らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

38.IF I NEEDED SOMEONE

2005-12-06 | 12.THE BEATLES
【GEORGE HARRISON】

 邦題「恋をするなら」。
 "RUBBER SOUL "を最初聴いたとき、そのコーラスワークの美しさの
故、'Nowhere Man 'とともに印象に残ったジョージ・ハリソンの名曲
である。

 ジョージの処女作は、ご存知'Don't Bother Me 'である。初期の頃
からインド音楽・東洋思想の要素が入る1966年あたりまで、彼の作品
は、その作曲面と詩作面でそれぞれ2パターンあると考える。

 まず、作曲面である。コード進行に独特な味がある。'I Need You'
や本編の'If I Needed Someone 'のような、わりとオーソドックスな
展開('If I Needed Someone 'は、それでも複雑ではあるが)がある
と思いきや、一方でいきなり、5度のセブンスから堂々と入る'Don't
Bother Me'(キー:Em)、2度のマイナーセブンスから、さり気なく
入る'You Like Me Too Much'(キー:G で半終止風に終わりエンディ
ングへ続くシャレた構成)、さらに2度のマイナーセブンスから鋭く
切り込む'Think For Yourself'(キー:G )。これら3曲は、まさに
「ジョージ・ワールド」である。
 ちなみに、'Think For Yourself'は「嘘つき女」なんていう邦題が
付けられているが、実はとんでもない誤訳である。この歌は'Taxman'
と同様に、当時のイギリス政府を痛烈に皮肉った歌、「ジョージ節」
なのである。

 詩作面では単純に「恋」をテーマとした「キミとボク」を唄った、
'I Need You''You Like Me Too Much''If I Needed Someone 'と、彼
のあだ名であった'QUIET BEATLE'ぶりを発揮した'Don't Bother Me’
'Think For Yourself'の作風に分類できる。後者の作風は、詩作面に
おいて、ビートルズ後期以降の彼の方向性を決定づける基盤になった
と言ってもよいだろう。

壁に電話番号を刻むって!? いったい

 さて、本題。'If I Needed Someone 'である。触れておく必要があ
るのは、'Carve Your Number On My Wall'というフレーズである。最
初にこの曲を聴いたのは、中学生の頃。その時は'Carve 'という単語
がわからず、'Number'と続くものだから、'Call'とばかり思っていた。
「キミの家へ電話する」(註:当時、携帯電話ないからね)といった
ところか。しかしながら、その後に'On My Wall'である。好きな人に
対して「ボクがキミの電話番号を自分の部屋のカベに刻むと、キミに
電話がくるよ。ボクからのね。」と伝えるような「イギリスの文化」
がどうしても理解できなかったのである。
 しかし、ジョンは「オレ」が似合うが、どうしてこうもジョージは
「ボク」が似合うのであろうか。

 ジョージ・ハリソンは、もちろん優れた「アーティスト」である。
そのことを前提として、ひとつの私論を展開させていただく。
 'If I Needed Someone 'の後、彼は、アルバム"YELLOW SUBMARINE"
で'Only A Northern Song'を、アルバム"ABBEY ROAD"で'Here Comes
The Sun'を発表する。この2曲、詩作はまったく別ではあるが、曲の
キー(Amaj.)といい、そのコード進行といい類似点が多いと思うの
だが、いかがであろうか。

 1.'If I Needed Someone 'のAメロと'Only A Northern Song'の
   Aメロのメロディとコード進行(A→A→A→A→G(onA ))

 2.'If I Needed Someone 'のBメロと'Only A Northern Song'の
   Bメロのコードの組み合わせ(Em,F#,Bm。後者はC#7 の展開有)

 3.'If I Needed Someone 'と'Here Comes The Sun'におけるカポ
   タストの使用方法と効果及び、曲全体のイメージ。(第7フレ
   ットにつけたカポタストによる、Aのハイコード中心の小指で
   変化を付けたコードストロークが原因と思われる。)

 もちろん、いずれの3曲もジョージの素晴らしいオリジナルである。
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2 Comments

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トラバありがとうございます (Hiro)
2005-12-08 10:56:36
らば~そうるさん、初めまして。

ビートルズの音楽面の鋭い考察、へぇ~と感心しながら楽しく拝見いたしました。

そういえば、今日はジョンの命日ですね。

仕事から帰ったら「ジョンの魂」を聴こうかな。

ではでは。
THANKS FOR YOUR COMMENT (らば~そうる)
2005-12-10 15:18:03
to:Hiroさん



はじめまして。

コメントありがとうございました!

お返事は、ブログの方へさせていただきますね。

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With The Beatles :UK #1 (♪Tin Pan Alley♪)
The Beatles 1963.11 Produced by George Martin ① It Won\'t Be Long J.Lennon - P.McCartney ② All I\'ve Got to Do J.Lennon - P.McCartney ③ All My Loving J.Lennon - P.McCartney ④ Don\'t Bother Me G.Harrison ⑤ Little Child J.Lennon - P.McCartney ⑥ Till