言葉の泉

一粒の種から言の葉が茂ることを願って。

拍手

2017年05月14日 | 日記その1


 コンサートに行って気になることが一つある。
 それは演奏者が最後の一音を弾ききるまえにもう拍手があることだ。
 それはあたかも拍手が目的であるかのよう。
 最後の一音とその後の余韻の一拍、二拍。
 その楽譜にかかれない余白の余韻も含めて曲であると私は思う。
 それをぶちこわすように、最後の大事な一音を聴こうともせず鳴り響く拍手。
そしてオペラなどでは美しい声の余韻をぶち壊すような「ブラヴォー」の蛮声!
 やめてほしい。

 私がはじめてピアノの演奏会にでたときのこと、ステージの中央へ行く道のりの何と長かったことか。
 客席に向かってぺこりとおじぎをすると前の席に姉の姿が見えた。
 いつも意地悪ばかりして私を泣かす姉の心配げな顔が見えた。
 無事に演奏し終えると花束の代わりに私の背の高さと同じ位の熊のぬいぐるみが渡された。
 その熊をずるずるひきずりながら舞台のそでにはいると客席から笑い声とともに万雷の拍手が鳴り響いた。

 それ以来、熊のぬいぐるみと同じくらい拍手が好きになった私。

 心よりの拍手は何ともここちよいものだ。
 幼い子供にもそれは通じるもの。
 最後の一音まで丁寧に聴きたいですね。
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10 コメント

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コンバンハ (tempo1078)
2017-05-14 00:45:05
仰ることは
御尤もです。

聴衆は、
私を含めて素人が多くて、
クラシックでは拍手するものだ、Bravoって叫ぶものだと

思い込んでいる人が
多いのではないでしょうか??
tempo1078さんへ(引き終わる前の拍手) (ろこ)
2017-05-14 00:50:44
tempo1078さんへ
 こんばんは。
 演奏し終える前に、もう拍手が起きる現象です。
 最後の一音まで弾いてこそ曲。
 特にチャイコフスキーの「悲愴」は、最後の一音とそのあとの余韻があってこそ「悲愴」
 指揮者もオーケストラも、弾き終ってもそのままの姿勢で微動だにもしない。つまり余韻が重要なのに、それをブチこわす人がいるのですからがっかりです。
 
ブラボー (Fs)
2017-05-14 01:00:50
あのブラボーといち早い拍手は、演奏会の企画会社の関係者です。
私は学生時代に幾度か最後列の安い席で聴く機会がありましたが、最初からグループとしてまとまって座っていて、演奏が最終盤になるといっせいに叫んで拍手することが仕事のようです。
一般の聴衆ではない訓練された人々だと分かります。
聴衆の熱狂を引き出して、演出するのもまた企画者の仕事の一環という悪しき「伝統」になってしまいました。
Fsさんへ(やっぱり) (ろこ)
2017-05-14 01:10:40
Fsさんへ
 こんばんは。
 やっぱり!?
 訓練された人って、拍手の訓練ですか?訓練された人なら、演奏者と聴衆のために、最後後の一音まで演奏し終えてから拍手してほしいですね。
 テレビ放映の時は、拍手専門の人がいて、ディレクターが手を大きく振り回すと一斉に拍手するそうです。お笑いの番組だと笑う人を専門に雇って、合図を皮切りに爆笑するとか。
 コンサート会場ではその必要はないような気がしますが・・。
 でも、落ち目のソプラノ外国人歌手のコンサートに行ったとき、声が出なくて気の毒だと思っていたら、ブラボーの蛮声と拍手が湧き上がってびっくりしたことがありました。
 もしかして雇ったのかも。
それは人の話を聴くときにも言えることだと🙋 (雀(から))
2017-05-14 07:39:27
人の習癖にも色々で、演奏の余韻まで楽しまずせっかちに拍手する人もそうですが、人の話を途中で分かった分かったと奪い取る輩には腹立たしい思いになりますよね?
同じくらいの友人ならはっきりと注意していますけど、往々にして年上の御仁が多いので困ります(._.)
雀(から)さんへ(途中) (ろこ)
2017-05-14 08:48:31
雀(から)さんへ
 こんにちは。
 そうそう。
 コンサートでも、会話でも、最後まで聴こうとしない人、多いです。
 困ったものですね。
Unknown (Unknown)
2017-05-14 13:42:57
こんにちは。

御意御意。
いつも思っておりました。
こっちはまだ余韻に浸っているのに、いち早く、競うが如く拍手が。。。
やめてくでー
(>_<)

ホンマに感動したら拍手どころか身動きできなくなるんですけろ。。
演じる方も同じような思いじゃなかですか〜?!
じっくりじんわり感動を噛み締めさせてほしいです。。。

ろこさん
言いたいこと言わせてくださってありがとうございます。
m(__)m

読者より
Unknown (ろこ)
2017-05-14 14:14:45
名無しのごんべえさんへ
 こんにちは。
 まったくおっしゃる通り!
 演者、演奏者にとって、余韻までがその日のすべて。
 知ったかぶりの拍手大好きさんや、ブラヴォー言いたがりやさんに、余韻を台無しにされた日は、塩を撒きたくなります。
 
雰囲気のぶち壊し (ツカヤス)
2017-05-14 21:11:35
クラシックのコンサートを聴くことが、最近は遠のいていますが、
前々からの疑問に対して、私ひとりではないことがよくわかりました。
いち早くの拍手。ブラボーの声。
他人がすることを、こちらも客としての一体感と遠慮心もあってか、
「あれは蛮声」とは認識していませんでしたが、おっしゃるように、そう、正しく蛮声でした。
それを知っただけでも、心のもやもやが晴れました。

ツカヤスさんへ(適時) (ろこ)
2017-05-14 22:49:46
ツカヤスさんへ
 こんにちは。
 拍手もブラヴォーも、演者にとっては嬉しいものですが、まだ演奏し終えていないうちから、拍手されたら、もう終われよと言われているようで嫌なものですよね。
 最後の一音に魂が込められているような曲もありますからね。
 余韻・余白。
 大切にしたいですね。
 コメントをありがとうございました。

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