言葉の泉

一粒の種から言の葉が茂ることを願って。

歌舞伎の名台詞と俳句

2017年04月29日 | 日記その1

庭の草木が花盛り、今が一番目にさやかな季節だ。




庭の中のつづじが塀の外までこぼれるように咲いています。真ん中のつつじの後ろには白いコデマリが咲いていますが、光線の具合で見えずらいかもしれません。




 塀ぎわに植えたディモルフォセカが今を盛りと咲き乱れています。









 茶室の前の庭の風景です。


ここだけは静寂。雨がふると趣が一段と変わって風情が増します。

 実家の母も父も大の歌舞伎好き。その子どもの私も大好き。
 父は浅草育ちの江戸っ子。宵越しの金はもたねえ~とばかりにきっぷがよい。
 母は山の手の育ち。慎ましやかで凛とした人だった。
 父は歌舞伎、浄瑠璃、新内、どどいつ、小唄に端唄、木やりが大好き。
 歌舞伎の声色(こわいろ)などはお得意中の得意。
 門前の小僧とばかりに私も父と一緒に「白波五人男」の配役を変えて長ゼリフにみえをきって演じたりした。

名ゼリフといえば『 楼門五三桐 』( さんもんごさんのきり ) で、大泥棒 「 石川五右衛門 が 南禅寺三門の上からの眺めに感嘆して大見得を切る名場面がある 。

絶景かな、絶景かな!
   春の眺めが
      値千金とは
         小(ちい)せえ、小せえ。
    己の目には一目万両~!!


 と大見得をきるところなどは子供心に胸がすかっとする。 
 ところで、俳人宝井基角の俳句にこんなのがある。

 ・夏の月蚊を疵(きず)にして五百両

夏の夜、空に浮かぶまあるい月があたりを皓々と照らす美しさは値千金、いや、値千両の趣があるというもの。
しかし、月をめでているそのまんまえを蚊がブンブンうるさいとなるとせっかくの風雅な月にもけちがつくというもの。
五百両さっぴかなきゃなるまい!てなもんですかね。

絶景かな、絶景かな!
   春の眺めが
      値千金とは
         小せえ、小せえ。
    己の目には一目万両~!!

の歌舞伎のセリフが頭にうかぶというもの。

 まったくおつな俳句でありんすわいなあ~!!

※この俳句の舞台となった南禅寺へ昨年行った時の写真。
 
 南禅寺
 南禅寺 (なんぜんじ)は、京都市左京区南禅寺福地町にある、臨済宗南禅寺派大本山の寺院である。本尊は釈迦如来、開基(創立者)は亀山法皇、開山(初代住職)は無関普門(大明国師)。日本最初の勅願禅寺であり、京都五山および鎌倉五山の上におかれる別格扱いの寺院で、日本の全ての禅寺のなかで最も高い格式をもつ。



 南禅寺三門。
 歌舞伎の『楼門五三桐』(さんもん ごさんのきり)の二幕目返しで石川五右衛門が「絶景かな絶景かな……」という名科白を廻す「南禅寺山門」がこれである。ただし実際の三門は五右衛門の死後30年以上経った寛永5年(1628年)の建築。

 三門からみた下界の景色。




 
 石川五右衛門ではないけれど「絶景かな絶景かな……」





 南禅寺水路閣
 

 史跡琵琶湖疏水のうち「水路閣」
 疏水事業は,京都府知事北垣国道の発意により.田辺朔郎工学博士を工事担当者として.明治18年に起工され,同23年に竣工した。
 水路閣は,この疏水事業の一環として施工された水路橋で,延長93.17メートル,幅4.06メートル,水路幅2.42メートル,煉瓦造,アーチ構造の優れたデザインを持ち,京都を代表する景観の一つとなっている。


昨年の秋に行った時の写真です。



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