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本と徒然

家族療法(ボーエン理論)

2012-09-23 | 心理学豆知識

子どもが心の病や問題行動を抱えることは、その子供だけの問題ではなく、家族の不健全さがその子供の問題として表れます。
 家族療法「ボーエン理論」というのがあります。

ボーエン理論
ボーエン理論では家族間の相互作用について、「自己分化」という言葉をつかっています。
 つまり「自己分化」というのは、心には、二つの機能があるとされ、理性(理性機能)と感情(情緒機能)が分かれて機能しているか、あるいは、それらが混ざっている(融合している)かというわけです。
 つまり、簡単に言うと、感情的か、理性的か、あるいは混ざり合っているかの度合いをいいます。
 人は、同程度の自己分化度の人と結びつきやすく、夫婦は互いに同程度の自己分化度になりやすいとされています。
 その子が成長すると、また自分と同程度の自己分化度の人と結婚し、さらに低い自己分化度のこどもを育てることが考えられます。
 親世代の分化度が子供世代に伝達されていくことを「家族投射過程」といいます。

 ボーエン理論では、自己分化度の低い人は、二者関係に緊張や不安が生じると第三者を巻き込んで、安定を図ろうとすると言われています。
 自己分化度の低い夫婦の子供は、第三者を巻き込んだ「三角関係」に巻き込まれて、両親よりも低い自己分化度になるとされています。
 1、このことを、夫婦とその子どもとで三角関係を例に、「二者関係に緊張や不安が生じる」ことの説明をしてみたいと思います。
 ○夫が妻に対して「だらしがない」という強い不満を持つ。
  
 2、「第三者を巻き込んで」という説明をすると、
  その関係を安定させるために、子供を巻き込むとどのような言動に出るでしょうか?
○妻に直接不満をぶつけないで、子供を巻き込んで、子供にあてこすって、やつあたりをする場合です。
「K雄!、お前は、お母さんにそっくりで、だらしがないなあ!おもちゃを片付けなさいといっただろう。そんなにだらしがないと、もうおもちゃは買わないぞ!」

 2のように、子どもが夫婦の関係に巻き込まれることで、子供はどんな負担や無理がかかるでしょうか?
  ○八つ当たりされた子供は、父親の不満を穴埋めしようと必死に片付けをする。母親は、さらにだらしなくなり、夫婦仲は悪化。子供はあいだにはさまれて混乱してしまう。

 では子供などの第三者を巻き込まないためにはどうしたらよいのでしょうか?
 夫は妻を責めるばかりでなく、話し合って改善策を考えることが良いでしょうね。夫も手伝うことを視野に入れて協力し合うことを習慣化するといいでしょう。
さて、これは家庭内でよくある「自己分化度の低い」例です。
 しかし、家庭内だけでなく、国家間でもこの「自己分化度」が低いことがニュースで流れていますよね。
 尖閣諸島問題がその例だと私個人では思っています。
 中国も日本も「自己分化度」が低い(?)ために、二者関係に緊張や不安が生じると、第三者の一部の国民を巻き込んで安定を図ろうと(安定でなく騒乱、デモ、テロ?)しているようです。
 これが世代をついで行われると、分化度の低さが伝わっていく「家族投射過程」になっていきます。
 双方が国家間の理性(理性機能)を働かせて欲しいものです。
 おっと、とんだところで、心理学の「ボーエン理論」を応用してしまいました。

 あなたのご家庭でも、ペットに奥さんの悪口をあてこすってわざと言ってみたり、子供に八つ当たりしていませんか?
 あなたの「自己分化度」はいかがでしょうか?
 我が家?最近は安定しています。でも、数年前は、愛犬クッキーによく亭主の悪口をあてこすって聞こえるようにいっていましたね(笑)。
ジャンル:
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キーワード
尖閣諸島問題
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