく。
 さながらポール・ギャリコの「雪のひとひら」のごとし。
 ・・・と言ったらギャリコファンに叱られるかもしれない。

 鳥も蜂も人間も、もしかしたら巣を作ろうとする過程が一番楽しく甘やかな時なのかもしれない。
 巣作りが完了してからは、外敵から守りの姿勢になり、育むことに命をもかける。

 暮れなずむ夕景のかなたに我が家、わが巣をみるとき、そこには目にみえない灯りがともっていて帰りたくなるのだろう。

 さあ、わが家にも灯りをともそうか・・・
 温かい夕餉の匂いに満ちた「家庭」という「巣」に灯りをともそう。

 「巣」は素敵な「す」、好きの「す」

 ※珍しい越路吹雪の「峠の我が家」の曲をお聴きください。


 
ジャンル:
ウェブログ
コメント (4)   この記事についてブログを書く
« ブログに見る自然への畏敬 | トップ | ちょっと笑って、ちょっとほ... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (tempo1078)
2017-04-24 03:29:45
「峠の我が家」
には思い出が・・・・

亡き祖父が
私が小学校低学年時代に買ってきてくれた、オルゴールの曲が「峠の我が家」。

今でも、
書斎の机の上に置いてあり、動きます。

1900年生まれの祖父、
仮に生きているとすれば、今年117歳。

そんな長生きはありませんが・・・
tempo1078さんへ(オルゴール) (ろこ)
2017-04-24 10:34:14
tempo1078さんへ
 おはようございます。
 「峠のわが家」のオルゴール、お祖父様からのプレゼントにいただいたそうで。
 それを大切に今も、机の上にあるというのは感動ものですね。
 その時の嬉しい気持ちや、お祖父様のまごころを大事にしているのでしょうね。ジーンとしてしまいました。
 物を大切にするというのは、気持ちを大切にするということですものね。
 朝から涙が・・・。
 tempo1078さんっていいひとですね。
 
越路吹雪さん (Rei)
2017-04-24 18:45:09
「こうちゃん」のアメリカ民謡初めて聞きました。
シャンソンばかりではないのですね。
サングラスの大仏様、ワンちゃん猫ちゃんの楽しい写真。
見せていただいてありがとう!
楽しませて頂きました。
Reiさんへ(こうちゃんの歌) (ろこ)
2017-04-24 18:53:10
Reiさんへ
 ね。こうちゃんのアメリカ民謡なんて珍しいですよね。
 若い時ですね。
 素敵ですね。大ファンでした。今も。
 舞台に出る前には香水ひとびんあけるぐらい、全身にまとってでたのですってね。
 猫ちゃんたちの写真、ちょっとくつろいでいただけたでしょうか?

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。