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高雄市副市長が東沙諸島を視察

2011年07月27日 15時43分34秒 | 台湾日記

 最近、南シナ海の南海諸島(南沙、中沙、西沙、東沙の各群島から成る)をめぐる領有権問題が熱くなってきています。特に、中国大陸とベトナム間での鞘当てが目立ちます。
 中華民国政府(台湾)は、南海諸島は中華民国固有の領土であるという立場を堅持しつつ、平和的な話し合いと、周辺の資源開発などについては共同開発などの提案を行っています。

 台湾が現在実行支配しているのは、南沙諸島最大の島・太平島、および東沙諸島。いずれも、空港や道路が整備され、東沙では形ばかりですが市営バスも走っています。
 距離的には、南海諸島の北端となる東沙が一番台湾に近く、飛行機で一時間ほど。それでもギリギリ広義の意味で台湾海峡に位置していると言ってもよさそうです。が、南沙となるとマレーシア・ベトナム・フィリピンに挟まれていますので、領有権争いが複雑化するのも頷けます。

 南シナ海の島々はいずれも、行政上、高雄市旗津区に属することになっています。東沙のバスも高雄市の市営バス。現在、これらの島々には行政院海岸巡防署の職員が駐留していますが、車両整備などは高雄市から職員を派遣して行っています。

 中華民国政府は2007年に、東沙諸島を東沙環礁国家公園に指定。領有権争いの中心となっている太平島は軍事的緊張も高いのですが、東沙は比較的安定していることもあり、環境保護の観点から東沙を運営していこう、という試みです。
 先日東沙を視察した陳・高雄市副市長は、中華民国の主権のみならず、美しい自然を守って行かなければならない、と強調。
 いずれ、この美しい南の島を、国内外の人々が観光として訪れることができる日が来ることを願いたいものです。(華)


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