JR鶴見線の石油支線の見学の帰りに、
鶴見駅から一つ目の駅、国道駅で降りてみました。
「今なお昭和の面影が色濃く残るガード下」
と話には聞いていたので、期待に胸が膨らみます。
しかし人気のないホームから無人改札を出ると、
そこには懐かしい昭和の風景もなければ、
チェーン展開する24時間営業の店が並ぶ、
平成のガード下の光景もなく、
ただ妙に静かな仕舞屋が並ぶ、暗い路地でした。
▼
唯一やっていると聞いた「やきとり国道下」も、
この日は閉まっていたので、
それから考えると日曜日だったのかと思いますが、
記憶が定かじゃありません。
天井灯も暗く、露地を照らすのは不要に多い自動販売機の灯りだけです。
▼
ガードを出ると国道1号線が走っていて、
往来も結構ありますが、
ひとたびガード下に入ると突然時間軸が狂って、
この蒲鉾型の蛇行するガード露地が、
まるでタイムトンネルの様に思えて来ます。
向こうから乳母車を押して来る老婆が、
凄くスローモーションで動いているようで、
後ろから通り過ぎる自転車も、
なんとなく静止画像で作った動画のように、
切れ切れに進んでいくような感じがしてきました。
だんだん頭がくらくしてきたと思い、
その原因を考えると、
クレゾールの臭いです。
地下道のクレゾール。
忘れもしない新宿の東口と西口を繋ぐ小さな地下道。
いまでこそ綺麗になりましたが、
かつてこの地下道にはいつも目が痛くなるほどのクレゾール臭が、
充満していました。
そして道の両脇には、
白い服を身にまとい、カーキ色の帽子を被った人が何人も、
自分のものじゃない膝の前に缶を置いて座っていました。
地下道のクレゾールの臭いが、
ずっと忘れていた記憶を、呼び覚ましました。
鶴見駅から一つ目の駅、国道駅で降りてみました。
「今なお昭和の面影が色濃く残るガード下」
と話には聞いていたので、期待に胸が膨らみます。
しかし人気のないホームから無人改札を出ると、
そこには懐かしい昭和の風景もなければ、
チェーン展開する24時間営業の店が並ぶ、
平成のガード下の光景もなく、
ただ妙に静かな仕舞屋が並ぶ、暗い路地でした。
▼
唯一やっていると聞いた「やきとり国道下」も、
この日は閉まっていたので、
それから考えると日曜日だったのかと思いますが、
記憶が定かじゃありません。
天井灯も暗く、露地を照らすのは不要に多い自動販売機の灯りだけです。
▼
ガードを出ると国道1号線が走っていて、
往来も結構ありますが、
ひとたびガード下に入ると突然時間軸が狂って、
この蒲鉾型の蛇行するガード露地が、
まるでタイムトンネルの様に思えて来ます。
向こうから乳母車を押して来る老婆が、
凄くスローモーションで動いているようで、
後ろから通り過ぎる自転車も、
なんとなく静止画像で作った動画のように、
切れ切れに進んでいくような感じがしてきました。
だんだん頭がくらくしてきたと思い、
その原因を考えると、
クレゾールの臭いです。
地下道のクレゾール。
忘れもしない新宿の東口と西口を繋ぐ小さな地下道。
いまでこそ綺麗になりましたが、
かつてこの地下道にはいつも目が痛くなるほどのクレゾール臭が、
充満していました。
そして道の両脇には、
白い服を身にまとい、カーキ色の帽子を被った人が何人も、
自分のものじゃない膝の前に缶を置いて座っていました。
地下道のクレゾールの臭いが、
ずっと忘れていた記憶を、呼び覚ましました。
写真を拝見すると、最早廃墟の匂いがプンプンしておりますね。
何故此処に、人間が居るのだ?
というような、妙な感じが致します。
私が見たときは、雰囲気は完全に廃墟露地でしたが、
両側に並ぶ仕舞屋からは灯りが漏れてきているものもあり、
店はやっていなくとも、
まだ住人の方はいらっしゃるところもあるのかと思います。