
烏来の夕焼け
烏来温泉は台北県烏来郷烏来村の渓谷にある。ここに住むタイヤル族には烏来温泉に関する伝説がある。ある日、あるタイヤル族の男性は川のほとりで狩猟していたところ、川から煙が立ち込めてきた。川の水も熱くなった。そのため、その男性はそこに「煙が立ち込める熱い水」と名づけた。その発音を漢字にすると、烏来になる。烏来はタイヤル族語では「煙が立ち込める熱い水」、つまり温泉の意味。烏来の温泉は弱アルカリ性の炭酸泉に属し、水質がきれいで透明、しかも飲用できる。烏来温泉の温度が非常に高い。摂氏80度ぐらい。烏来温泉の源は二ヶ所ある。その一部は麓の石の合間から出てきたもの、後の一部は川のほとりの石の合間から湧いて来たもの。烏来温泉の源は低いところにあるため、ポンプで高いところまでくみ上げてからパイプで街の旅館まで輸送しなければならない。そのため、渓谷にまたがっているパイプは烏来の特殊な景観になっている。烏来の温泉街を通りぬいて橋を渡ると、『熱力温泉』という大きな看板が見えてくる。ここの温泉の温度が高いため、利用者は生の卵を持ってきて温泉タマゴを作っても楽しいかも。露天の温泉は無料だ。しかし、利用者は自らタオルと石鹸などを持っていく必要がある。
烏来の桜とロープウエイ
温泉のほか、烏来の桜も有名だ。年に一度の桜フェスティバルは烏来の一大イベント。烏来の桜の品種が多く、八重桜などの桜の花は品種によって開花時期がそれぞれ違い、桜の花を楽しめる時間が長いのが特徴。烏来桜祭りの主催機関は桜の花、温泉、タイヤル族の美食、文化などを一つにして観光客に対して烏来の美を大々的に宣伝している。渓谷音楽会、原住民の手工芸品の特売会など一連のタイヤル族の文化活動のほか、タイヤル族の伝統的な美食、タイヤル族の伝統的な結婚式も逃せないもの。烏来の旅は美しい景色と温泉の旅ではなく、タイヤル族の文化の宴でもある。烏来周辺の台北県の金山や万里の温泉もお薦めだ。

烏来の朝
温泉は冬、桜は夏というイメージだが、実は夏の烏来も非常に楽しい。現地の人たちが烏来の活性化を図るために組織した「台北県烏来郷観光発展協会」は夏の烏来のすばらしさをアピールするため、6月19日から9月30日の三ヶ月間近くに「2010烏来馬告旅遊フェスティバル」を開催、現地の先住民族タイヤル族の伝統的な料理の調味料「馬告」を主軸に各種の料理を出しており、宿泊に対しても割引を実施している。
「馬告」はタイヤル族語、「山胡椒」の意味。烏来では「馬告」はタイヤル族の塩分の供給源であり、料理の調味料でもある。タイヤル族が山の奥で「馬告」と水源を見つけると大喜び。生きていける象徴だから。「馬告」は夏ばてを防ぐことが出来るようだ。昔、タイヤル族の男性は狩猟から帰ると、まず、「馬告茶」を一杯飲む。猪をとった興奮の気持ちを静ためだという。二人が喧嘩した場合、調停の長老はまず、この二人に「馬告茶」を飲ませてから「事情聴取」する。このいくつかの例からも「馬告」のタイヤル族に対する特殊な意義が伺える。
以前、タイヤル族は塩を簡単に入手できなかったため、「馬告」の種を主な調味料にしていた。現在、シェフさんの腕で「馬告」を材料としたグルメは熱い夏に夏ばてを防ぐ健康志向の料理に変身した。例えば、「馬告チキンスープ」、「馬告フィッシュ料理」、「馬告牛肉麺」、「馬告蝦料理」、「馬告和風サラダ」、「馬告トンカツ」などなど、聴くだけでもよだれがでそう。
なお、「馬告」は日本では「ツェアクベバ」、「リッツァクベバ」として知られ、エッセンシャルオイルの一種で、化粧品の成分としても使われているようだ。「馬告」はリューマチと胃の痛みを緩和する作用があるようだ。
熱い夏に烏来のオールドストリートの温泉旅館で温泉に入った後、「馬告」オイルのSPAマッサージをしてもらい、それから美味しい「馬告料理」を食べる。最高と思いませんか。











ものすごく美しいですね。
>烏来の桜とロープウエイ
ロープウェイにクーラーが付いているのかどうかが気になりました。
>「馬告トンカツ」などなど、聴くだけでもよだれがでそう。
「聞く」ではなく、あえて「聴く」との表現なら、それもありかなと思うとともに、馬告トンカツとはこれまた美味しそうですね。