言葉の泉

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仏文学者の奥本大三郎さんが 「ファーブル昆虫記」ついに完訳 

2017年07月15日 | 日記その1
完訳ファーブル昆虫記 第2期 6-10巻 全10冊セット(化粧ケース入り)
ジャン=アンリ・ファーブル
集英社


仏文学者の奥本大三郎さんが 「ファーブル昆虫記」ついに完訳 !!!
「毎月30枚の原稿で全10巻(各巻上下で20冊)、正味7000枚。これに注釈を付け、10回渡仏して最新の知見を加えたら30年かかってしまいました」。こう話すのは、仏文学者で虫の研究家としても著名な奥本大三郎さん(73)。
 博物学不朽の名著『ファーブル昆虫記』(集英社)をこのほど完訳完結した。

  奥本大三郎さんとシロスジカミキリ
 文芸誌の連載で始まったのが30年前。
 個人による完訳版は世界で初めて、登場する昆虫2183種すべてが正確にイラスト化されたのも世界初という。 「これまでは虫をいじったことのない人による翻訳だったから、肯(うなず)けない箇所が多かった。翻訳は欧文直訳体や子ども相手の猫なで声ふうもある。大正11年の大杉栄による訳はべらんめえ口調ですごく威勢がいい。僕は朗読で聞いて分かるように訳しました」
 奥本さんによれば、アンリ・ファーブル(1823~1915)の人物評はこうだ。
「勤勉で頑固で体が丈夫。地理・歴史・数学・天体などの教科書、啓蒙(けいもう)書を約100冊書いて食いつないでいた。実際に会えるのなら、疑問に答えてほしい部分も多い」

 例えば本能の問題。ハチが獲物を襲うときは必ず神経中枢を刺して殺さず麻痺(まひ)させるが、なぜ体得したのか、それを知る以前のハチはどうしていたのか。ファーブルはそれを本能としか書かない。解明されればノーベル賞級の「疑問」も残されている。同書は、昆虫学をやる少年少女には絶好の参考書になるはずだとも言う。

「今では雑木林が宅地になりましたが、採集は狩猟本能の一つ。殺生のコツを体得して、捕らえすぎれば反省もする。こうして虫を捕った人は限度を知るから、長じて犬や猫を殺したりはしません」

 奥本さんが館長を務める「虫の詩人の館」(東京都文京区)では、虫捕りスポットや道具について、ホームページにメールで送れば指導してくれる。 (南條廣介)
(サンデー毎日7月23日号から)





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2 コメント

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素敵です♪ (adatara1805 雀)
2017-07-15 11:46:09
もうそろそろあの世への旅支度を考えると余計なものは増やせませんが、魅力 ありますね どこかの図書館で 借りられれば嬉しいです
adatara1805 雀)さんへ(昆虫の魅力) (ろこ)
2017-07-15 15:10:17
adatara1805 雀さんへ
 そうそう。これ以上蔵書は増やせませんが、食指が動きます。
 30年もかけて、翻訳するその気力と体力とファーブルに対する愛がすごいですね。
 昆虫好きさんたちの憧れの人。ファーブル。
 この夏休みに一冊ずつ読んでみようという良い子と大人がいることでしょう。

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