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今年の国慶節晩餐会は澎湖で

2010年10月05日 21時57分51秒 | 台湾日記

 皆さまは、澎湖というとどのようなイメージをお持ちでしょうか。
 台湾本島のちょうど真ん中ぐらいの緯度、本島の西側50kmほどの場所に位置する澎湖県は、 無人島も含め大小90の島々からなる列島です。

 離島のため、「風の島」と呼ばれるほど風が強く、夏の一時期を除くと、時には立っていられないほどの強い風が吹き付けます。
 漁業と観光以外には目立った産業はありませんが、台湾本島とは比べものにならない海の美しさ、新鮮な取れたての海鮮、離島ならではの独自の文化などは、多くの人を引きつけてやみません。
(上の写真:澎湖列島第4の島、望安島の美しいビーチ)

 一方で、台湾海峡に位置する澎湖列島はその昔から軍事的要衝としても重視され、清の時代から日本統治時代、そして中華民国となったこんにちまで、それは変わっていません。
 澎湖は昔からあらゆる意味で、小さいながらも強い存在感を発揮してきた、台湾にとって大変重要な存在なのです。

 澎湖は、「菊の島」とも呼ばれています。ビーチレジャー客などで澎湖が最も賑わう夏、澎湖にはテンニンギクという菊の花が咲き乱れます。
 テンニンギクは、澎湖の厳しい自然環境の中で目にする事のできる数少ない美しい花の一つで、逆境にめげることなく強くたくましく生きる澎湖の人々の精神になぞらえて、いつの間にかこう呼ばれるようになったのだそうです。

 さて、今年の国慶節(10月10日、中華民国の建国紀念日)が近づいてきました。
 この日は毎年、総統府内での式典、総統府前での祝賀大会、パレードなどの祝賀イベントが行われ、そして夜には、花火が打ち上げられ、祝賀の晩餐会が開かれます。

 この晩餐会が、今回初めて、離島である澎湖島で行われる事になりました。
 建国100年目となる来年2011年を前に、台湾全体の一体感をより高めていこうという事なのでしょうか、台湾にとって欠かすことのできない大切な場所でありながら、離島のため国を挙げての重要イベントでは忘れられがちだった澎湖県での晩餐会開催のニュースは、驚きと喜びを持って受け止められました。


澎湖列島の中心、澎湖島のビーチ

 晩餐会のテーマは、「澎湃國慶、精彩99(パワー全開国慶節、素晴らしい中華民国99年)」。
 人気歌手らが晩餐会の舞台を盛り上げ、花火も上がります(メインの花火大会は台北市内でも行われます)。


今年4~5月にも大型花火大会が行われた澎湖島の観音亭西灜虹橋
美しい水面とロマンチックな橋に花火が降り注ぐ

 晩餐会には一般市民も自由に参加する事ができます。蕭萬長・副総統も自ら出席し、澎湖での建国紀念日を地元民らとともに祝う予定です。
 澎湖列島の美しい海と自然資源、そして「テンニンギク・パワー」を生かした、初めての離島での国慶節晩餐会、どのようなものになるのかとても楽しみです。(華)

国慶節澎湖晩餐会CM

国慶節澎湖晩餐会紹介HP


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