言葉の泉

一粒の種から言の葉が茂ることを願って。

麦秋

2017年05月16日 | 日記その1


麦の取り入れの頃となった。
 初夏のこの時期を麦秋という。
 麦の秋。初夏なのに秋とはこれいかに?と思う人が多いと思う。私もその一人だ。
 〈あき〉という言葉には百穀成熟の意味がある。気象的にも空気が乾いて気持のよい陽気という意味で秋と共通性が多い。旧暦4月の旧称。

 3歳まで埼玉県の与野に住んでいた。まだ家の前には畑があり、広い野原があった。
 その畑に麦があって、目をつむるとその匂いの記憶がよみがえってくる。麦の穂を摘んで近所の子供たちは「ガム」だといってくちゃくちゃとかんだものだ。
 広い野原で、レンゲを摘んで花の冠を作ったり、よもぎを摘んで母が草餅(よもぎもち)を作ってくれたのが懐かしい。

 庭にイチゴを栽培していて、朝いちばんに摘んでくる。売っている苺と違って小さなものだ。泥がつかないように草と一緒に植える。真っ赤な小さな宝石が畑の中に顔をのぞかせているのを見つけるのは本当に嬉しく楽しく心が弾んだ。

 今贅沢に一年中出回っている大粒のイチゴは、甘く薄い味がする。かつて味わった庭のイチゴは小粒で、酸味が強く甘酸っぱかった。 
 一般的にトマトも、キュウリも野生の味がしない。甘く、薄く、温室の弱弱しい人工的な味がする。
 太陽の恵みを受けた野性的な大地の味とは遠い。人間も同じように蛍光灯の下で育てられたひ弱な子供が多い。
 外で遊んでいる子供を見なくなった。
 取っ組み合いのけんかをするよりも、陰で陰湿ないじめをする。メールをまわして言葉でいじめる。
 国民の安全よりも経済を優先する政府。これだけ原発事故を起こし、地球規模で汚染をばらまいているというのに、原発がまた再稼働して、増えてまた前と同じようになろうと政府は考えている。
 安全担保は再稼働した後だというのだから驚き憤る。


今日はDVDを見ながら網戸の張り替えを独りでやった。
 難しいと思っていたけれど、案外簡単にできた。
 嬉しい!
 やっぱり、自分でやってみるものですね。

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8 コメント

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 (和三郎)
2017-05-16 18:15:15
私は15くらい前まで、高松に住んでいたのですが
20年ちょっと前までは
ちょっと市街地を外れると
わりと麦畑がありました
近くに高速道路ができると
周りが発展して、あっという間になくなってしまった
酔っ払って落ちた時の麦の匂いは
今でも鼻孔に残っています

障子や襖も慣れれば貼れますよ^^
和三郎さんへ(麦の匂い) (ろこ)
2017-05-16 18:22:50
和三郎さんへ
 こんにちは。
 麦の匂いって、記憶に残るものですね。

 障子の張り替えは大晦日にやりますが、ふすまの張り替えはやったことがないですね。障子よりも難しそう。
 でもやってやれないことはなさそうですね。
 今回そう思いました。
 何でもやってみたい!
びっくり! (cocoa)
2017-05-16 19:26:14
すごいですね。
まだ、網戸は張替えしたことは有りません。
障子は張ってましたが・・・随分昔です。
今はその気力がないです。
ありゃ、障子は今の家には無いのでした。(てへへ)
cocoaさんへ(簡単) (ろこ)
2017-05-16 20:11:22
cocoaさんへ
 やる前は難しそうだと思ったけれど、今は、道具一式とDVDがあって、それを見ながらやったら簡単にできました。
 自分でも意外でした。
 でも腰が痛い!
 網をぴんと張るのがなかなかできずに、やり直したのが一枚あります。
 業者にやってもらうと高いので自分でやることにしましたが、案外できるものです。
 障子ね。ふすまも障子も、畳もない家が多くなりました。
Unknown (Unknown)
2017-05-16 21:46:09
麦畑は好いですね。
「麦秋」って言葉も好きです。
実り=秋と表現した日本人らしい感性だと思います。
私は麦畑に水の匂いが記憶に蘇ります。
実る麦の周りで萌え出る青草の匂いであり、雲雀のヒナを捕った田んぼ脇の小川の匂いです。

苺の写真が麦の記事と好相性です。
そうです!こんな小さな丸い苺を宝物のように大切に食べました。
思い出とともに酸っぱさが口中に蘇りました。
Unknown (ろこ)
2017-05-16 22:30:49
無名の方へ
 こんばんは。
 「麦畑に水の匂いが記憶に蘇ります。
実る麦の周りで萌え出る青草の匂いであり、雲雀のヒナを捕った田んぼ脇の小川の匂いです。」
 繊細な感性が言葉となってあふれた感じがいたします。
 確かにお仰せの通り、麦畑は小川がつきものですね。そしてあげひばり。
 ロバート・ブラウニングの詩を口づさみたくなります。
 甘酸っぱい、まあるい苺への思いと感覚。
 共鳴の音叉が鳴り渡りました。
 素敵なコメントをありがとうございました。
Unknown (荒川三歩)
2017-05-16 23:16:40
すみません私です。
他意はありません。
ろこさんの文章に感動のコメントを書こうと名前でなく文章から書いて、よく確認しないでクリックしてしまいました。
相手の分からないコメントは不気味なものです。
心を騒がせました。慌て者ですみません。
荒川三歩さんへ(繊細) (ろこ)
2017-05-16 23:24:45
荒川三歩さんへ
 そうだったのですね。
 不気味どころか、ずいぶん繊細な美しい文を書く人が現れたものだと、内心喜んでおりました。
 なぁ~んだ。荒川三歩さんだったのね。なんて失礼なこと思いませんでしたよ(笑)
 それにしても、美しい文章を書くものですね。
 惚れ直しました!な~んちゃって!
 やっぱり共鳴の音叉が鳴る相手は、荒川三歩さんだということを再確認しました。

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