「言葉の泉」

言葉の種が葉を茂らせることを祈って。

ヰ゛オロンのためいき

2017年10月08日 | 新・随想


Chanson d'Automne  落葉/上田敏

Les sanglots longs      秋の日の
Des Violons          ヰ゛オロンの
De l'automne         ためいきの
Blessent mon coeur      身にしめて
D'une languer         ひたぶるに
Monotone           うら悲し。

Tout suffoncant        鐘のおとに
Et bleme quand         胸ふたぎ
Sonne l'heure          色かへて
Je me souviens        涙ぐむ
Des jours anciens       過ぎし日の
Et je pleure.         おもひでや。

Et je m'en vais        げにわれは
Au vent mauvais        うらぶれて
Qui m'emporte         こゝかしこ
Deca dela           さだめなく
Pareil a la          とび散らふ
Feuille morte.        落葉かな。
(poem de Paul Verlaine)


時の移ろいは早い。朝晩めっきり涼しくなってきた。
ここのところバッハを聴いている毎日。
戦争が音楽家の運命に多大な影響をあたえてしまったヴァイオリニスト、ヘンリック・シェリングのバッハをしみじみと聴くことにした。
 
 ヘンリック・シェリングは1918年ポーランドに生まれ、 名指揮者ワルターと共演し、名声を博した。
 ナチスのポーランド侵略時に、亡命ポーランド政府の情報将校兼通訳としてメキシコに渡り、ポーランド難民の為に尽くした人でもある。
戦後難民を受け入れてくれたメキシコに恩義を感じた彼はメキシコで音楽活動することにより恩義に報いた。
そのため国際的な音楽活動から忘れられた人となっていたけれど、才能は眠ってはいなかった。
ルービンシュタインの尽力でまた国際舞台に復活。
 彼が奏でるバッハは、心から奏でる奥行きのあるバッハ。
誠実なしみじみと心に染みるバッハはめったに聴けるものではない。



ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン) 1967年 7月 Henryk Szeryng, violin 第1楽章 3:14 第2楽章 2:21 第3楽章 4:19 第4楽章 3:29 第5楽章 14:22.

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2 コメント

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シェリング (Fs)
2017-10-09 00:16:26
私はシェリングのヴァイオリンと、ヴァルヒャ―のチェンバロで、ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ(1969年録音)を持っていますが、無伴奏ソナタとパルティータは持っていません。
以前から欲しかったのですが‥。

無伴奏はグリュミオーのもので楽しんでいました。
今度購入したいリストに加えることにします。

ヴァイオリンは私の音楽の原点です。
ご紹介ありがとうございます。
Fsさんへ(心に響く音色) (ろこ)
2017-10-09 00:28:54
Fsさんへ
 こんばんは。
 無伴奏ソナタとパルティータはいろいろな演奏家によって名演がなされていて、それぞれ聴き分ける楽しみがありますね。
 グリュミオーも深みがあっていいですね。パールマンもしみじみとした名演。
 シェリングは最初の一音を聞いただけで涙がでます。
 澄みきった音色がしみじみと心を打ちます。
 子供の頃からピアノを習っていましたが、ヴァイオリンの音色は心の奥底まで響いてなりやみません。
 私も好きです。
 
 

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